ラウンド2で番狂わせが続出。
アランブルー、エムズリー、オットンがR3へ。
2009ASPワールドツアー第7戦「クイックシルバー・プロ・フランス」
■2009年9月23-10月4日 サウスウエストコースト、フランス
【現地2009年9月24日木曜日 セニョーセ,フランス】
ASPワールドツアー第7戦「クイックシルバー・プロ・フランス」は大会2日目。レ・ブルデインのメイン会場で、難しい5フィートのコンディションで再開。ラウンド2のヒート5からヒート13までが行われた。
強いカレントを伴った厳しいコンディションでラウンド2の選手たちは、戦略ゲーム・プランとコンペティションのスキルを見せ、ラインナップ・ポジションをキープ。ラウンド3へのチケットをつかむために5~6フィートの波にテイクオフを繰り返した。
多くのトップ・シード選手が、ソリッドなスコアをマーク。タイトなヒートを戦って様々な形で自分たちの仕事をこなした。しかしジェレミー・フローレス(FRA)とディフェンディング・チャンピオンのエイドリアン・バカン(AUS)は、アリツ・アランブルー(EUK)とベテランのグレッグ・エムズリー(ZAF)に破れ、今日最大の番狂わせが起きた。
ヒート終了間際に強烈な8.00ポイントを手に入れたエムズリーは、バカンに大逆転で勝利した。ランキング33位のエムズリーは、バカンに前半からリードされていたが、経験を上手く生かし、忍耐強く逆転する機会を待って勝利を掴んだ。「非常に難しいコンディションだったね。自分のところに最後にあの波がやってきた。スコアを聞いた時は最高だったよ」とエムズリーが言った。
2007年のクイックシルバー・プロ・フランスで2位となったエムズリーには、今年のワールドツアーで上位入賞は無く、17位が4回と33位が3回という成績。来年のASPワールド・ツアーにリクオリファイ出来るトップ27に入るために、もう数ラウンドを切り抜けたいところだ。
「そうだね。確かに昨年ここで彼が優勝したことは考えたよ」とエムズリーが言った。「僕が最後にファイナルに残ったのもこの場所で、そんなことを思い出して、それが僕に少しだけ自信を与えてくれた。僕は現在33位にいる。でも、ヨーロッパは僕にとって良い結果を手に入れることのできる素晴らしい場所なんだ。だから、このままの調子を維持出来るなら、ランキングもアップ出来ると思う」
そして、パワフルでヴァーティカルなバックハンド・アタックで、レ・ブルデインの速いレフトハンダーを上手くコントロールしたアランブルーは、スタートから最後までヒートをリードし、 フランスのサーフ・スターであるフローレスを破った。「ヒートで強い状態が必要だと思っていたから、ヒート前に脚をウォームアップしていたんだ」とアランブルーが言った。「いくつかのヘビーなセクションがあって、よりビッグなスコアを出すためにはマニューバーをコンプリートしなければならなかった」
アランブルーは今年、タヒチでセミファイナルに達した以外、すべてのASPワールド・ツアー・イベントで33位となった。しかし、今回のクイックシルバー・プロ・フランスでは、少なくとも17位タイが既に保証されている。ASPワールド・ツアーにクオリファイした唯一のバスク地方出身のサーファーであるアランブルーのバックハンドは今回のイベントで脅威である。
「このようなコンディションでジェレミー(フローレス)は本当にタフなんだ」とアランブルーが言った。「彼はちょっと怪我をしていたみたいだけど、本当に危険なサーファーだよ。今回は自分にとって重要な部分なんだ。今年は全部33位で一つだけ3位。 3という数字が必ずしも僕のラッキーナンバーというわけではないけどね。ラウンド3に上がれて嬉しいよ。この調子で行きたい」
また、今回のイベント素晴しいパフォーマンスを見せている、現在ランキング16位のカイ・オットン(AUS)は、強烈なパフォーマンスでASPドリーム・ツアー・ルーキーのナザニエル・カラン(USA)を破った。インサイド・レフトハンダーを選んだオットンは、強烈なカレントも物ともせず、30分のヒートで12本の波を掴んだ。「ガンガン行きたかったんだ。トリッキーで、凄い水が動いていた。そんなとこでパドルしていたくなくて、波に乗っている方が良いと思ったんだ」2つのベストスコアが5.17というカランに、14.26ポイントをマークしたオットンは、コンビネーションでラウンドアップを果たした。
イベント・オフィシャルは明日、午前8時のスタートを目指し午前7時30分にファーストコールをする。