バンズ・ハワイアンプロでハワイのアラナ・ブランチャードが優勝。

【現地2009年11月19日木曜日、ハレイワ、ハワイ】賞金総額100万ドルの「バンズ・トリプルクラウン・プレゼンテッドバイ・ロックスター」のウイメンズ第１戦となるASPスペシャルイベント「バンズ・ハワイアン・プロ」が終了。ハワイのアラナ・ブランチャード（カウアイ）がワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア（オーストラリア）を破り、キャリア初のビッグタイトルを獲得した。

メンズの「リーフ・ハワイアン・プロ」はオーバーヘッドのコンディションで、ラウンドオブ96の残りの２ヒートのみを行い、ロイデン・ブライソン（ZAF）、トーリー・マイスター（HAW）、ウィゴリー・ダンタス（BRA）、ジェシー・メルル-ジョーンズ（HAW）が勝ち進んだ。３度の世界チャンピオンで今シーズンはツアーを休んでいるアンディ・アイアンズ（HAW）は、早くも姿を消した。

今年のASPウイメンズのワールド・ツアー・ルーキーである19歳のブランチャードは、優勝賞金2,500ドルを獲得し、トリプルクラウン・シリーズのレイティングをリード。トリプルクラウンへの初チャレンジがスタートした。

ファイナルは、みごとなバックハンド・アタックを見せたギルモアとブランチャードとの僅差の戦いとなったが、最終的に2ウェイブ・トータル14.16のブランチャードに対して、ギルモアが13.04で僅か1.12ポイント差でブランチャードが勝った。30分の4人ヒートのファイナルで3位になったのはソフィア・ムラノヴィッチ（ペルー）。そして、4位はオーストラリアのレベッカ・ウッズとなった。

ファイナルは終始ギルモアがリードしていたが、残り時間４分でアラナが大逆転のチャンスを掴んだ。ファイナルの最大のセットを掴んだアラナは、彼女の全てをそのバックハンド・アタックに注ぎ込み、インサイドのクローズアウト・セクションでフローターを決め、ヒートのベストスコア7.83をマークし大逆転。ギルモアも戦いを諦めず、終了間際に再度逆転を狙い攻め込んだが、僅かにスコアが足らず、タイムアップとなった。

「多分、これは私のキャリア最高の勝利だと思う」とブランチャードが言った。「それほど多く優勝した事があるわけではないけど、自分のホームであるハワイでの優勝は特別なモノ。そして、これはトリプルクラウンの一部でもあるから嬉しいわ。ほんとうに勝敗なんて気にしていなかったの」

ギルモアは、今回の2位となった結果を次のワールド・タイトル・キャンペーンに重要となるサンセット・ビーチのギジット・プロに向けた勢いをつける踏み台と考えているようだ。「このイベントは本当にリラックス出来たわ。今回はトリプルクラウンではあるけど、我々にとってはスペシャルイベント。良いウォーミングアップになったし、ファイナルに勝ち上がれて良かったわ。ワールド・タイトル・レースはいま本当にタイトね。ガールズの素晴らしいイベントであるサンセットに向けて自信がついたわ。それは自分たち自身をプッシュする素晴しい事」