2010年10月28日〜11月10日 サンセットビーチ、ハワイ
マウイのビリー・ケンパーがサンセットのHICプロで優勝(11/6)
優勝賞金12,000ドルを獲得したビリー・ケンパー。写真:バーニー・ベーカー
【サンセット・ビーチ、ハワイ-(2010年11月5日)】11月3日からハワイのサンセット・ビーチで開催されていたASP4スター「バンズ・プレゼンツ・HICプロ」が終了。マウイの20歳、ビリー・ケンパーがプロ・サーフィン・キャリア最大の勝利を手に入れた。
HICプロは、ジャパン、ブラジル、ベネズエラ、オーストラリアを含む7つの国から、112人のサーファーをフィーチャー。また、11月12日から12月20日の期間で開催される賞金総額110万ドルのバンズ・トリプルクラウンを含む、ハワイのサーフ・シーズンのスタートを知らせる。
このイベントは,ASPハワイのリージョナル・ツアーの最終イベントとして、ローカル・サーファーが世界で最も評価されるバンズ・トリプルクラウンにクオリファイする最後のチャンスである。
20フィートのウェイブ・フェイスをもたらした北西うねりによって、3日間連続のコンペティションが開催されたHICプロ。コンテスト期間中に、ハワイが生んだ3度のワールドチャンピオンであるアンディ・アイアンズが亡くなるという衝撃的なニュースが入り,アイアンズを偲んでハワイアン・セレモニーを開催。会場には子供の頃から彼のスポンサーであったHICのサーフボードが彼のために飾られていた。
優勝したケンパーは、来週のバンズ・トリプルクラウンに向けた幸先の良いスタートを切り、2010年のASPハワイ・リージョナル・プロ・タイトルを獲得。今日、首尾一貫しない10~12フィートのコンディションで合計4ヒートを戦ったケンパーは、接戦となったファイナルで優勝賞金12,000ドルを勝ちとった。
朝のラウンドと比較して、ハイタイドの影響を受けた35分のファイナルは、いくぶん波数も減り、ベスト・ライドさえアベレージスコアとなった。朝のクオリティとハイ・スコアリング・ライドは減り、予測不能なコンディションとなった。ケンパーのファイナルの得点9.0ポイントがそれを物語っている。
「文句なしに、これは僕のキャリアで最もビッグな優勝だよ」とケンパーが言った。マウイ島のパイア出身の彼は、アウターリーフでのジャイアント・ウェイブ・ライディングが良く知られている。
「今日、優勝出来るなんて考えていなかった。しかもASPハワイ・タイトルも獲得なんてね。今朝目覚めたとき、本当に奇妙な感じがあって、アンディと僕の兄弟に心がある感じだった。これをアンディと1998年に死んだアンディの親友の1人だった僕の兄弟(エリック・ディアス)に捧げたい。今日、ここで優勝出来て言葉も出ないよ。いまスポンサーがないから、この1年はハワイで争うことに集中したんだ」
また、今回日本からは堀口真平と田嶋鉄兵が出場。Round of 96から出場の堀口真平はバンザイ・カミカゼ・スタイルでモンスター・ウェイブにチャージ。サムライ・スピリットを見せたが,惜しくも3位で敗退。Round of 64から出場の田嶋もビッグ・サンセットにチャージ。スローなスタートとなったラウンドオブ64ヒート11。マカイ・マクナマラに次いで2位の田嶋。1位のマクナマラ以外は全く波とリズムが合わずスコアを伸ばすことが出来ない。そんな中でも田嶋はシェイプの良い波にテイクオフし,深いボトムターンからリエントリーで3.00をスコア。しかし4位だったコナー・コフィンがグッドライドを決め6.50をスコアしてトップへ。田嶋は3位に押し出され、その後ビッグスラッシュで4.75をマークするも僅かに届かず3位で敗退となった。
110万ドルのハワイのウインター・サーフ・スケジュールはいよいよ、バンズ・トリプルクラウンが11月12日にハレイワ・アリイビーチ・パークでスタートする。
HICプロ最終結果
優勝:ビリー・ケンパー(HAW)(賞金$12,000 -}
2位:ジャック・ペリー(AUS){ 賞金$6,000 -}
3位:キアヌ・アシン(HAW){ 賞金$4,000 - }
4位:アレックス・スミス(HAW)( 賞金$3,000 )
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。