フランスでワールドツアー第7戦がスタート。
パーキンソンとレイノルズは好調を続ける。
2009ASPワールドツアー第7戦「クイックシルバー・プロ・フランス」
■2009年9月23-10月4日 サウスウエストコースト、フランス
【現地2009年9月23日水曜日 セニョーセ,フランス】
ASPワールドツアー第7戦「クイックシルバー・プロ・フランス」がフランスのセニョーセにあるレ・ブルデインでスタート。パワルフな3~4フィートのビーチブレイクで、ラウンド1からラウンド2のヒート4までを行った。
前回のカリフォルニアで2位となって絶好調のデーン・レイノルズ(USA)は現在ASP11位。南アフリカの3位から調子を上げて、今日のクイックシルバー・プロ・フランスでハイパフォーマンス・サーフィンの限界をプッシュし続けた。物凄いフォアハンドのサーフィンで、8.83というハイスコアでヒートをスタートしたレイノルズは、トータル15.60という見事なヒート・トータルをマークしていた対戦相手のナザニエル・カラン(USA)に僅かにビハインド。終了間際にライトハンダーを掴んだレイノルズは、8.50をスコアし、大逆転でラウンド3へ勝ち進んだ。
「波が僕にスコアを出してくれると思っていた。そして、僕がしなければならなかったのは、自分のベストでサーフィンすることだった」とレイノルズは言った。「その波は良い壁を持っていて、いくつかのターンをすることが出来た。調子の良いナザニエル(カラン)には最悪だったね。でも彼はラウンド2で上手くやると思うよ」
ワールドツアーのカレントリーダーで、前回のカリフォルニアでは17位となったジョエル・パーキンソン(AUS)。それまでは完璧に近いシーズンを送ってきたパーキンソンは、最初のラウンドでの敗退を回避した。各メディアは、足首の負傷がパーキンソンの不調の原因だと推測したが、今日のパーコは、怪我のことなど全く感じさせないサーフィンを見せた。
「みんなは、それ(足首の負傷)に関して話しているけど、僕自身は本当に注意していなかった」とパーキンソン。「今日は良い感じだね。フルに動けた感じだよ。確かに、前回のイベントは納得出来ない結果だった。でも誰にでも悪い結果はあるもの。あのことは、すでに自分のなかで片付いているんだ。海は潮の変化でトリッキーになる。朝はファンウェイブに見えたんだけど、潮が干いてインサイドで良い波が割れて、その奥のアウトでも波が割れるようになった」
そして、クイックシルバー・プロ・フランスでワイルドカード出場のジュリアン・ウィルソン(AUS)は、ラウンド1でビード・ダービッジ(AUS)とディーン・モリソン(AUS)(28)を破った。「これまでいくつかのイベントにワイルドカードで出場させてもらっているけど、一か八かのアプローチは消えてしまっているね。僕はこれらの選手と対戦するヒートを自分を確立する機会と良いトレーニングとして見ているんだ。1、2年でこのレベルのコンペティションにアップしたいね。これは素晴しい経験だよ」
また、最終的にラウンド2のヒート4まで行われた本日。そこで2007年のASPワールド・チャンピオンで現在のASP2位のミック・ファニング(AUS)はクロスヒートに勝ち、C.J.ホブグッド(USA)も、今年の最もエキサイティングなヒートを生き残った。
自分のサーフボードの全9枚をフランス初日の夜に盗まれてしまったホブグッド。ヒート中にサーフボードを折るアクシデントにも見舞われ、コンビネーションに追い込まれたが、大逆転でラウンドアップを果たし、不運を吹き飛ばした。一方、現在のASP3位のエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)は、フィリップ・マクドナルド(AUS)に敗れ、最下位の33位を強いられた。
また、現在6位につけているケリー・スレーター(USA)はラウンド3へ勝ち上がっているが、2009年のASPドリーム・ツアーも残り4つとなり、このフランスが前人未到の10回目のASPワールド・タイトル獲得に非常に重要であることを認めた「これが、たぶん取り戻すためのラストショットになる」とスレーターは試合前に語っている。
(更新日:2009年9月24日)