リップカール・プロ・サーチが再開。ケリーとジョディ・スミスは両者ともクオーターへ勝ち上がる(11/5)

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ASPワールドツアー第9戦/リップ・カール・プロ・サーチ・プエルトリコ

2010年10月30日-11月10日 プエルトリコ

リップカール・プロ・サーチが再開。ケリーとジョディ・スミスは両者ともクオーターへ勝ち上がる(11/6)

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【ポルタ・デル・ソール/プエルトリコ(2010年11月5日金曜日)】3XASPワールド・チャンピオン、アンディ・アイアンズ(HAW)の突然の逝去に敬意を表して、2日間コンテストを行わなかったリップ・カール・プロ・サーチ・プエルトリコが再開。

2010年のASPワールド・ツアー第9戦であるリップ・カールプロ・サーチ・プエルトリコは、アイアンズを失った深い悲しみに包まれたサーファーとスタッフは重苦しい2日を過ごした。そして、クリーンな3~4フィート(1.5メートル)のコンディションとなったプライマリ・サイトのポルタ・デル・ソールでは、世界最高のサーファーが、ハイパフォーマンス・サーフィンの限界をプッシュする凄まじいパフォーマンスを爆発させた。

現在のASPワールドNo.6のデーン・レイノルズ(USA)は、物凄いプログレッシブ・サーフィン・バトルで、ルーキーのマット・ウィルキンソン(AUS)を下した。「パドルアウトして、ただ楽しみたかったんだ」とレイノルズが言った。「ヒートで勝つこととか、それほど考えていなかった。出来る限りハードにサーフィンしたかった。いま本当に楽しい板を持っていて、それは凄く速くてレスポンスが良いんだ。最高に楽しんでいるよ」

レイノルズは,信じられないフォアハンドのフィン・フリーマニューバーで9.97をスコア。プログレッシブなマニューバーと他を圧倒するパワーサーフィンでパーフェクトに近い18.57をスコアした。「ここはサーフ・コンテストとしてパーフェクトな会場だと思うよ。バレルとターン・セクションの両方のコンビネーションが可能だからね。波数も多いし,最高に楽しいよ」レイノルズはクオーターへ進む。

ラウンド3で素晴しいパフォーマンスを見せた、2010年のASPワールド・ツアー・ルーキーで現在のASPワールドNo.7オーウェン・ライト(AUS)は17.50をスコアして、同じルーキーのブレット・シンプソン(USA)を下した。「自分のサーフィンに集中している」とライトが言った。

「ポルトガルから病気だったんだ。いまは快方に向かっている。サーフィンをすることができなかったからイライラしたよ。気楽にやったんだけど,海に入りたいと言う気持ちが強かった。サーフィン出来る事が最高に嬉しくて、良い結果が残せるように頑張りたいね」ラウンド3で素晴らしいパフォーマンスを見せたライトだったが,ラウンド4でサーフボードを折り,ラウンド5を強いられている。

2010年のASPワールド・タイトル・レースを繰り広げるケリー・スレーター(USA)とジョディ・スミス(ZAF)はラウンド3で圧倒的な強さを見せた。

9度のASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.1であるスレーターは、ローカル・ワイルドカードのディラン・グレイヴス(PRI)との激戦バトルを生き残った。「地元の応援のあるヒートは、これまでも多く経験しているけど,これまでの中で最も激しいものだった」とスレーターが言った。「ディランは島全体からサポートされているんだ。本当にキツかった。彼はサーフィンも調子良さそうだったからね」

スレーターが リップ・カール・プロ・サーチ・プエルトリコで、前人未到となる10度目のASP世界タイトルをつかみとるために、以下のシナリオが考えられる。

スレーターが3位以上でフィニッシュすれば、2010年のASPワールド・タイトルが決定。スレーターが5位か、9位ならば、スミスはレースをハワイに持ち越すために、このイベントで優勝しなければならない。基本的に、スミスが5位以上に入らなければ、その瞬間にスレーターの2010年のASPワールド・タイトルが決定となる。

