2011年8月18日(木)〜8月20日(土)高知県安芸郡東洋町・生見ビーチ
ジュニアの加藤 嵐は2連勝。ガールズ橋本 恋、カデット仲村拓久未、グロム西 優司が優勝(8/20)
高知県安芸郡東洋町(2011年 8月20日土曜日)2011年ASPジャパン・ジュニアツアー第5戦「QUIKSILVER Pro Junior 四国オープン」が終了。今朝の会場の天候は晴れ、殆ど無風で膝モモセット腰あるかないかのコンディション。前日に続き非常に厳しいコンディションのなか、カデット(U16)、ガールズ(U20)グロム(U12)プロジュニア(U20)のチャンピオンが決定した。
ジュニアは佐藤 魁と加藤嵐がファイナルへ。
ジュニアのセミファイナルは、ヒート1が仲村拓久未と佐藤 魁。ヒート2が大橋海人と加藤嵐の対決となった。満潮と重なった早朝は波数も少なく、各選手は辛抱強く波を待つ。ヒート1の佐藤 魁はヒート中盤にセットのレフトを掴み5.50をスコアしヒートをリード。バックアップも3,50を揃え、後半追い上げる仲村拓久未を振り切りファイナルへ勝ち上がった。
ヒート2は加藤嵐と大橋海人のライバル対決。前回の千葉のファイナルでは絶好調の加藤嵐に敗れた大橋海人だったが,優先権を持たないまま、前半からポイントを重ねヒートをリード。しかし,後半に入りバックハンドでリッピングを繰り返した加藤嵐が3.40をスコア。バックアップも3.00を揃え大逆転。今回、得意な生見の波において,小波でも高速なリッピングを繰り返した絶好調の大橋海人だったが、再び加藤に軍配が上がった。
ガールズのファイナル
ガールズは16歳の野呂玲花と13歳の橋本恋のファイナル。スタートから掘れた波にテイクオフしバックハンドのリエントリーを決めた橋本恋が4.50をスコアし,ヒート前半をリード。更に橋本はフォアハンドでもスピードに乗ったターンを繰り出し、3,75をスコアしてリードを広げる。グーフィーフッターの野呂玲花も3.20、3.00を揃え応戦するも逆転出来るだけの波を捕まえることが出来ず、そのまま橋本恋が今季2勝目を上げた。今季2勝目の橋本は13歳。ASPの年齢規定で16歳以下の就学児童は出場出来ないため橋本恋はWJCには出場出来ない。
グロメット(U12)のファイナル
西優司と都筑百斗のファイナル。フォアハンドのオープニングライドで3.0をスコアした西優司が、ファイナル最大となるレフトのセットを掴み,バックハンドで4.75をスコア。さらに3.15をスコアしてリードを広げる。都筑百斗も後半に3.40、2.60をマークして追い上げる。優先権を持ち逆転出来るだけの波を待ち続けた都筑百斗だったが、そのままタイムアップ。西優司が伊豆に続く今季2勝目を上げた。
カデット(U16)のファイナル
仲村拓久未と小林直海のファイナル。仲村はフォアハンドでライト狙い。小林はレフトを得意のバックハンドで攻める。完全にスコアを出せる波がどこからブレイクするかを把握している仲村拓久未は,着実にスコアをメイク。3.85、3.00でファイナルの前半をリードする。小林も後半に入り,ライトの波で鋭いリエントリーを決め3.00をスコアして差を縮める。
しかし、ヒート終盤に入り,仲村拓久未は立て続けにスピードに乗ったリッピングを繰り返し4.50、4,10をマーク。圧倒的なスコアでファイナルをコントロールした。この二人はASP第2戦の伊豆でもファイナルを戦っており,その時は小林が優勝。今回は仲村がその借りを返して見事勝利を手に入れた。
またランキングトップだった仲村拓久未は、10月にフランス・ホセゴーで行われるQUIKSILVER KING OF THE GROMMETS世界大会の日本代表としてのキップを手に入れた。ガンバレ! タクミ。
ジュニア(U-20)のファイナル
ジュニア(U-20)のファイナルは、佐藤 魁と加藤嵐。開始直後から両者ともスタートダッシュをみせる。加藤嵐はパンチのあるフォアハンドでリエントリーを繰り返し、4.25、3.75をスコア。ヒートトタール8.00でファイナルをリードする。佐藤 魁も2ポイントを2本揃え逆転を狙いスコアリング・ウェイブを探す。
しかし、その後は波が入らず両者とも辛抱強く波を待つが,最後まで試合を動かす波は来なかった。加藤嵐が千葉に続き2連勝を決めた。「波数が少なかったので、前半に出来るだけ波に乗ろうと思っていました。それで4ポイントと3ポイントがスコア出来たので,後半も余裕を持って波を待つことが出来ました。2連勝出来て本当に嬉しいです。次はWJCで世界と戦うので,もっと良いサーフィンが出来るようにがんばりたいです」とコメントした。
また今回は仲村拓久未、橋本恋がツアーベストサーファー特別賞を受賞した。
[ジュニアメンズ] U-20 優勝 加藤嵐 2位 佐藤 魁 3位 仲村拓久未、大橋海人
[カデット] U-16 優勝 仲村拓久未 2位 小林直海 3位 松下諒大、野呂海利
[グロム] U-12 優勝 西優司 2位 都筑百斗 3位 野呂海利、藤沼佳太郎
[ジュニアガールズ] U-20 優勝 橋本恋 2位 野呂玲花 3位 黒川日菜子、武知実波
5月に開幕したASPジャパンのジュニアリーグも今回が最終戦で、第5戦「QUIKSILVER Pro Junior 四国オープン」はジュニア選手にとっては重要なポイント争いの最後の砦となる。今回の試合は、特にカデット(U-16)では、本年度より開催されている「QUIKSILVER KING OF THE GROMMS JAPAN ROUND」の年間優勝者が決定。優勝者は10月にフランス・ホセゴーで行われる世界大会へ日本代表として派遣が予定されている。
また、各選手上位5位までの入賞を基準に(ガールズは上位2名)10月から始まるワールド・ジュニア・チャンピオンズ代表の座を争い、2011年シーズンのツアーランキングを獲得する最後のチャンスとなる。ジュニア(U-20)クラスでは、渡辺寛(宮崎)がトップを走り、2位に大橋海人(神奈川)、3位に加藤嵐(千葉)、4位が新井洋人(神奈川)5位に田中海周(徳島)という順位である。ガールズ(U-20)では大村奈央(神奈川)が1位、2位に須田那月(鹿児島)と言う順位。カデット(U-16)では仲村拓久未(三重)が圧倒的な強さを見せ、現在トップを走る。
このジュニアイベントは、Junior Mens(ジュニア20歳以下)U-20とJunior Girls(ジュニア・ガールズ20歳以下)U-20、Cadet(16歳以下)、Grommets(12歳以下)の4クラスで争われる。
ジュニアU-20はワールド・ジュニア・チャンピオンズに選抜される男子5名、女子2名がセレクトされる重要な大会でもある。今大会はグレード1(1スター)のポイントが争われる最終戦で各選手とても重要な試合となる。第3戦が終了している時点で、上位5名を追う形となる地元で6位の黒越太気、ガールズの2名を3位の橋本恋がそれぞれそれ上位を脅かす状況で、前回のパーフェクトな志田下ポイントの波での勝負に続いて各選手が今回はまた違った波での競い合いに勝負を望んでいるので再び真価が問われる一戦となるだろう。
ワールドジュニアチャンピオンズ(WJC)は、世界7地域から選抜された48人のジュニアが、インドネシア、ブラジル、オーストラリアで開催されるチャンピオンシップに招待され世界タイトルを争う世界最高峰の戦いの場であり、この試合で好成績を残す選手は将来のワールドツアー参戦に最も有利なシード権を得る事が出来、同時にこの大会で優勝をする事はジュニアの世界チャンピオンを意味する事となる。そしてWJCを目指し熱い戦いを迎えるジュニア、ジュニア・ガールズ共にクォリファイシリーズは第4戦を迎え、ガールズもこの試合「Roxy Junior Girls Open」の4戦からベスト3イベントスコアで1位2位となった選手が10月にインドネシア・バリ島で行われる「OAKLEY Pro Junior」に選抜されるため、この夏は引き続き重要な事は間違えないだろう。上記が18日木曜日の朝からキックオフされる予定で、20日土曜日の午後にはそれぞれのクラスでチャンピオンが決定し、ツアーランキングが加算され今年の夏のジュニアツアーに終止符を打つポイント争いが繰り広げられる。
このイベントはインターネットによるライブ放送されます。
イベント公式ページは、http://www.aspjapantour.com/live/2011/ikumi/ からどうぞ!
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