ハーレープロ3日目。パーコがロブに破れ、ケリーがラウンド4へ。
2009ASPワールドツアー第6戦「ハーレー・プロ・トラッスルズ」
■2009年9月13-19日 トラッスルズ、カリフォルニア
【現地2009年9月15日火曜日 ロウアー・トラッスルズ、カリフォルニア】
ASPワールドツアー第6戦「ハーレー・プロ・トラッスルズ」は大会3日目。3~4フィートのコンディションでラウンド3が終了。なんとラウンド3でハーレー・プロ・トラッスルズのワイルドカードで、前ASPワールド世界2位のロブ・マチャド(USA)が、ASPカレントリーダーのジョエル・パーキンソン(AUS)を破る、番狂わせを引き起こした。
多少波数が少なかったヒートで、マチャドはトラッスルズのブレイクを巧みに利用しヒートで優位に立った。オープニングでは2つのアベレージ・ウェイブをスコアして、パーコに今シーズンのワーストリザルトを手渡した。
「5ポイントのスコア2本でパーコ(ジョエル・パーキンソン)を倒すなんて僕は最後まで思わなかった」とマチャドが言った。「それらがウオーミングアップの波で、僕たちはセットの波でスコアを出すつもりだったのさ。でも、そんなことは起きなかった。どう見たって最高だったよ。パーコはいつも注目している選手のひとり。彼は僕の大好きなサーファーなんだ。彼は明らかに今年絶好調さ」
8月にバリ島でトレーニングしているときに足首に怪我を負ったパーキンソン。理由に関係なく、パーキンソンの今回の17位タイは、これまでの完璧なシーズンの彼らしからぬ結果で、僅かに2009年のASPワールド・タイトル・レースが開いた。「 彼が少し前に足首に怪我を負ったということは知っていたよ。それとこれとが関係あったかは知らないけど、それは問題だったかもしれない」とマチャドが言った。「いま何かあるとすれば、それは彼にハッパを掛けたってことかな。ツアーはジェフリーズ・ベイから長いブレークがあった。そして、ヨーロッパで長期のビッグイベントがある。分からないけど、多分レースがタイトになるかもね。ツアーの後半を自分の家で見る僕にとっては物凄くエキサイティングなものになるよ」
そして、9回のASPワールド・チャンピオンで、昨年のイベント勝者であるケリー・スレーター(USA)は、パーキンソンが破れた次のヒートをコントロール。リッパブルなレフトとライトを切り裂いた。「確かにそれ(パーキンソンの敗退)については考える。それは不可能でないけど、ヒートのアプローチ法を変えることはできない」とスレーターが言った。「まだまだパドルアウトして、勝ち上がらなくてはならない。それはワールド・タイトルにもあてはまることで、ここからほとんど全ての試合に勝たなければならない」
スレーターが今日、彼のラウンド3のヒートで勝ったとわかるまで、それほど時間はかからなかった。対戦者であるワイルドカードのブレット・シンプソン(USA)は今、世界で最も危険なサーファーの1人と考えられており、スレーターはそんなヒートを用心して戦った。「時には、 パーコ(パーキンソン)のような選手より、ブレットのような選手とのヒートの方が自分にはハードだったりする。何を予想すべきか分からないのさ。彼をいつも見ている訳ではないからね。パーコのような選手は、だいたい8ポイント台を2本揃えてくる。どんなレベルか分かっているんだ」
実質的にASPドリーム・ツアーのあらゆるイベントの優勝候補とされるスレーターは、彼の素晴しいキャリアの中で、特にロウアー・トラッスルズでの攻撃力が高いことが証明されており、2005年、2007年、2008年にこのイベントで優勝している。そして、2009年に4度目の優勝へ向かって順調に駒を進めている。「僕はこのトラッスルズで12歳の時からサーフィンしていた。ここが好きなんだ」とスレーターが言った。「ここは子供の頃から本当にサーフィンしたいスポットで、初めて勝ったプロコンテストもここなんだよ。昔から僕にとって最高の場所。波を捕まえるコンテストというより、波に乗るコンテストだから素晴しい。フロントでもバックハンドでも何でも出来る波だよ」スレーターは次のラウンドで、前ASPワールド・ジュニア・チャンピオンで、2009年のASPツアー・ルーキーであるケコア・バカルソ(HAW)と戦う。
また、現在の世界ランク20位のデーン・レイノルズ(USA)は、プログレッシブ・アプローチを爆発させ、ビッグなフォアハンドのエアーリバースを決めてラウンドアップ。「それは本当に悪い波だったから、ただのビッグなエアになった。それにジャッジがビッグなスコアを与えるのが分かっていたからね」とレイノルズが言った。レイノルズのラウンド4の対戦相手は、ワイルドカードのマチャド。
サーフラインの予報によれば、今日までのコンビネーション・スウェルはこの数日で消え、週後半に南西のウネリが入るとしている。
ラウンド3
ヒート7:デーン・レイノルズ(USA)13.33 ベン・ダン(AUS)12.94
ヒート8:ロブ・マチャド(USA)11.27 ジョエル・パーキンソン(AUS)10.73
ヒート9:ケリー・スレーター(USA)16.83 ブレット・シンプソン(USA)9.24
ヒート10:ケコア・バカルソ(HAW)12.50 クリス・デーヴィッドソン(AUS)10.46
ヒート11:ダミアン・ホブグッド(USA)15.10 ティアゴ・ピレス(PRT)14.73
ヒート12:ヘイター・アルベス(BRA)15.77 ジェレミー・フローレス(FRA)14.50
ヒート13:C.J.ホブグッド(USA)13.50 ルーク・ステッドマン(AUS)10.93
ヒート14:ミシェル・ボウレズ(PYF)16.10 ディーン・モリソン(AUS)11.60
ヒート15:ミック・ファニング(AUS)16.74 マイケル・ピコン(FRA)10.33
ヒート16:キーレン・ペロー(AUS)13.84 ティム・ボール(FRA)13.44
ラウンド4ヒートドロー
ヒート1:ビード・ダービッジ(AUS)対カイ・オットン(AUS)
ヒート2:ジョシュ・カー(AUS)対エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)
ヒート3:テイラー・ノックス(USA)対ロイ・パワーズ(HAW)
ヒート4:デーン・レイノルズ(USA)対ロブ・マチャド(USA)
ヒート5:ケリー・スレーター(USA)対ケコア・バカルソ(HAW)
ヒート6:ダミアン・ホブグッド(USA)対ヘイター・アルベス(BRA)
ヒート7:C.J.ホブグッド(USA)対ミシェル・ボウレズ(PYF)
ヒート8:ミック・ファニング(AUS)対キーレン・ペロー(AUS)