2011年7月15日(金)~18日(月・祝) 神奈川県藤沢市鵠沼海岸 ふね前ポイント
ASPジャパン・ジュニアツアー第3戦「MURASAKI Pro Junior」ジュニア優勝は渡辺寛、ガールズ優勝は大村奈央(7/18)
撮影:山本貞彦 ※これ以外の写真はこちらをご覧下さい。
【神奈川県藤沢市、湘南海岸(2011年 7月18日、月曜日)】2011年ASPジャパンツアー第3戦となるジュニアツアー「MURASAKI Pro Junior」大会最終日。台風6号からビッグスウェルが炸裂する湘南・鵠沼海岸。日を追う毎にサイズアップが予想されるコンディションを考慮して,昨日までにグロメットU12、カデットU16を終了。ファイナルデイはジュニアとガールズでクライマックスを迎えた。
天候は曇り。弱い南風でサイズは台風6号のうねりがさらにサイズアップし,セットで頭半からダブル。しかし,前日よりもクローズアウトする波が減り,逆にフェイスのある波が増え、ファイナルに相応しい見応えのあるハイパフォーマンスが次々と披露された。
ガールズのセミファイナル
ガールズのセミファイナルは,ロータイドに差し掛かり,クローズアウトするビッグセットが炸裂。ゲティングアウトがかなりハードなコンディションのなか、ヒート1では前回の伊豆で優勝した橋本恋を下し,須田なつきがファイナルへ。ヒート2では野呂玲花と大村奈央が対決。前半に野呂玲花がレフトの波をフォアハンドで際どいセクションに当て込むサーフィンを見せリード。しかし後半に入り、大村奈央が切れたレフトを見つけ,スピードに乗ったオフザトップで大逆転しファイナルを決めた。
ジュニアのセミファイナル
ジュニアのセミファイナルのヒート1は,大橋海人と新井洋人。新井洋人が,ヒート前半から切れたレフトの波を掴み,深いボトムターンからオフザトップのビッグマニューバーで6ポイントの2本をマーク。クオーターではバレルライドをメイクした新井洋人が高得点を集めて圧倒的な試合運びでファイナル進出を決めた。ヒート2は,渡辺寛と田中海周。クオーターで素晴しいランディングを見せ8.25をスコアした田中海周が前半、ライトの切れた波を掴み,ビッグなリエントリー1発で5.25をスコアしてリード。しかし,後半に入り渡辺寛が3マニューバーを入れるレフトのグッドセットを掴み、7.75をスコア。そのままファイナル進出を決めた。
ガールズのファイナルは大村奈央と須田なつき。
ガールズのファイナルは大村奈央と須田なつき。ロータイドに向かいクローズアウトする波が多いなか,果敢にビッグセットにチャージする二人。両者とも1本しか波に乗らないまま前半を折り返す。そしてスコアリング・ウェイブを見つけ出した大村奈央は深いボトムターンから際どいリエントリーをコンプリートし6.00をマークしてリードする。須田もバックハンドで4.00をマークし追い上げるがタイムアップ。大村奈央が伊豆の屈辱を晴らし、嬉しい今季初優勝を手に入れた。
ジュニアのファイナルは新井洋人と渡辺寛。
イベントを通して他の選手と違う圧倒的なサーフィンでファイナルまで勝ち上がった新井洋人。ファイナルもバックハンドのオフザトップとリエントリーで5.75ポイントでスタート。カデットでは惜しくも破れたが,ジュニアでは逆転に次ぐ逆転でファイナルをメイクした渡辺寛もレフトを掴み、フォアハンドのパンチの効いたビッグリエントリー1発で4.75をスコアして応戦する。
ファイナルのターニングポイントは中盤にやってきた。優先権を持ってピーク奥にいた新井洋人が逃した波を、手前で掴んだ渡辺寛がフォアハンドの2ターンで4.50をスコアして大逆転。トップが入れ替わるクロスヒートとなったファイナルも終盤に入り,新井洋人が逆転に必要なスコアは3.50。今回の彼のサーフィンであれば簡単に出せるスコアだった。逆転を狙いライディングを繰り返す新井洋人。しかしスコアリング・ウェイブは彼のところには届かないままタイムアップ。渡辺寛が見事ジュニア初優勝を決めた。
カデットクラス優勝は仲村 拓久未、グロメット優勝は野呂海利
また前日行われたグロメットでは前回の伊豆で3位だった野呂海利が優勝。また、カデットでは、前回の伊豆で惜しくも優勝を逃した,開幕戦の優勝者である仲村 拓久未が、佐藤魁とのマンオンマンのファイナルを見事制し、今シーズン2勝目を上げた。
「MURASAKI Pro Junior」最終結果
Junior:1位 渡辺寛、2位 新井洋人、3位 大橋海人、田中海周
Girls:1位大村奈央、2位 須田那月、3位 橋本恋、野呂玲花
Cadet:1位 仲村拓久未、2位 佐藤魁、3位 大原洋人、松下諒大
Grom:1位 野呂海利、2位 都筑百斗、3位 藤沼桂太郎、4位 粟田生
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。