2011年10月15日-24日 スーパーチューボス、ペニシェ/ポルトガル
完璧な6~8フィート・バレルでハイパフォーマンスが続出。ジュリアン・ウィルソンとジョン・ジョンがショーを独占する(10/18)
John John Florence (HAW), Credit: © ASP / SCHOLTZ
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【スーパーチューボス、ペニシェ/ポルトガル(2011年10月17日月曜日)】ASPワールドツアー第9戦「リップ・カール・プロ・ポルトガル」は大会3日目。6~8フィートの完璧なバレル・コンディションでラウンド2とラウンド3のヒート8までが完了した。2011年のASPワールドタイトル・シーズン全11試合の第9戦である「リップ・カール・プロ・ポルトガル」は、歴史に刻まれる素晴しいバレル・コンディションで、ワールドベスト・サーファー達が、パーフェクトに近いスコアを次々とスコアしていった。
ジュリアン・ウィルソン(AUS)、目指すのは優勝。
2011年ASPトップ34ルーキーのジュリアン・ウィルソン(AUS)は、カイ・オットン(AUS)とのヒートで、物凄いバトルを演じた。オットンは、オープニング・ライドで9.97という、ほぼパーフェクトに近いスコアを記録し、さらにバックアップもエクセレントな8.43を揃え、あっという間にウィルソンを追い込んだ。しかし、ウィルソンも直ぐに応戦して9.43をスコア。どんどんスコアを上げて行くウィルソンは最後に駄目押しとなる9.70をスコアして、凄まじいハイスコアバトルを制した。
「それは信じ難いヒートでした」と、ウィルソンが言った。「信じられないようなバレルをゲットしていたオットー(カイ・オットン)に脱帽でした。早くからプレッシャーをかけられましたよ。一日中コンディションを見ていましたが、波は本当にパーフェクトでしたね。今日はまさにドリームツアーでした。」
ロウワー・トラッスルズで3位、ラ・グラヴィエールで2位でフィニッシュして、ウィルソンは物凄い勢いがあり、勝ち上がっている選手の中でも最も危険なサーファーであると考えられる。「このいくつかのイベントで自分のサーフィンに凄く自信がついたんです。このレベルのサーフィンが出来ていると感じてます。前回のフランスでは、良い成績を残せたので、もうひとつの結果を残せたらと思っています。優勝することが常に目標ですからね。」
K11へ一歩近づいたケリー・スレーター(USA)。
10タイムASPワールド・チャンピオンで、現在ASPワールドNo.1のケリー・スレーター(USA)は、今日の午後の難しいハイ・タイドコンディションを冷静にナビゲートし、好調なダニエル・ロス(AUS)を下しラウンド4へ勝ち進んだ。「多くのファン・ウェイブがあるけど、潮の変化が明らかにコンディションを激変させている」と、スレーターが言った。「僕のプランは多くの波をキャッチすることだった。そして、僕はちょっとしたプライオリティー・ミスを侵したんだ。ダン(ロス)は、過小評価された選手の1人だと思う。彼は体が大きいから、小さい波を掴んでいるとは思っていなかった。彼がビッグスコアを出して来るのは分かっていたからね。」
ラウンド3の勝利のあと、スレーターは11度目のASPワールド・タイトル獲得にまた一歩近づいた。しかし、その可能性については、いつも通りの平然とした態度を見せた。「ポルトガルを数えて、残り3試合。そこにはまだ多くのポイントがあり、それは決して終わっていない。」と、スレーターが言った。「確かに、ここでの結果はタイトル獲得へ大きな役割を果たす。でも、今回のイベントの中にもレースを争う選手が、まだ沢山いる。だから我々はどのような結果が出るか見守るしかないんだ。」
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)。
9月のローテーションでASPトップ34入りを果たしたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ラウンド2でイベント最高ヒート・トータル19.53を記録。エイドリアン・バカン(AUS)を下した。「今朝の波は素晴しかったですね」と、フローレンスが言った。「バックドアとパイプを思い出しました。でもここはボトムが砂なんですよね。僕は本当に楽しみました。来る波来る波、全てテイクオフしていたんです。」
フローレンスは、リップ・カール・プロ・ポルトガルのラウンド3で、現在ASPワールドNo.2のオーウェン・ライト(AUS)と対戦する。「オーウェン(ライト)は、どんなコンディションでも素晴しいですよ。」と、フローレンスが言った。「僕たちはトラッスルズで、凄いクロスヒートを戦って、彼に負けました。僕はこのようなコンディションで自信を持っているので、僕たちのヒートが良い波なることを願っています。」
