パイプ・マスターズの5人のワイルドカード(12/6)
ビラボン・パイプライン・マスターズは、プロサーフィンの世界における他のイベントとは一線を画すイベント。それは、そのパイプラインという特別な場所に、その波を誰よりも愛するスペシャリストたちが存在するからだ。
そのパイプラインの経験豊富なローカル・チューブ・スペシャリストの面々に対して、浅いコーラルヘッドに炸裂するセカンドリーフのセットに、ワールドツアーのエリートプロ達が少しも怖気付かなければ、素晴しい戦いが繰り広げられる事だろう。
昨年、パイプ・マスターズのトライアルは行われなかった。しかし今年は,トップ・ワイルドカード・オプションのほとんどは、Volcomパイプ・プロ、バンズ・トリプルクラウンとローカル・コンテスト・レイティングからのパフォーマンスに基づくハワイアン達に与えられた。
今年のパイプ・マスターズにセットされるワイルドカードの多彩なクルーのうち、オアフのジョン-ジョン・フローレンス、マウイのイアン・ウォルシュ、これまでのパイプラインの大本命であるブルース・アイアンズ、カウアイのカマレイ・アレキサンダーとダニー・フラーよりコミットしたサーファーを見つけることは難しいだろう。
1、ジョン-ジョン・フローレンス
6歳のときからサーフィンをはじめ,自分の家の前のパイプラインで育って来たジョン-ジョン・フローレンスに,このワイルドカードは大きなアドバンテージとなる。2005年に最年少サーファーとしてマスターズの出場した彼は,多くのワールド・ツアー・プロに勝るとも劣らないチューブライドを見せた。パイプでエアリアル・ムーブにトライする彼の活躍に期待したい。
2,イアン・ウォルシュ
世界のプレミア・ビッグ・ウェイブサーファーの1人としての地位をすでに固めているイアン・ウォルシュは、巨大なチョープーやジョーズでのパフォーマンス同様に、パイプとバックドアでのハイパフォーマンスも実証済み。賢く計算高いコンペティターであるイアンは岩棚の上に身を投げ出し、チャージするだけでなく、シャープなセンスを持った戦略と戦術でヒートを勝ち上がるだろう。
3、ブルース・アイアンズ
彼の名前を出せば、パイプとバックドアで器用にチューブライドを決めるブルース・アイアンズのイメージを誰もが持つだろう。過去10年の間、彼の名前は伝説的なものになった。波がソリッドになるときはいつも、ブルースは素晴しいサーフィンを見せ,ワールドツアーの選手を倒すだけでなく、優勝するポテンシャルも持っている。セカンドリーフが姿を現せばブルースの本当の凄さが披露される事だろう。
4、カマレイ・アレキサンダー
2008年にサンセットでファイナルに残り、パイプのセカンドリーフでも素晴しいパフォーマンスを見せたカウアイのカマレイ・アレキサンダーは、何の苦労もせず世界の檜舞台に登場して来た男だ。過去4年の間、重大な波でのコンペティションで成果を残して来たカマレイは、如何なるコンディションでも極めて危険な存在としてパイプ・ワイルドカードを手に入れた。
5、ダニー・フラー
コンディションがハードになればなるほど、パイプラインでのダニー・フラーの平然とした態度は、恐れを知らない勇敢で伝説的な男に仕立て上げる。その整った顔立ちやフォトジェニックな部分がフィーチャーされるが,間違いなくフラーにはパイプとの見事に調和されたリレーションシップがあるのだ。パイプラインが絶好のコンディションになるなら、グーフィーフッターとして彼は完全なフォアハンドのアドバンテージをとる。
ビラボン・パイプ・マスターズに関する最新情報はこちら:
http://triplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters