2011年8月20~31日 チョープー、タヒチ
素晴しいオープニング・デイとなったビラボン・プロ・タヒチに、巨大なうねりが接近中(8/22）
C.J.Hobgood (USA), (C) ASP / SCHOLTZ
ラウンド1のハイライト動画
【チョープー、タイアラプ/フレンチ・ポリネシア（2011年8月20日土曜日）】8月20日よりウェイティング期間がスタートした2011年のASPワールド・ツアー第5戦である「ビラボン・プロ・タヒチ」は、地球上で最も危険な波で行われるイベント。当初からの予報通り、ウエイティング期間の前半にスウェルが届き，クリーンな4～6フィートのコンディションでラウンド1が終了した。
また、このうねりは、確実にサイズアップする見込みで、歴史的なコンディションでコンテストが開催される可能性があるのと同時に、９月のローテーションの後のポジションを保持しようとする各選手達による熾烈なバトルが繰り広げられることは必至だ。ワールドツアーは、ニューヨークで開催される次のイベント終了後、現在のASPトップ34のサーファーが、ASPワールド・ランキングトップ32と2つのワイルドカード・サーファーに入れ替えが行われる。
C.J.ホブグッド（USA）が本日のベストスコア。
そんな中で迎えた大会初日。ASPワールド・ランキングNo.18で、９月のローテーションの安全地帯にいるC.J.ホブグッド（USA）は、2011年のASPワールド・タイトルレースをリードする、ジョエル・パーキンソン（AUS）をラウンド2へ追いやった。「風がコンディションを良くして、波にスイッチが入った感じだね」と、ホブグッドが言った。「ジョエル（パーキンソン）は、メイク出来れば10ポイントをスコア出来た波を掴んでいたよ。」
ホブグッドはチョープーのレフトハンダーにおいて猛烈なフォアハンドを見せ、パーフェクトに近いシングル・ウェイブ・スコア9.87を含む、本日のベスト・ヒート・トータルとなる19.37をスコアした。「メイク出来るバレルがたくさんあったね。そのトリックは、すべてをできるだけ減速させることだよ。」と、ホブグッドが言った。「その時点では直感に頼るしかないね。ヒートを勝ち上がれて嬉しいよ。次のラウンド3に集中していくよ。」
トラヴィス・ロギー（ZAF）が急遽出場となった
ASPワールド・ランキングにNo.44のトラヴィス・ロギー（ZAF）は、土壇場でボビー・マルチネス（USA）がビラボン・プロ・タヒチを棄権したため、急遽エントリーが決定した。その時ヨーロッパにいたロギーは、急遽タヒチへ飛び、何とかヒートに間に合ったが、ヒート開始まで10時間を切っていた。
「24時間前にレナート・ヒッケル（ASPワールド・ツアー・マネージャー）から電話があって、ヨーロッパから次の飛行機に飛び乗ったんだ」と、ロギーが言った。「僕は6スターに参加していたんだけど、タヒチでのチャンスを選んだ。だからサーフボードの用意が全く出来ていなくって、親友のアラン・リウのボードを使用させてもらったんだ。」
ジョディ・スミス
ASPワールド・タイトル・ランキングNo.2のジョディ・スミス（ZAF）は、圧倒的なバックハンドのパフォーマンスを披露しラウンドアップ。「今日はずっとボートの上にいて、奮い立たせていたんだ」と、スミスが言った。「本当にパーフェクトなブルー・バレルで最高に楽しかったよ。タヒチに来られて嬉しいんだ。信じられないような予報も出ていて、我々はその巨大なうねりがどのように入ってくるか見守っている。」
ミック・ファニング（AUS）
二度のASPワールド・チャンピオンで、ビラボン・プロ・タヒチで準優勝経験のあるミック・ファニング（AUS）は、ASPワールド・タイトル・ランキング第4位。ファニングは、このチョープーで彼の2011年のキャンペーンに火をつけるために上位を狙う。「このレッグは、誰がその年の終わりにチャンピオンになるかの指針を作る」と、ファニングが言った。「長いレッグだけど、これは良い成績を残せる試合なので調子を上げていきたいね。ファーストラウンドを勝てて嬉しいし、この先のコンディションが楽しみだよ」
ケリー・スレーター（USA）
10XASPワールド・チャンピオンに君臨するケリー・スレーター（USA。前回のサウス・アフリカでのイベントを棄権し、ASPワールド・タイトル・ランキングは現在No.6である。昨日のASPトップ34によるウォームアップで素晴しいパフォーマンスを見せたスレーターは、ダン・ロス（AUS）とワイルドカードのヘイアリイ・ウィリアムス（PYF）に対し、終了間際の大逆転勝利を収めた。
「僕は、ディープな南うねりを狙っていた」と、スレーターが言った。「早いヒートでそれが十分に入って来るように見えたんだ。それで小さい波をいくつかゲットしたけど、良い結果は出なかったね。僕は少し貪欲になって、より長くバレルのなかに居ることにトライしていたんだ。ロジー（ダン・ロス）はポイントを重ねていた。僕はワイドな波を手に入れて、それで逆転出来てラッキーだったよ」
