2010年ビラボンISAワールド・サーフィン・ゲームズはペルー金メダル(10/28)

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更新日 2011-01-10 | 作成日 2009-01-26

2010年のビラボンISAワールド・サーフィン・ゲームズでペルーが金メダル(10/28)

wsgwinperufinal.jpgペルーチーム photo:ISA/Paolo Lopez

世界中から集まった選り抜きのトップ・サーファーによって競われるサーフィンのオリンピック「ビラボンISAワールド・サーフィン・ゲームズ」が南米ペルーのリマ、プンタ・エルモサで終了。5フィートのセニョリータス・レフトで行われたファイナルデイで、5人のチーム・メンバーのうち3人がファイナルに勝ち上がったチーム・ペルーが強豪のチーム・オーストラリアを抑え,金メダルを獲得した。

2010年10月20日(水)〜10月27日(水)の期間で開催されたイベントは、世界30カ国以上から200人以上のサーファーが集まり開催される国際大会。

コンテストはスタートから最後まで、ビッグでパワフルなコンディションで行われ,タフなコンディションでも選手達はハイパフォーマンスを繰り出した。

そんな中で,男子のショートボードの金メダルを勝ち取ったのは、タヒチの超スタイリッシュなサーフィンを見せるヒラ・テリナトファ(TAH)。彼は、ペルーのヒーロー、ガブリエル・ヴィラーランを僅差で破り勝利を掴んだ。テリナトファは6年前エクアドルで開催されたISAワールド・サーフィン・ゲームズから2度目の金メダル獲得。

ウイメンズ・ディビジョンにおいては、ASPのワールドツアー並みの選手がファイナルに勝ち残り,リッパブルなレフトで猛烈なパフォーマンスを見せ、ベストヒート・スコア17ポイントをスコアしたオーストラリアのスーパースターである2002年のISA金メダリスト、チェルシー・ヘッジスが優勝した。

ロングボードでは,ブラジルのロドリゴ・スパイヤーが、オーストラリアの世界チャンピオンコンビのジョシュ・コンスタブルとハーレー・イングルビー、ペルーのベノイ・クレメンテを抑えて優勝した。

数ポイント差で最後までもつれた国別の総合でのチーム結果は、セレモニーまで発表されず、1500人のペルー・サポーターは結果を聞くため舞台に詰めかけた。

そして結果が発表されるとギャラリーは「ペルー!ペルー!ペルー!」と耳をつんざくように叫び、爆発した。国歌が流れペルー・ナショナル・チームは体中で喜びを表現して歌い踊った。

女子で13歳の田代凪沙が17位。日本は総合18位。

nagisa.jpg田代凪沙 photo:ISA/Marotta

今回のビラボンISAワールド・サーフィン・ゲームズには日本から、昨年のJPSAグランドチャンピオンの田中樹、田中譲、ウイメンズの庵原美穂、ロングの尾頭信弘といったプロ選手が出場。その他にメンズに斉藤要、磯部康典、ロングに中山祐樹、ウイメンズに田代凪沙が日本代表として出場した。

日本チーム・メンズの田中樹はラウンド1で3位となり敗者復活戦のリパチャージへ。リパチャージのラウンド1では1位となり、ラウンド2へ進むも3位敗退で65位となった。田中譲はラウンド1を2位でラウンドアップ、しかしラウンド2で3位となりリパチャージで49位となった。

磯部康典はラウンド1を3位でリパチャージとなり4位敗退で113位。斉藤要はラウンド1で2位でラウンドアップ。しかし4位でリパチャージ。そして4位敗退で57位となった。

ウィメンズは田代がラウンド1を2位で勝ち上がり、ラウンド2ではワールドツアラーのシルヴァナ・リマを抑えて2位でラウンド3へ。ラウンド3で惜しくも3位となりリパチャージ。しかし,3位敗退となり17位となった。これは今回の日本人最高位となった。庵原はラウンド1を3位でリパチャージ。リパ1を1位通過してリパ2を3位敗退して33位となった。

ロングは,尾頭がファーストラウンドを3位でリパチャージへ。リパ1では1位通過し,リパ2も2位でラウンドアップ。更にリパ3でも1位通過を果たした。しかしリパ4では思うように波を掴めず4位敗退。21位でフィニッシュした。中山祐樹はラウンド1を1位通過したものの、ラウンド2では4位となりリパチャージ。リパ2では惜しくも4位で敗退し41位となった。

31カ国220人のサーファーが出場し250のヒートが行われた今大会。サーフィンのオリンピックとまでいわれ、その頂点を目指して各国が挑んでいる。

前回、日本は国別で35カ国中18位。今回はプロも参加しているという事で、前回を上回る成績が期待されたが31カ国中18位という結果に終わった。今後は,日本のサーフィン界全体として、この試合にどう挑んで行くのかを考え、好成績を残すために頑張って欲しいと思う。

これまで4回の総合優勝を誇るオーストラリア・チームは今回、ミック・キャンベル、ドリュー・コートニー、ダレン・オラファティといった元ワールドツアーサーファーに、オーストラリアチャンピオンのマーク・リチャードソン、ロングボードには、世界チャンピオンのハーレー・イングルビーとジョシュ・コンスタブル、ウイメンズでも現役ツアラーのチェルシー・ヘッジスとレベッカ・ウッズという,絶対に優勝しか考えられない驚異的な布陣で挑んだが、僅差でペルーに敗れ,総合2位で銀メダルとなった。

開催国であるペルーは、現在ASP世界ランキング3位で2004年のISA金メダリストのASPワールド・チャンピオンであるソフィア・ムラノヴィッチや、前回銅メダルだったガブリエル・ヴィラーランが出場。彼等の活躍により見事金メダルを獲得した。

国別総合結果:
優勝:ペルー 14370
2位:オーストラリア 13160
3位:南アフリカー11820
4位:ブラジル 11340

個人最終結果:男子
優勝:ヒラ・テリナトファ(TAH)
2位:ガブリエル・ヴィラーラン(PER)
3位:アラン・ジョーンズ(BRA)
4位:ミック・キャンベル(AUS)

女子:
優勝:チェルシー・ヘッジス(AUS)
2位:ページ・ハレブ(NZ)
3位:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
4位:ポーリーン・アドゥ(FRA)

ロングボード
優勝:ロドリゴ・スパイヤー(BRA)
2位:ジョシュ・コンスタブル(AUS)
3位:ハーレー・イングルビー(AUS)
4位:ベノイ・クレメンテ(PER)

ファイナルランキング
1ーペルー
2ーオーストラリア
3ー南アフリカ
4ーブラジル
5ータヒチ
6ーUSA
7ーフランス
8ーニュー・ジーランド
9ーコスタリカ
10ースペイン
11ーベネズエラ
12ープエルトリコ
13ーチリ
14ーアルゼンチン
15ーメキシコ
16ーイギリス
17ーパナマ
18ージャパン
19ーエクアドル
20ードイツ
21ーウルグアイ
22ースイス
23ーグアテマラ
24ーポルトガル
25ーカナダ
26ースウェーデン
27ードミニカ共和国
28ーイスラエル
29ージャマイカ
30ーアイルランド
31ーバルバドス



詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。

オフィシャルサイト  http://billabongpro.com/isa10/
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