ASP-LQSで植村未来が圧勝。JPBAで井上美彌が優勝。
ASPウイメンズLQS 1スター/ウィメンズプロボディーボードイベント
神奈川県藤沢市鵠沼海岸(スケートボードパーク前)2009年7月19日(日)20日(月)
日本初開催となったウイメンズ・ロングボード・イベントASP LQS1スターイベント「MALIBU SHONAN GIRLS FESTIVAL pres by HONOLUA Surf Co.」が終了。軽いオフショアの吹く、湘南鵠沼海岸のオーバーヘッドの最高のコンディションで植村未来が優勝。また同時開催でウイメンズのプロボディボードイベントも行われ、2008年度JPBAチャンピオンの井上美彌が優勝した。
日本で初めてASPジャパンとボディボードのプロ組織であるJPBAがコラボレートし画期的なイベントとなった今回のイベントは、ファイナルデイが海の日。そんな記念すべき日を祝うかのように、前日までのジャンクなコンディションがクリーンナップされ、新たに台風からのウネリも加わった絶好のコンディションでの開催となった。
注目は、7月14日までフランスで行われたASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップに出場し9位入賞した植村未来、古市陽子、島尻祐子の3名の選手。彼女たちが、世界レベルのサーフィンを吸収し、どんな技を披露してくれるかギャラリーの熱い視線が注がれた。
しかし、古市陽子、島尻祐子はクオーターファイナルでまさかの敗退、植村未来だけが順当にファイナルまで勝ち上がった。また海外のASP LQSシリーズイベントにも積極的に参戦する、先週辻堂で行われたJPSAで初優勝を飾った割鞘ジュリにも注目が集まっていた。そんな彼女はクオーターファイナルとラウンドオブ16で9.00をスコア。絶好調にさえ見えたが、初めて戦ったマンオンマンのプライオリティ・ルールに戸惑い、力を出し切れずにセミファイナルで敗退した。
また、セミファイナル第2ヒートではJPSAにも参戦している愛知の佐藤康子と、アマ時代に多くの戦歴を持つ湘南の塩川増美が対戦。クオーターでは美しいハングファイブを見せ、古市を下した塩川だったが僅差で佐藤に敗れた。
ファイナルは佐藤康子が世界9位の植村未来に胸を借りつもりで対戦。5ポイント台を2本まとめた植村がJPSAの静波ロングボードプロに続く今季2勝目を上げた。
ボディボードは、 優勝候補の西村優花や渡辺萌が序盤で敗退するなか、トップアマチュアの相田桃が、一昨年の国内チャンピオンの川越典子を下し、ファイナルへ。また、昨年のチャンピオンでカレントリーダーの井上美彌はトップアマチュアの永井那旺を下し、ファイナルへ勝ち上がった。
BBファイナルは井上が豊富な技のバリエーションと、ダイナミックな大技を披露し、圧倒的な強さを見せつけ優勝。2日間に渡るガールズイベントに幕を閉じた。
今回は、全く新しい試みのイベントだったが、スタートしたばかりの女子のロングボードと新たな局面を迎えているボディボードのコラボレーションは、相乗効果で更なるパワーアップを見せるだろう。業界全体の活性化にも繋がる、多くの可能性を感じるイベントだった。
詳しくはオフィシャルページをご覧ください。