2011年8月6日(土) 7日(日)千葉県釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)
ASPジャパン・ジュニアツアー第4戦「OAKLEY Pro Junior」で加藤嵐がプロジュニア初優勝。ガールズは高橋みなとが優勝(8/7)
千葉県長生郡一宮町(2011年 8月7日、日曜日)2011年ASPジャパン・ジュニアツアー第4戦「OAKLEY PRO JUNIOR」が、千葉県長生郡一宮町の釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で終了。ジュニアメンズでは加藤嵐が、圧倒的なサーフィンで大橋海人を下し,プロジュニア初優勝。またジュニアガールズでは,仙台の高橋みなとがファイナルで水野亜彩子を下し優勝した。
会場の天候は晴れ、クリーンな肩頭セットで頭オーバーのコンディションの中、ジュニアメンズ、ジュニアガールズ共にクライマックスを迎え、前日からの台風9号がもたらしたハイクオリティーなコンディションでファイナルデイもスタートした。
ジュニアガールズは、セミファイナル第1ヒートの中盤に大逆転し,キレのあるバックハンドで北沢麗奈を下した水野亜彩子と、第2ヒートで冷静にセットの波を待ち、ハイスコア2本をマークした高橋みなとが村松爽香を下し、ファイナル進出を決めた。そんな二人のファイナルは,ワイドブレイクが目立つなか、前半は両者とも譲らず。残り時間10分を切って、優先権を持った高橋みなとが早いセクションを抜けてポイントを稼ぎ、最後の波ではバックハンドで4.50をマークし勝利を手に入れた。
ジュニアメンズは、セミファイナル第1ヒートで,絶好調の加藤嵐と田中海周が激突。加藤嵐はスタートから、いきなり7.00と7,75を連続でスコア。そのまま田中海周を下した。第2ヒートは大橋海人と黒越太気が対決。スローな展開となったヒートで着実にスコアを重ねた大橋海人が逃げ切り、ファイナルへ勝ち上がった。
ファイナルは加藤嵐と大橋海人。今回の試合会場となった志田下ポイントで,毎日のように練習を重ねる加藤嵐は、この波を熟知しており,ファイナルでも勢いを続けた。オープニングライドで6.50をスコアした加藤は,続けて乗ったセカンド・ウェイブでも8.75。更に3本目で9.50という自分が保持する大会ベストスコアを自ら塗り替え,完全にファイナルをリード。誰も彼を止めることは出来ない感じだった。
対する大橋海人は「全く自分のサーフィンが出来なかった」というほど精彩を欠き、コンビネーションに追い込まれたが、果敢にセットの波にチャージを繰り返した。しかし思うようにスコアを伸ばすことが出来ず、そのまま加藤嵐がファイナルを制圧。加藤が今シーズン初となるASPプロジュニア初優勝を決めた。ライバルである加藤と大橋は、奄美大島での開幕戦でもファイナルを戦い、その時は大橋が圧勝。今回はその借りを返すかのように加藤嵐の圧倒的なサーフィンが炸裂しての勝利となった。
このジュニアイベントはJunior Mens(ジュニア20歳以下)U-20とJunior Girls(ジュニア・ガールズ20歳以下)U-20の2クラスで争われる。ジュニアU-20はワールドジュニアチャンピオンズに選抜される男子5名、女子2名がセレクトされる重要な大会でもある。今大会はグレード1(1スター)のポイントが争われ中盤のポイントゲットに向けて各選手とても重要な試合となる。
第2戦が終了している時点で、渡辺寛(宮崎)が現在1位、2位に大橋海人(神奈川)、3位に新井洋人(神奈川)、4位に田中海周(徳島)、5位に加藤嵐(千葉)でそれを6位の黒越太気が追う状況である。ガールズは1位が大村奈央(神奈川)、2位に須田那月、3位の橋本恋がそれを追う状況で、前回湘南のビッグウェーイブでの勝負に苦戦した選手が今回は、クウォリティーの高い志田下サイズの波で技の競い合いの勝負を望んでいるので再び真価が問われる一戦となるだろう。
ワールドジュニアチャンピオンズ(WJC)は、世界7地域から選抜された48人のジュニアが、インドネシア、ブラジル、オーストラリアで開催されるチャンピオンシップに招待され世界タイトルを争う世界最高峰の戦いの場であり、この試合で好成績を残す選手は将来のワールドツアー参戦に最も有利なシード権を得る事が出来、同時にこの大会で優勝をする事はジュニアの世界チャンピオンを意味する事となる。
そしてWJCを目指し熱い戦いを迎えるジュニア・ガールズのクォリファイシリーズも第3戦を迎え、ガールズはこの試合と第4戦「Roxy Junior Girls Open」の4戦からベスト3イベントスコアで1位2位となった選手が10月にインドネシア・バリ島で行われる「OAKLEY Pro Junior」に選抜されるため、この夏は引き続き重要な事は間違えないだろう。
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