その他に、フローレンスと同じハワイアンのフレデリック・パターチア(HAW)は、ASPワールド・タイトル・ランキングNo.5のジョディ・スミス(ZAF)をラウンド3で下し、ラウンドアップ。ビード・ダービッジ(AUS)は、モンスター・フォアハンド・バレルでイベント初のパーフェクト10をスコア。ビーチを埋め尽くしたギャラリーを圧倒した。
イベント主催者は、明朝午前7時45分(日本時間18日15:45)にファーストコール。午前8時のスタートを目指す。
リップ・カール・プロ・ポルトガル:ラウンド2
ヒート1:ジョディ・スミス(ZAF)15.74 def.。ブルーノ・サントス(BRA)10.97
ヒート2:タジ・バロウ(AUS)16.10 def.。フランシスコ・アルベス(BRA)6.57
ヒート3:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)16.83 def.。ジャスティン・ムジカ(PRT)8.64
ヒート4:ミシェル・ボウレズ(PYF)16.77 def.。アダム・メリング(AUS)15.23
ヒート5:フレデリック・パターチア(HAW)14.43 def.。アレホ・ムニーツ(BRA)12.90
ヒート6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.53 def.。エイドリアン・バカン(AUS)13.97
ヒート7:ヘイター・アルベス(BRA)15.50 def.。ティアゴ・ピレス(PRT)13.20
ヒート8:ビード・ダービッジ(AUS)16.04 def.。キーレン・ペロー(AUS)15.87
ヒート9:カイ・オットン(AUS)14.97 def.。ラオニ・モンテイロ(BRA)13.93
ヒート10:ダスティー・ペイン(HAW)16.63 def.。ジャドソン・アンドレ(BRA)12.27
ヒート11:トラヴィス・ロギー(ZAF)16.43 def.。ミゲール・プポ(BRA)14.76
ヒート12:テイラー・ノックス(USA)13.73 def.。パトリック・グダスカス(USA)9.30
リップ・カール・プロ・ポルトガル:ラウンド3
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)13.57 def.。ブレット・シンプソン(USA)8.43
ヒート2:ダミアン・ホブグッド(USA)16.33 def.。テイラー・ノックス(USA)15.30
ヒート3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)19.13 def.。カイ・オットン(AUS)18.40
ヒート4:クリス・デーヴィッドソン(AUS)14.10 def.。ガブリエル・メディーナ(BRA)5.10
ヒート5:ヘイター・アルベス(BRA)12.77 def.。ジョシュ・カー(AUS)12.20
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)17.86 def.。ダニエル・ロス(AUS)16.37
ヒート7:フレデリック・パターチア(HAW)15.06 def.。ジョディ・スミス(ZAF)14.90
ヒート8:ビード・ダービッジ(AUS)18.33 def.。ミック・ファニング(AUS)17.17
残っているリップ・カール・プロ・ポルトガル:ラウンド3
ヒート9:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対トラヴィス・ロギー(ZAF)
ヒート10:ジョエル・パーキンソン(AUS)対ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート11:ミシェル・ボウレズ(PYF)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート12:オーウェン・ライト(AUS)対ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ASPワールド・タイトル・トップ5(クイックシルバー・プロ・フランス後):
1. ケリー・スレーター(USA)50,150pt
2. オーウェン・ライト(AUS)43,900pt
3. ジョエル・パーキンソン(AUS)35,900pt
4. タジ・バロウ(AUS)34,450pt
5. ジョディ・スミス(ZAF)34,000pt