ケリー・スレーターは、リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコで、前人未到の11度目となるASPワールド・タイトルをつかみ取る。(11/3)

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ASPワールド・タイトル・イベント第10戦「リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ」

2011年11月2-12日 オーシャン・ビーチ、サン・フランシスコ、カリフォルニア

スレーターは、リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコで前人未到の11度目となるASPワールド・タイトル獲得(11/3)

Slater-Title-Release.jpgKelly Slater (USA), © ASP / SCHOLTZ


【オーシャン・ビーチ、サン・フランシスコ/カリフォルニア(2011年11月2日水曜日)】ケリー・スレーター(USA)(39歳)は、リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコでラウンド3を勝ち上がることによって、1年間、追い求めて来た11度目のASPワールド・タイトルを獲得した。

オーシャン・ビーチのクリーンな3~5フィートのコンディションでスタートしたラウンド3のヒート6。最高のスタートを切った対戦相手のダン・ロス(AUS)に前半、押され気味だったケリー。後半に入り猛反撃を開始し、残り時間5分を切り、カーヴィング・コンビネーションの素晴しいサーフィンを見せるケリーは7.60をスコアして大逆転。広いオーシャン・ビーチを埋め尽くしたギャラリーの前で勝利を決めた。「それはまとまりのないヒートだった。余裕のスタイルでは、ヒートに勝てなかった。」と、スレーターが言った。

「ロジー(ダン・ロス)とは今年多くのヒートを戦った。彼はコンパクトなパワーの持ち主で、本当に危険な選手だということは分かっていたんだ。しかもヒートのスタートから波がどこにも見つからなかった。僕はレフトを捜していた。でもレフトはどんどん無くなって来ていた。僕は、何でこの波にテイクオフしているんだって感じて、ライトを狙わなくてはダメだと作戦を変えたんだよ。あの波は素晴しいオープンフェイスの波で、おそらく逆転には充分だなと思ったんだ。」

今年のスレーターは、これまでのツアー9戦中で5回ファイナルまで進出し3勝をあげるという、まさに絶好調のサーフィンだった。「これは、本当に信じられないよ」と、スレーターが言った。「2日前の午後、波は厚くスモールコンディションで、そそられる感じの波では全くなかったんだ。昨日は良い波だったね。今日はフランスの良い日のようだった。分からないけど、まだピンと来ない。かなりストレスだったからね。終わったということが自分は嬉しいね。充実しているし、満足感があるよ。最高の気分だね。

僕はサーフィンに人生を捧げた。そして1年中戦い続け、ワールドタイトルを獲得するという期待の成果を挙げた。それは本当に充実したものだった。アメリカの地で勝てたということは素晴しいことだよ。みんなとてもクールだった。そして、ローカルの人たちは凄くストークしていたね。特別な時間だった。温かくて、オフショアでコンパクトな素晴しいうねり。誰かが見守っていてくれたんだ。きっとアンディだと思う。」

2011年のASPワールドタイトルが決定した今日は、アンディ・アイアンズの一周忌にあたる。スレーターのキャリアの中で、決定的な力を示したアンディ・アイアンズ。かつては、スレーターにとってワールドタイトルを争う最大のライバルとされた3年連続ASPワールド・タイトルを獲得したが、近年は大の親友となっていた。

「ちょっと奇妙なことなんだけど、僕はこの日に勝つことをたくさん考えていた。」と、スレーターが言った。「僕がアンディの一周忌にタイトルを獲得するなんて物凄い偶然だよ。それは僕にとって、この上ない特別なものになった。彼との楽しかった思い出を思い出す最高の方法だと思うんだ。ずっとそれが気掛かりだった。僕は先日、彼についてのストーリーを書いた。思い出す時だったんだね。」

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:優勝
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ:5位タイ
ビラボン・リオ・プロ:13位タイ
ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ:欠場
ビラボン・プロ・タヒチ:優勝
クイックシルバー・プロ・ニューヨーク:2位
ハーレー・プロ:優勝
クイックシルバー・プロ・フランス:5位タイ
リップ・カール・プロ・ポルトガル:2位
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ:TBD
ビラボン・パイプライン・マスターズ:TBD

2011年のASPワールド・タイトルが決定して、スレーターは開催中のリップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコでのパフォーマンスに集中する。「僕はここで、もう一つ優勝することに再びフォーカスしている」と、スレーターが言った。「僕は、今年の目標をやりとげた。間違いなく、今まで以上にリラックスしてサーフィンが出来ると確信している。多くのギャラリーがビーチで見守る、このようなコンディションのイベントで優勝することは素晴しいことだよ。凍るような寒さとオンショアを想像していたから、信じられないよ。」

1992年に20才で初ASPワールド・タイトルを獲得したスレーターは、最年少のASPワールド・タイトルホルダーとしての記録を持っている。現在39才で、スレーターは最年長のASPワールド・チャンピオンの記録を保持する。しかし、引退の任意に関しては、いつものように何も語ろうとしなかった。「39才という年齢は実際のところ、大抵の人には、かなり若いと思う」と、スレーターが言った。「僕は昔、30が最高点なんだと思っていた。でも、いま明らかにそうではない。今の自分のサーフィンはキャリア最高だと感じている。そして、これをキープ出来ると感じているんだ。あまり多くのことは考えていない。今年はリラックスして、ハワイで自分の時間を楽しむつもりだよ。2012年がどうなるかは、そのときにならないと分からないよ。」




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