ビラボン・パイプライン・マスターズ(メンズWCT)
バンザイ・パイプライン、12月8~20日
Pictured: Dean Morrison (AUS), 28, was the first surfer to defeat newly crowned ASP World Champion, Mick Fanning (AUS), 28, in Round 4 of the Billabong Pipe Masters today.
Credit: © ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES
ファニングがワールド・タイトルを獲得。最高のコンディションで素晴しい数々のドラマが繰り広げられ、ベスト8決定(12/13)
【パイプライン、オアフ/ハワイ(2009年12月12日土曜日)】ASPワールド・ツアー最終戦である、トリプルクラウン最終戦「ビラボン・パイプライン・マスターズ」がソリッドな6~8フィート・バレルのコンディションで再開。ラウンド4までをデュアルヒート・フォーマットで行った。
そして、ミック・ファニング(AUS)は、 バンザイ・パイプラインで素晴らしいパフォーマンスを見せ、2009年のASPワールド・チャンピオンとなった。最終戦までもつれ込んだ今シーズンの世界タイトル争い。ファニングは親友であるゴールドコーストのランキング2位であるジョエル・パーキンソン(AUS)とタイトルレースを戦ってきた。そして、今日のラウンド3で、ワイルドカードのギャビン・ジレット(HAW)にパーキンソンが破れたため、ファニングの2度目のASPワールド・タイトルが決定した。
ファニングの2009年のASPワールド・タイトルについての完全なレポートはこちら。
9度のASPワールド・チャンピオンで6回のビラボン・パイプライン・マスターズ・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)は、彼がここでナンバー1サーファーだということを証明した。スレーターは、ラウンド3で19.33をマーク、続いて行われたラウンド4では17.10をスコア。前人未到の7度目のパイプ・マスターズ・タイトルのために順調にラウンドアップを続ける。
「パイプラインで、もう一回優勝することは素晴らしいことだけど、自分としては、まず次のヒートに勝つ必要があるね」とスレーターが言った。「それはエディー・アイカウの次に最も名声のあるイベントだ。サーファーなら、この2つのイベントに本当に勝ちたいはずさ。ここ数年、我々はパイプらしいコンテストを出来ずにいた。そして今年、パーフェクトなコンディションで開催することが出来た」
2009年のASPワールド・タイトルに関して、ハワイ前にレースから外れていたスレーターが、ファニングのみごとな勝利に関して言った。「今日のミックのタイトル獲得は素晴らしかったと思うよ」とスレーターが言った。「パーコによる支配的なスタートと、ファニングの支配的なエンディング。彼は終盤に向けて全ての試合に勝っていたからね。本当に素晴しいシーソーバトルだった。ジョエルは、今かなりがっかりしているじゃないかな。今年は彼らの年で退屈だった。ジョエルが燃えていて、ミックがカムバックしてきたんだから」
すでに2009年のASPワールド・タイトルは決定したが、スレーターは2010年のワールドタイトル争いにおける主要な候補の1人であり、既に来シーズンを見越している。しかし、相変わらず、スレーターは彼のモチベーションに関してガードし続けている。「今年のタイトルレースから外れたことが、来年のモチベーションになるかは分からないね」とスレーター。「今シーズンのスタートは、本当にモチベーションがなかったね。プレッシャーはかなり感じたけど、前半に自分を試合に集中させることが出来なかった。今年の試合は、自分にとってサーフボードの実験で、ある意味では自分がより良い気分のサーフィンが出来るようにしていたんだ」スレーターは、コンペティションが再開するとき、クォーターファイナル2で、ワイルドカードのフリン・ノヴァク(HAW)と戦う。
ビラボン・パイプ・マスターズへワイルドカードで出場したギャビン・ジレット(HAW)は、2009年のASPワールド・タイトル・レースを終わらせた男として永遠に語り継がれるだろう。ラウンド3終了間際のジレットが掴んだパイプラインのバレルは、9.03をマーク。それまでリードを奪っていたパーキンソンのワールド・タイトル獲得への望みを終わらせた。
「このヒートが今年のワールド・タイトルに影響を及ぼすことになるって、10万回ぐらい頭をよぎったよ」とジレットが言った。「ジョエル(パーキンソン)は、ずっと僕の大好きなサーファーなんだ。彼は素晴らしい選手だよ。たまたま僕たちは戦うことになって、どちらかが負けることになった。それがコンテスト・サーフィンってもんさ。ジョエルは知っているよ。彼はずっとそうしてきたんだからね」ジレットは、ラウンド4でカリフォルニアのデーン・レイノルズ(USA)と戦う。
本日スコアされた4つのパーフェクト10ポイント・ライドの1つをマークしたC.Jホブグッド(USA)は、ラウンド3でワイルドカードのシェーン・ドリアン(HAW)を下した。「それは、最高のパーフェクトなウェイブだった」とホブグッドが言った。「僕にとってラッキーで、シェーン(ドリアン)と僕のどちらも優先権がなかった。それで、我々は過度に互いをプッシュしていた。あの波はパーフェクトで、そこに立っているだけだった」
今日のパーキンソンの敗退によって、ホブグッドがバンズ・トリプルクラウン・タイトル獲得の可能性が出てきた。「 何でも可能だと思う 」とホブグッドが言った。「前にサンセットでも勝っているしね。まだ、いくつかのヒートを勝たなくては行けない状況だから、そのことはあまり考えないようにしているよ。でも、それが最後に落ちるのを見たいけどね」ホブグッドは、クォーターファイナル4で、デーン・レイノルズ(USA)と戦う。
これで2009年のASPワールド・タイトルが決定されたが、2009年のASPワールド・ツアー・シーズンはまだ終わっていない。ビラボン・パイプ・マスターズはあと1日で終了する予定だ。
ビラボン・パイプ・マスターズ・クォーターファイナル:
QF 1:ディーン・モリソン(AUS)対ダミアン・ホブグッド(USA)
QF 2:フリン・ノヴァク(HAW)対ケリー・スレーター(USA)
QF 3:ビード・ダービッジ(AUS)対タジ・バロウ(AUS)
QF 4:C.Jホブグッド(USA)対デーン・レイノルズ(USA)