2010年12月8日-20日 パイプライン、オアフ島、ハワイ
パーコの3年連続3Xクラウンなるか。ブルースはアンディJr.の出生に立ち会い、プライベート・ジェットで会場へ到着(12/9)
Above: Joel Parkinson takes aim at a Triple Triple. Photo: Kirstin Scholtz
【パイプライン、オアフ/ハワイ(2010年12月8日水曜日)】「バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン presented by ロックスター・エナジー・ドリンク」の第3戦であるASPメンズ・ワールド・ツアー最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」が6フィート(2メートル)のコンディションでスタート。提供されてスウェルを有効に使うため,マンオンマンの2つのヒートが重なって行われるデュアルヒート・フォーマットでラウンド1とラウンド2までが行われた。
今回ラウンド1には,パイプライン・スペシャリストたちが出場し、ランキング下位の選手とマンオンマンで戦った。ワールドツアー最終戦であるこのイベントは,2011年の彼らのポジションを確保する最後のチャンスとなる。
ダスティー・ペイン(HAW)はクオリファイの瀬戸際に。
2010 ASPワールド・ツアー・ルーキーのダスティー・ペイン(HAW)は、現在ASPワールド・ランキング36位で、この試合で少なくとも9位に入らないと,2011年の参加資格を獲得する事は出来ない。しかし、今回のキャンペーンについて話すヤング・ハワイアンは落ちついていた。「プレッシャーなどないよ」とペインが言った。もしプレッシャーがあったら、落ちてチャンスを逃してしまうよ。だから,しっかりと前を見つめて,ベストを尽くすしか無いんだ。それが僕が今やるべき事」
ペインは15.10という今日のハイ・ヒート・トータルで圧倒的な勝利を手に入れたラウンド1のあと、ラウンドで2でも後半にガムズのレアなバレルを手に入れ、勝利を掴んだ。「ガムズでヒートをスタートさせたけど、結局最後はバックドアだった」とペインが言った。
「あそこで良いバレルが割れているのを見ていたから決めたんだ。ガムズは全く流れがなかったから、じっと波を待てた。そして、アンディ(アイアンズ)が僕に波を送ってくれた。このヒートにバレルは無いと思っていたんだけど,その波はバレルになったんだ」ペインは、ビラボン・パイプ・マスターズのラウンド3で、2度のASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)と戦う。
ジョエル・パーキンソン(AUS)は3度目の王冠を手にするのか。
バンズ・トリプルクラウンのディフェンディング・チャンピオンであるパーキンソンは、ハレイワで優勝し、サンセットで9位となり、今シーズンの名声あるタイトルに向けトップを走る。
トリプルクラウンの初戦で怪我からの復帰を証明し,見事優勝したジョエル・パーキンソン(AUS)は、 厳しいコンディションのパイプラインで行われたラウンド2において、ワイルドカードのヘイター・アルベス(BRA)を下した。パーキンソンは現在、次のラウンド3で対戦するオーウェン・ライト(AUS)に勝つことによって、初めて3年連続でバンズ・トリプルクラウン・タイトルを獲得したオージーとして歴史に刻まれる。
「カレントが物凄くて、ヒート中パドルしなければならなかったし、良い波を選ぶことが、とてもハードだった。でも5ポイントを2本手に入れて,勝ち上がるにはそれで充分だったよ。僕の冬を最高に楽しんだ。バンズ・トリプルクラウンに勝つことは、ちょっとした飾り物なんだけどね。でも特に今年は色々あったから、僕がまだ勝てる、ハワイで勝つことができるんだという事を確認するためにも、凄く意味のあることなんだ」
ブルースは出産に立ち会い、プライベート・ジェットで会場へ。
3度のワールド・チャンピオンである故・アンディ・アイアンズの弟であるハワイアン・サーフィン・レジェンドのブルース・アイアンズ(HAW)は今日、感動的なコンペティションへの復帰を果たした。そして、カウアイで彼の甥「アンディ・アクセル・アイアンズ」の出生に立ち合い数時間後に会場に到着した。
アンディ・アイアンズの妻リンディは、カウアイにあるアイアンズ家の近くのウイルコックス・メモリアル病院で午前8時00分に健康な赤ちゃんアンディを出産した。
2001年のパイプ・マスターであるブルースは、波の無い厳しいヒートでオーストラリアのトム・ウィッタカー(AUS)に破れ、コンペティションから姿を消した。皮肉にもウィッタカーは、アンディのリプレイスメントで出場した選手。彼自身も最近子供が生まれ、アイアンズ家の喜びを共有していた。
「8時に病院で赤ちゃんが生まれたんだ。それでプライベート・ジェットを用意してくれた人たちが居て、我々を空港でピックアップ、モクレイアの飛行場まで来て,そこから車で飛ばして、ラインナップまで飛んで来たんだよ」とアイアンズが言った。「コンテストは楽しいけど、人生には、もっと多くの意味があるんだ。彼(アクセル)は素晴らしく健康な男の赤ちゃんだよ。アンディ・アクセルは、本当に元気さ。そして、僕は母子ともに健康であることをうれしく思うよ」
ワイルドカードのジョン・ジョンが大暴れ。
今回、ワイルドカードで出場している現在のASP世界72位のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、今日の難しいブレイクに於いて、彼の多くの知識を生かし、ラウンド1でカイ・オットン(AUS)、ラウンド2でディーン・モリソン(AUS)を下し,ラウンド3へ勝ち進んだ。
「トリッキーだったけど、いくつかの良いバレルがあったよ」とフローレンスが言った。「数名の選手だけでパドルアウトしてサーフィン出来て最高にハッピーだったよ。ここは落ち着んだ。これから数日のうちに波が良くなってくれると良いんだけどね」フローレンスは、ラウンド3で、10度のASPワールド・チャンピオン・ケリー・スレーター(USA)と戦う。
来年のASPドリーム・ツアーのスポットがほぼ決定。