「ジョディがこのコンテストで勝つと思っている。そうなると僕には少なくとも3位が必要だ」とスレーターが言った。「彼は一年を通して最もコンスタントな選手だった。そして、彼は本当に良いフォームでいる。ジョディが負けるなんて考えられない。僕は自分がやらなければならない事をやるだけだ」

スレーターはラウンド4でエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)とジェレミー・フローレス(FRA)を下し、ダイレクトにクォーターファイナルへ進む。

現在のASPワールドNo.2のスミスは、オフショア・ライトハンダーで技のバリエーションを見せ、スレーターにストップをかけた。パワフルなスミスは、素晴しいチューブ・ライド、フルレール・カーヴィングターン、フィン・フリー・マニューバーをミックスさせ、ラウンド3でゲイブ・クリング(USA)を下した。

「自分たちのヒートが始まると直ぐに風が変わったんだ。それで波がオープンになった」とスミスが言った。「バレルが可能なのは分かっていた。何本か入れて運がよかったよ。プレッシャーはないね。パドルアウトして好きなようにやっているさ。凄いサーフィンを披露したいんだ。ぼくらはみんなアンディから教訓を得た。決して落ち込まず、いつも微笑んで楽しむ。だから僕は、やりたいようにサーフィンをして楽しんでいるんだ」

現在のASPワールドNo.4のタジ・バロウ(AUS)は、ASPドリーム・ツアー・ルーキーのダスティー・ペイン(HAW)を下した。「本当に変な感じだった」とバロウが言った。「波がそれほど来なかったのに,あまりに話さなかった。今日の会場が変な感じだったね。競争心が沸かない感じだった。アンディの今回のことで,どんな風に自分が感じているか分からない」とバロウが言った。「まだショックだね。全てが本当に信じられない感じさ。これから何が起きるのか見当もつかないよ。ショーはこれからも続けなくてはならない。それがアンディが望んだものだと思う。でも分からないけどね。本当にひどいね。酷すぎるとみんな感じていると思う」




リップ・カール・プロ・サーチ・プエルトリコ・ラウンド3結果:
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)13.16 ダスティー・ペイン(USA)9.00
ヒート2:テイラー・ノックス(USA)14.10 C.J.ホブグッド(USA)11.73
ヒート3:デーン・レイノルズ(USA)16.04 マット・ウィルキンソン(AUS)15.70
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)10.70 ティアゴ・ピレス(PRT)9.90
ヒート5:ジェレミー・フローレス(FRA)15.06 ボビー・マルチネス(USA)12.84
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)14.50 ディラン・グレイヴス(PRI)13.07
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)15.83 ゲイブ・クリング(USA)11.43
ヒート8:クリス・デーヴィッドソン(AUS)フレデリック・パターチア(HAW)N/S
ヒート9:オーウェン・ライト(AUS)17.50 ブレット・シンプソン(USA)10.27
ヒート10:ビード・ダービッジ(AUS)13.37 ダン・ロス(AUS)11.80
ヒート11:ミシェル・ボウレズ(PYF)15.33 キーレン・ペロー(AUS)14.54
ヒート12:ヒート12:ミック・ファニング(AUS)14.60 ロイ・パワーズ(HAW)12.10

リップ・カール・プロ・サーチ・プエルトリコ・ラウンド4結果:
ヒート1:デーン・レイノルズ(USA)18.57、タジ・バロウ(AUS)14.23、テイラー・ノックス(USA)13.70
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)13.20、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)11.42、ジェレミー・フローレス(FRA)9.60
ヒート3:ジョディ・スミス(ZAF)14.80、オーウェン・ライト(AUS)14.26、クリス・デーヴィッドソン(AUS)8.16
ヒート4:ミック・ファニング(AUS)13.70、ビード・ダービッジ(AUS)13.53、ミシェル・ボウレズ(PYF)12.30

リップ・カール・プロ・サーチ・プエルトリコ・ラウンド5:
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対テイラー・ノックス(USA)
ヒート3:オーウェン・ライト(AUS)対ミシェル・ボウレズ(PYF)
ヒート4:ビード・ダービッジ(AUS)対クリス・デーヴィッドソン(AUS)



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