また、ASPワールド・ランキング30位のダスティー・ペイン（HAW）とツアールーキーのジュリアン・ウィルソン（AUS）は、素晴しいバックハンドのチューブ-ライディングを披露し高得点をマーク。トップでラウンド3へ勝ち上がった。
BILLABONG PRO TAHITI ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Cory Lopez (USA) 12.83, Adrian Buchan (AUS) 11.47, Chris Davidson (AUS) 4.67
Heat 2: Fredrick Patacchia (HAW) 15.83, Matt Wilkinson (AUS) 14.73, Taj Burrow (AUS) 13.27
Heat 3: Travis Logie (ZAF) 16.07, Jadson Andre (BRA) 14.40, Jeremy Flores (FRA) 11.73
Heat 4: Mick Fanning (AUS) 15.23, Gabe Kling (USA) 13.97, Tiago Pires (PRT) 7.97
Heat 5: Jordy Smith (ZAF) 15.36, Ricardo dos Santos (BRA) 14.47, Raoni Monteiro (BRA) 8.47
Heat 6: Kelly Slater (USA) 13.96, Daniel Ross (AUS) 13.07, Heiarii Williams (PYF) 10.47
Heat 7: Kai Otton (AUS) 11.47, Heitor Alves (BRA) 10.53, Owen Wright (AUS) 10.33
Heat 8: C.J. Hobgood (USA) 19.38, Joel Parkinson (AUS) 15.60, Adam Melling (AUS) 10.33
Heat 9: Taylor Knox (USA) 12.90, Alejo Muniz (BRA) 12.53, Bede Durbidge (AUS) 11.10
Heat 10: Damien Hobgood (USA) 13.73, Patrick Gudauskas (USA) 13.10, Brett Simpson (USA) 8.83
Heat 11: Dusty Payne (HAW) 16.76, Kieren Perrow (AUS) 15.63, Michel Bourez (PYF) 15.17
Heat 12: Julian Wilson (AUS) 16.50, Josh Kerr (AUS) 15.84, Adriano de Souza (BRA) 10.27
BILLABONG PRO TAHITI ROUND 2 MATCH-UPS:
Heat 1: Jeremy Flores (FRA) vs. Heiarii Williams (PYF)
Heat 2: Taj Burrow (AUS) vs. Ricardo dos Santos (BRA)
Heat 3: Adrian Buchan (AUS) vs. Gabe Kling (USA)
Heat 4: Owen Wright (AUS) vs. Adam Melling (AUS)
Heat 5: Joel Parkinson (AUS) vs. Brett Simpson (USA)
Heat 6: Bede Durbidge (AUS) vs. Josh Kerr (AUS)
Heat 7: Michel Bourez (PYF) vs. Daniel Ross (AUS)
Heat 8: Adriano de Souza (BRA) vs. Raoni Monteiro (BRA)
Heat 9: Kieren Perrow (AUS) vs. Tiago Pires (PRT)
Heat 10: Patrick Gudauskas (USA) vs. Jadson Andre (BRA)
Heat 11: Alejo Muniz (BRA) vs. Matt Wilkinson (AUS)
Heat 12: Heitor Alves (BRA) vs. Chris Davidson (AUS)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。
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