2010年11月12日 - 23日 ハレイワ、オアフ島、ハワイ
怪我から復活したパーコがトリプルクラウン初戦で優勝。(11/22)
Above: Parkinson Awards Cermony (yellow).
Photos: Kirstin Scholtz
Parkinson Photo: Kirstin Scholtz
【ハレイワ、オアフ、ハワイ-(2010年11月21日日曜日)】ハワイ、オアフ島ノースショアで開催中の賞金総額90万ドルの第28回「バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン presented by ロックスター・エナジー・ドリンク」の男子第1戦であるASPプライム「リーフ・ハワイアン・プロ」が終了。怪我のためプロサーフィン・ステージから6ヵ月も離れていたオーストラリアのジョエル・パーキンソンが優勝し復活をアピール。優勝賞金20,000ドルを獲得し,3年連続のトリプルクラウン獲得に向けた最高のスタートを切った。
パーキンソンは、ASPツアーの最終ステージである、このハワイアン・シリーズにおいて、2008年と2009年の2年連続でトリプルクラウンを獲得しているディフェンディング・チャンピオンである。パーキンソンは今年7月、怪我のためツアー中盤にして離脱。そして先月には息子が生まれ、2週前に親友のアンディ・アイアンズを亡くした。復帰までに人生の様々な浮き沈みを経験した彼にとって、今日のファイナルデイは感動的な一日となった。
「精神的にかなりアップダウンのある一年だった」とパーキンソンが言った。「足を切って、6ヵ月間活動出来ず、3ヵ月間サーフィンも出来なかった。試合には6ヵ月出なかったよ。それから、息子が生まれて喜んでいた矢先にアンディが亡くなった。良い事と悪い事が起こる一年だったよ。そんな一年もほとんど終わりさ。僕たちは、それを切り抜けたんだ。そして、ここから12月までに起こる全ての良いことで償いをしようとしているんだよ。いつも波に乗るのは、たとえ人生で何が起っても、波に乗って全てを忘れることが出来るからなんだ。ここ数年,ハレイワでファイナルをメイク出来なかったことを考えれば 、今回優勝して、僕の得意とするサンセットやパイプへ入れる事は,トリプルクラウンへの最高のスタートになったよ」
地元の期待に応え,ファイナルまで勝ち上がった昨年のイベントチャンピオンのジョエル・センティオ (HAW) は2位となり,賞金10,000ドルを獲得。3位には、ジュリアン・ウィルソン (AUS) が入り,5,100ドルを獲得、4位はヒース・ジョスキ (AUS) となり賞金4,900ドルを獲得した。
また、ブラジリアン最高位は、アレホ・ムニーツ(=13位)。トップUSAサーファーは、ハンティントンビーチのブレット・シンプソン( =13位)。トップ・ヨーロピアンはマキシム・フスナット(=25位)となった。
プライムイベントで初めてファイナルに勝ち上がったウィルソンとジョスキは、シリーズのトップニューカマーに与えられるバンズ・トリプルクラウンのJNオートモービル・ルーキーオブザイヤーの候補に挙がっている。ファイナルは波数が少なく,僅か11本しかライディングが行われなかった。コンテストは、先週のダブル・オーバーヘッドから、ファイナルデイのヘッド・ハイのコンディションで行われた。
Sunny Garcia
今回のイベントの目玉の一つだった,46歳のトム・カレン(USA)、48歳のトム・キャロル(オーストラリア)、40歳のサニー・ガルシア(ハワイ)、44歳のマーク・オクルーポ(オーストラリア)という4名の世界チャンピオン・サーファーによるスペシャル・エキシビション『クラッシュ・オブ・ザ・レジェンド』。
このヒートは大会期間中に3回行われ、最終的にチャンピオンが決定。6度のバンズ・トリプルクラウン・チャンピオンであるハワイのサニー・ガルシアが優勝。2位はマーク・オクルーポ、トム・カレンが3位、トム・キャロルが4位となった。
「ファイナルは一貫性のないコンディションだった。僕は3つのセットの波を手に入れてラッキーだったよ。他の選手は何も手に入れる事が出来なかったからね」と30分のファイナルについてガルシアが言った。「最初の波を手に入れたあと、失うものは何もないと考えた。そして奥へパドルしたんだ。
「ファイナルはメローなものになると思っていたよ。あの最初のヒートは、他の選手がハングリーで、何でもありだった。事件まで起こしたからね。でも彼等とサーフ出来て光栄だったよ」
ハワイ、オアフ島ノースショアで行われるトリプルクラウンは、男女とも3つの世界的に有名なハワイのサーフスポットで行なわれるコンテストでの総合獲得得点で競われる。またASPのワールドタイトルに次いで、世界で最も名声のあるサーフィンタイトルである。ショーは、次の「オニール・ワールド・カップ」の開催地となる、ハレイワから7マイル北のサンセット・ビーチへ移動。サンセットのウエイティング期間は11月24日からスタートとなる。
リーフ・ハワイアン・プロ結果:
ファイナル
優勝:-ジョエル・パーキンソン(AUS)15.00、賞金20,000ドル
2位:-ジョエル・センティオ(HAW)7.04、賞金10,000ドル
3位:-ジュリアン・ウィルソン(AUS)6.86、賞金5,100ドル
4位:-ヒース・ジョスキ(AUS)3.14、賞金4,900ドル
『クラッシュ・オブ・ザ・レジェンド』:
第1位-サニー・ガルシア(HAW)40.05
第2位-マーク・オクルーポ(AUS)36.46
第3位-トム・カレン(USA)35.49
第4位-トム・キャロル(AUS)28.11
リーフ・ハワイアン・プロ
セミファイナル:
H1:ヒース・ジョスキ(AUS)13.00
ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.90
トム・ウィッタカー(AUS)10.56
ダニエル・ロス(AUS)9.80
H2:
ジョエル・パーキンソン(AUS)12.47
ジョエル・センティオ(HAW)10.17
グランジャー・ラーセン(HAW)8.90
エイドリアン・バカン(AUS)6.84
EVENTS OF THE 2010 VANS TRIPLE CROWN OF SURFING:
第1戦/ハレイワ/11月12~23日
リーフ・ハワイアン・プロ、チョロス・ウイメンズ・ハワイアン・プロ
第2戦/サンセット/11月24日-12月6日
オニール・ワールド・カップ、ギジット・プロ
第3戦/パイプライン/12月8~20日
ビラボン・パイプ・マスターズ、バンズ・ウイメンズ・デュエル・フォー・ザ・ジュエル
http://triplecrownofsurfing.com/reefhawaiianpro/live
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。