48の狭き門は24人まで縮小され、2011年のASPワールド・ツアーの世界のベスト・サーファーの資格取得者が固まって来た。ASPワールド・ランキングを戦っているラオニ・モンテイロ(BRA)、ジョシュ・カー(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)は、来年のASPドリーム・ツアーでのスポットが決定。
ゲイブ・クリング(USA)は、現在17,163のASPワールド・ランキング・ポイントでクオリファイの対象のラインに居る。一方でダスティー・ペイン(HAW)は、そのクリングを追い越すことができる、ただ一人のサーファーである。
バンズ・トリプルクラウンのオフィシャル波予報のSurfline.comは明日、ダウン傾向であるがオーバーヘッドのノーススウェルを予想している
また今回のビラボン・パイプ・マスターズは日本語を含む、4ヶ国語放送でライブ中継が行われている。2008年以来となる日本語放送は、ハワイ在住のニック・ミタと田嶋鉄兵がMCを担当し、スペシャルゲストに脇田貴之、ジェイソン・シバタを迎える。日本時間では12月9日から21日、深夜2:45分からオンエアされる予定だ。
また、11月2日に他界したアンディ・アイアンズ追悼式は、12月11日土曜日午前10時にパイプラインで行われる予定。追悼式ではコンペティターによるパドルアウトも行われる。
ビラボン・パイプ・マスターズ・ラウンド1:
ヒート1:アダム・メリング(AUS)14.50 def.カマレイ・アレキサンダー(HAW)11.66
ヒート2:マット・ウィルキンソン(AUS)6.50 def.クレイ・マルゾー(HAW)4.23
ヒート3:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.50 def.カイ・オットン(AUS)12.20
ヒート4:ダスティー・ペイン(HAW)15.10 def.キロン・ジャボー(HAW)9.30
ヒート5:イアン・ウォルシュ(HAW)13.24 def.ルーク・ステッドマン(AUS)7.50
ヒート6:ダニー・フラー(HAW)8.57 def.ロイ・パワーズ(HAW)7.36
ヒート7:デイブ・ワッセル(HAW)12.17 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)3.63
ヒート8:ルーク・マンロー(AUS)13.50 def.シェーン・ドリアン(HAW)13.33
ヒート9:ゲイブ・クリング(USA)11.10 defカラニ・チャップマン(HAW)5.40
ヒート10:ロブ・マチャド(USA)11.37 def.グランジャー・ラーセン(HAW)9.66
ヒート11:ヘイター・アルベス(BRA)8.46 def.ジョエル・センティオ(HAW)8.14
ヒート12:トム・ウィッタカー(AUS)13.83 def.ブルース・アイアンズ(HAW)3.33
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド2結果:
ヒート1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.00 def.ディーン・モリソン(AUS)3.03
ヒート2:ジェレミー・フローレス(FRA)11.70 def.イアン・ウォルシュ(HAW)9.83
ヒート3:ジャドソン・アンドレ(BRA)11.00 def.ダニー・フラー(HAW)3.76
ヒート4:デイブ・ワッセル(HAW)9.33 def.ボビー・マルチネス(USA)5.40
ヒート5:テイラー・ノックス(USA)12.67 def.ロブ・マチャド(USA)10.57
ヒート6:ジョエル・パーキンソン(AUS)10.83 def.ヘイター・アルベス(BRA)5.84
ヒート7:フレデリック・パターチア(HAW)13.40 def.ゲイブ・クリング(USA)8.53
ヒート8:キーレン・ペロー(AUS)10.27 def.ルーク・マンロー(AUS)4.87
ヒート9:ダスティー・ペイン(HAW)11.94 def.ティアゴ・ピレス(PRT)8.83
ヒート10:パトリック・グダスカス(USA)12.16 def.トム・ウィッタカー(AUS)2.70
ヒート11:マット・ウィルキンソン(AUS)9.47 def.ブレット・シンプソン(USA)2.90
ヒート12:アダム・メリング(AUS)11.67 def.。ダニエル・ロス(AUS)8.94
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド3:
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート2:オーウェン・ライト(AUS)対ジョエル・パーキンソン(AUS)
ヒート3:ビード・ダービッジ(AUS)対アダム・メリング(AUS)
ヒート4:エイドリアン・バカン(AUS)対フレデリック・パターチア(HAW)
ヒート5:C.J.ホブグッド(USA)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)対ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ヒート7:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対キーレン・ペロー(AUS)
ヒート8:ダミアン・ホブグッド(USA)対ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヒート9:ジョディ・スミス(ZAF)対デビッド・ワッセル(HAW)
ヒート10:デーン・レイノルズ(USA)対パトリック・グダスカス(USA)
ヒート11:ミシェル・ボウレズ(PYF)対テイラー・ノックス(USA)
ヒート12:ミック・ファニング(AUS)対ダスティー・ペイン(HAW)
EVENTS OF THE 2010 VANS TRIPLE CROWN OF SURFING:
第1戦/ハレイワ/11月12~23日
リーフ・ハワイアン・プロ、チョロス・ウイメンズ・ハワイアン・プロ
第2戦/サンセット/11月24日-12月6日
オニール・ワールド・カップ、オニール・ウイメンズ・ワールド・カップ、
第3戦/パイプライン/12月8~20日
ビラボン・パイプ・マスターズ、バンズ・ウイメンズ・デュエル・フォー・ザ・ジュエル