2010年11月24日-12月6日 サンセットビーチ、オアフ島、ハワイ
キャミーズとヴァルズリーフのダブルバンクで再開。ジョディ、ジョエル、ジュリアンがワールド・カップをリードする(12/2)
【サンセット・ビーチ、オアフ/ハワイ-(2010年12月1日水曜日)】5日連続で延期を強いられていた「バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン presented by ロックスター・エナジー・ドリンク」の第2戦である男子ASPプライム「オニール・ワールド・カップ・オブ・サーフィン」がオーバーヘッドのコンディションで再開。コンペティションは、2つのブレイクで行われ、奇数ヒートが「キャミーズ」、偶数ヒートは「ヴァルズリーフ」でラウンドオブ64までが行われた。
サンセットの開催期間は12月6日までだが、それまでに予想されるうねりは、今日明日の2日間だけ。そのため主催者は提供される波をフルに活用するため、トラディショナル・サンセット・ラインアップの西に位置する「キャミーズ」と、メイン・サンセット・ブレイクのインサイドのシャローリーフである「ヴァルズリーフ」の2カ所でコンテストを進める方針を固めた。
このような事態はトリプル・クラウンの28年の歴史で初めて。このアベレージ以下のコンディションは、ハワイの冬の波を形成する気象パターンに影響を及ぼす、海洋気象現象のラニーニャが原因だと思われている。
ヘッド・ハイのコンディションで選手達は、ハワイでは滅多に日の目を見ないハイ・パフォーマンス用のスモール・ウェイブ・サーフボードを持ち出し、1,000本の波にマニューバーを描いた。それも 3つのイベントすべてで最も多才で一貫したパフォーマーがチャンピオンとなるトリプルクラウンでは全く当然のことだろう。
最終的に勝ち残ったベスト32のうち、15人がオージーで、そのトップを走るのがジュリアン・ウィルソン(22)だった。ウィルソンは15.83のトップ2ウェイブ・ヒートスコアで、ワールド・ステージで華のあるエネルギッシュな彼自身を証明した。「それはコンテストには持って来いで、楽しい波だったよ」とメイン・サンセット・ラインアップのインサイド・ブレイクのヴァルズリーフでサーフィンしたウィルソンが言った。
「ヴァルズリーフでサーフィンしたのは,今朝の自分のヒートが2回目だった。そこに座って、しばらく波を見ていると、どれが良い波か、そうでないか分かるんだ。小さくてファンな波は僕に好都合だったよ。インサイドは凄く浅いんだ。だからヒートで自分のマジックボードに乗ってリスクを侵したくない。でも、それが上のラウンドになれば、ビッグ・エアをやるチャンスはあるね。
このイベントで僕は優勝してクオリファイしたいんだ。今年は切替えの年だから本当にハードなタスクだよ。コンテストに参加しているのは半年だけど,良い半年を送れて気分は良いよ。たとえ今年にクオリファイ出来ないとしても、来年は良いポジションで始められるしね」
ウィルソンは、 2011年のASPワールド・ツアーにクオリファイするためには,このイベントで優勝する必要がある。彼は、その望みを決してあきらめていない。
ワールドNo.2のジョディ・スミス(ZAF)は、トリプルクラウン・シーズン初のヒートで期待通りのサーフィンを見せた。「それは全くサンセットではいけど,ヴァルズが良い波だと聞いていたから楽しみにしていたんだ。サーフィンした事がなかったからね」とスミスが言った。「楽しかった。思ったよりも少しファンキーな感じだったけど良かったね。朝はキャミーズの方がだいぶ良いように見えたけど,潮が動けばこちらの波も良くなりそうだ」
オニール・ワールド・カップとバンズ・トリプルクラウンのディフェンディング・チャンピオンであるジョエル・パーキンソン(AUS)は彼が多芸であるということを証明した。そして、2ラウンドを勝ち上がり、明日のファイナルデイへ勝ち進んだ。
パーキンソンは昨年、巨大なストーム・サーフでこのイベントに勝った。しかし,今日のようなプレイフルなコンディションでも素晴しいボードコントロールを見せた。彼は3度目のトリプルクラウン・タイトルというミッション遂行のために勝ち進む。
「ヴァルズリーフはウネリの入り方やブレイクの点で最も不思議な小さいリーフだね」とパーキンソンが言った。「本当にトリッキーな波だよ。多分、自分がやった事のあるヴァルズのベスト・ウェイブだろう。6'1の短い良いサーフボードを持っていてラッキーだったよ。それが無かったら,どうなっていたか分からない。2つのイベントでサーフィンするようだよ。どちらのポイントもコンテストではサーフィンしていないからね」
また本日、欠場選手が出るのを補欠選手として待っていた日本の大野修聖がラウンドオブ96のヒート9に登場。キャミーズでディオン・アトキンソン、ユリ・ソドレ、オラマナ・エレオグラムと対戦。バックハンドで健闘したがスコアを出す波を見つけられず惜しくも4位敗退。81位で275ポイントを獲得し,今シーズンを終えた。
明日は男女ともファイナルデイ。朝7時45分から始まるトリプルクラウンのライブ・モーニング・ショー では、最新ニュース、ハイライトをフィーチャー。オーガナイザーは明朝、午前8時のスタートを目指しコールする。
EVENTS OF THE 2010 VANS TRIPLE CROWN OF SURFING:
第1戦/ハレイワ/11月12~23日
リーフ・ハワイアン・プロ、チョロス・ウイメンズ・ハワイアン・プロ
第2戦/サンセット/11月24日-12月6日
オニール・ワールド・カップ、オニール・ウイメンズ・ワールド・カップ、
第3戦/パイプライン/12月8~20日
ビラボン・パイプ・マスターズ、バンズ・ウイメンズ・デュエル・フォー・ザ・ジュエル
http://triplecrownofsurfing.com/oneillwomensworldcup/live
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。