2011年8月20~31日 チョープー、タヒチ
素晴しいパーフェクト・コンディションでベスト8が決定(8/29)
Jeremy Flores (FRA), © ASP / ROBERTSON
【チョープー、タイアラプ/フレンチ・ポリネシア(2011年8月28日日曜日)】ASPワールド・ツアー第5戦である「ビラボン・プロ・タヒチ」は、8-10フィートのバレルが炸裂するなか、ラウンド3からラウンド5までが終了。ベスト8が決定し、残り1日でコンテストを終了出来るところまで漕ぎ着けた。サーフィンの歴史に刻まれる素晴しいコンディションでの開催となった今回のイベントで世界のベスト・サーファーたちは、パドルインで可能なサーフィンの限界を超える信じられないサーフィンを披露した。
ジェレミー・フローレス(FRA)が20点満点をスコアした3人目のサーファー。
2011年のASPワールド・タイトル・ランキングNo.15のジェレミー・フローレス(FRA)は、今日の午後に行われたラウンド5で、絶好調のミシェル・ボウレズ(PYF)と対戦。1ヒートに満点ライドを2本決めるパーフェクト20というヒート・トータルをスコア。サーフィン史上3人目のサーファーとなった。
「本当に最高だったよ!」と、フローレスが叫んだ。「いま僕の心にあるものは、とてもビッグでパーフェクトなコンディションで、ツアーにおける親友のひとりであるミシェルとヒートを戦った。そして、僕たちは信じられないバレルを手に入れたということだけだね。何日か前にも言ったけど、僕は満点を出したことがなくて、1本でいいから出したいと思っていたら、同じヒートで2本も出してしまったんだ。本当に最高だった。」
ここまでイベントのフォーム・サーファーであったフローレスは、最もヘビーなバックハンドのバレルをメイク。冷静沈着な試合運びで最もビッグな日を勝ち取った。「その2本の波はどちらも良い波だったね。凄く掘れていて、いつまでもスピンをし続けていた。信じられなかったよ。それは僕の人生におけるベスト・サーフだ。」フローレスは、クォーターファイナルで、ジョシュ・カー(AUS)と対戦する。
オーウェン・ライト(AUS)もパーフェクト10
ASPワールド・ランキングNo.9のオーウェン・ライト(AUS)は、チョープー・スペシャリストとしての真価を証明するため、今年のヒートトータルで2番目となる19.77をスコア。フレデリック・パターチア(HAW)とラオニ・モンテイロ(BRA)との激戦となったラウンド4で強い印象を与えるスコアラインをメイクしたライトは、オープニングライドで7.77をマーク。さらに9.77をスコアし、ヒート終盤にはパーフェクト10までマークした。
「夢のようなヒートだったよ」と、ライトが言った。「僕はかなり良いバレルでヒートをスタートしたんだ。それから、フレディー(パターチア)が凄い波を掴んだ。そのあと僕は直ぐにソリッドなやつを手に入れて、それから、そのパーフェクトな波を捕まえたんだ。それはサイズがあって分厚い波だった。ここは大好きだよ。ベスト・ウェイブだね。」ライトはクオーターファイナル4でラオニ・モンテイロ(BRA)と戦う。
ケリー・スレーター(USA)はこのコンディションで5'11"。
10タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)は、ラウンド3でワイルドカードのリカルド・サントス(BRA)を簡単に下し、ラウンド4もトップでクオーターへ勝ち上がった。「今日の波は正気じゃない」と、スレーターが言った。「これは多分、僕がこれまでサーフしたベストの波だと思う。ビッグでパーフェクトだったよ。ラインナップに居る時、それはもう物凄いプレッシャーだった。ビッグセットが入ってくると、ギャラリーの全員が大声で叫ぶんだ。もう突っ込むしかない感じさ。そんなの全く経験がないことだね。」
常にボード・デザインの限界をプッシュするスレーターは、他の選手より、かなり短いクワッド-フィンでサーフすることを選んだ。「僕は今日、5'11"に乗っていた」と、スレーターが言った。「僕の通常のショートボードは5'9”だから、ここで乗っている板はステップアップだね。ここでベストなサーフボードについて多くの話し合いをした結果なんだ。」
ASPワールド・タイトル・ランキングのトップ5のサーファーは、すでに全員がコンテストから姿を消しており、現在6位のスレーターにとって、かなり有利なシチュエーションとなっている。スレーターは、コンペティションが再開するとき、クオーターファイナルで、マット・ウィルキンソン(AUS)と戦う。
トラヴィス・ロギー(ZAF)はトップ32を目指す。
デーン・レイノルズ(USA)の欠場でビラボン・プロ・タヒチへの出場が決まった現在ランキング44位のトラヴィス・ロギー(ZAF)。9月のローテーション目前で、ASPワールド・ランキングでトップ32に入りを目指すロギーは、クオーターファイナル進出を決め、上位入賞を目指す。
「ヨーロッパから移動するかどうか迷っていた僕を、妻が行くように説得してくれた。だから、すべて彼女のおかげなんだ。」と、ロギーは言った。「かろうじて僕は最初のヒートに間に合って、借りたサーフボードでサーフィンをしていた。そして自分にとって物凄く大きな結果になったんだ。クオーターファイナル進出はタヒチでの自分のベスト。この勢いで行きたいよ。」ロギーは、クォーターファイナル3で、ブレット・シンプソン(USA)と対戦する。
イベント主催者は、明朝、午前6時30分にファーストコール。午前7時30分のスタートを目指す。
ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド3結果
ヒート4:ミシェル・ボウレズ(PYF)def.。ダスティー・ペイン(USA)
※ペインは、木曜日の午後のフリーサーフ中の怪我により欠場。
ヒート5:マット・ウィルキンソン(AUS)15.77 def.。ジャドソン・アンドレ(BRA)14.94
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)17.60 def.。リカルド・サントス(BRA)15.84
ヒート7:トラヴィス・ロギー(ZAF)14.93 def.。ジョディ・スミス(ZAF)12.43
ヒート8:クリス・デーヴィッドソン(AUS)11.77 def.。ティアゴ・ピレス(PRT)10.86
ヒート9:ブレット・シンプソン(USA)17.26 def.。ダミアン・ホブグッド(USA)16.70
ヒート10:オーウェン・ライト(AUS)16.80 def.。テイラー・ノックス(USA)5.00
ヒート11:ラオニ・モンテイロ(BRA)12.20 def.。C.J.ホブグッド(USA)6.44
ヒート12:フレデリック・パターチア(HAW)12.60 def.。ミック・ファニング(AUS)7.93
ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド4結果
ヒート1:ジョシュ・カー(AUS)16.30、ジェレミー・フローレス(FRA)12.16、カイ・オットン(AUS)8.10
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)13.77、マット・ウィルキンソン(AUS)6.50、ミシェル・ボウレズ(PYF)2.90
ヒート3:トラヴィス・ロギー(ZAF)15.66、ブレット・シンプソン(USA)15.00、クリス・デーヴィッドソン(AUS)14.43
ヒート4:オーウェン・ライト(AUS)19.77、ラオニ・モンテイロ(BRA)12.23、フレデリック・パターチア(HAW)11.60
ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド5結果
ヒート1:ジェレミー・フローレス(FRA)20 def.。ミシェル・ボウレズ(PYF)18.13
ヒート2:マット・ウィルキンソン(AUS)11.84 def.。カイ・オットン(AUS)11.56
ヒート3:ブレット・シンプソン(USA)17.33 def.。フレデリック・パターチア(HAW)14.00
ヒート4:ラオニ・モンテイロ(BRA)15.50 def.。クリス・デーヴィッドソン(AUS)15.14
ビラボン・プロ・タヒチ・クオーターファイナル:
QF 1:ジョシュ・カー(AUS)対ジェレミー・フローレス(FRA)
QF 2:ケリー・スレーター(USA)対マット・ウィルキンソン(AUS)
QF 3:トラヴィス・ロギー(ZAF)対ブレット・シンプソン(USA)
QF 4:オーウェン・ライト(AUS)対ラオニ・モンテイロ(BRA)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。