2011年11月2-12日 オーシャン・ビーチ、サン・フランシスコ、カリフォルニア
ガブリエル・メディーナが、リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコで優勝し、ツアー2勝目を上げる(11/8)
Gabriel Medina (BRA),,Credit: ASP/CESTARI
Tweet
【オーシャン・ビーチ、サン・フランシスコ/カリフォルニア(2011年11月7日月曜日)】ASPワールド・タイトル・イベント第10戦「リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ」が終了。3~5フィートのコンディションで行われたファイナルで、ジョエル・パーキンソン(AUS)を破った、17歳のガブリエル・メディーナ(BRA)がツアー2勝目をあげた。
2011年のASPワールドタイトル・シーズン全11試合の第10戦である「リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ」は昨日、正式にケリー・スレーターの11回目のワールドタイトル獲得が決定。ワールド・ベスト・サーファー達は、年末に行われるASPトップ34のローテーションを目前にし、リクオリファイに必要なポイントを手に入れるため激しいバトルを繰り広げた。
メディーナ、早くもツアー2勝目。
今シーズン中盤に行われたローテーション後、ASPトップ34に加わったメディーナは、まだ4試合しか参加していないにも関わらず、既に2勝目をあげてしまった。パーキンソンとのファイナルでは、オープニングライドで7.50掴んだメディーナ。さらにクリティカル・バックハンドで9.00をスコアして、ファイナルを完全に支配した。「これは信じられないですね。」と、メディーナが言った。「これは僕にとってツアー2勝目なんです。最高です。僕はツアーを楽しんでいます。ファイナルで何をやったか覚えていません。僕はただ、デカイ波を狙っていただけです。パーコ(ジョエル・パーキンソン)とのファイナルは素晴しかったです。彼は僕の大好きなサーファーのひとりなんです。」
メディーナは今日のファイナルデイにおいて、ベストスコアとなる17.33をスコア。さらに11XASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)とテイラー・ノックス(USA)を下し、ファイナルまで勝ち上がり、ファイナルではジョエル・パーキンソンまで下しての完全優勝だった。
「いい感じですね。自分に自信がつきました。本当にうれしいです。」と、メディーナがセミファイナルの後に言った。「テイラー(ノックス)とケリー(スレーター)とのヒートはハードでしたね。いま最高です。あれはタフヒートで、ハードになるのは分かっていました。最後の波を掴んで、僕は救われました。コンディションは楽しかったですね。寒かったけど本当に楽しめました。自分のベストを尽くしただけです。」
パーコが2位
コンペティションのオープニング・ラウンドから静かに、その時を待っていたパーキンソン。ついにファイナルデイのハイパフォーマンス・ビーチブレイク・コンディションで、テクニカル・バレルと、彼の十八番のカーヴィングを炸裂させ、ファイナルまで勝ち上がった。しかし、絶好調のメディーナに終止符を打つことは出来ず第2位でフィニッシュとなった。
「勝ちたかったけど、波を見つけることが出来なかった。」と、パーキンソンが言った。「ガブリエル(メディーナ)は、このイベント全体を通して絶好調だった。彼にお祝いを言いたいよ。物凄く彼の将来が楽しみだね。今後数年間、彼の成長を見るのが本当に楽しみだよ。サンフランシスコのみんなに感謝したい。素晴らしかったよ。」
テイラー・ノックス(USA)3位
オーシャン・ビーチのパワフルなビーチブレイク・コンディションで、見事なサーフィンを見せた40歳のテイラー・ノックス(USA)。飛ぶ鳥を落とす勢いだった19歳のブラジリアン、ミゲール・プポ(BRA)、ベテラン・オージーのキーレン・ペロー(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)を下し、今シーズン初のセミファイナル進出を決めたが、惜しくもメディーナに破れた。
「セミファイナルまで勝ち上がれて嬉しいよ。ベスト4に残れたんだからね。」と、ノックスが言った。「40歳になって、やっと一貫性が持てた来た感じがするよ。ここに居場所を見つけた感じだ。街も楽しいし、同様にサーフィンも楽しんで、カルチャーを楽しんでいたよ。」
アレホ・ムニーツ(BRA)
2011年のASPドリーム・ツアー・ルーキーであるアレホ・ムニーツ(BRA)は、今シーズン3度目のセミファイナル進出を決めた。ムニーツは、クオーターファイナルでブレット・シンプソン(USA)を下し、セミファイナルでは、ソリッド・エアリアルを決めたにもかかわらずパーキンソンに惜しくも破れた。「またファイナルをメイク出来なくて、がっかりです。」と、ムニーツが言った。「自分のサーフィンが出来ている気分でしたね。ファイナルの準備も出来てましたが、今回もダメでした。でも大丈夫です。これは自分にとって、もう一つの良い結果ですから。そして、ジョエル(パーキンソン)は非常に良いサーフィンをしていましたね。まだ僕はたくさん学ぶことがあるんです。そして、どんどん成長して行きますよ。」
スレーターがメディーナに破れる。
スレーターは、クオーターファイナルでヤング・ブラジリアンのガブリエル・メディーナと戦った。しかし、勝ち上がるためのスコアを見つけることが出来ず敗退。そして彼は今、ASPワールド・ツアー最終戦のバンザイ・パイプラインへフォーカスを変えている。
「現時点ではパイプに集中するつもりだよ。」と、スレーターが言った。「パイプで優勝したいんだ。毎年、フィル・ロバーツは、素晴らしいトロフィーを製作する。ジェリー・ロペスがシェイプして、そこにジェフ・ディバインの写真がセットされ、、そして、フィル・ロバーツがペイントする。それはサーフィン界における掛け替えのない大事なものだと僕は見ている。それはサーフィンの歴史の一部なんだ。
3年前に優勝したけど、2年前はタジ(バロウ)にやられ、昨年はジェレミー(フローレス)に。しかも僕はファイナルへも勝ち上がれなかったんだ。チャンスがあることはエキサイティングだよ。」
2011年のASPワールド・ツアーの最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」は2011年12月8日から20日のウエイティング期間で、ハワイ・ノースショア、バンザイ・パイプラインで開催される。
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ・ファイナル:
優勝:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.50
2位:ジョエル・パーキンソン(AUS)10.90
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ・セミファイナル:
SF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.33 def.。テイラー・ノックス(USA)14.27
SF 2:ジョエル・パーキンソン(AUS)14.97 def.。アレホ・ムニーツ(BRA)14.34
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ・クオーターファイナル:
QF 1:テイラー・ノックス(USA)14.96 def.。キーレン・ペロー(AUS)12.83
QF 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.50 def.。ケリー・スレーター(USA)11.10
QF 3:アレホ・ムニーツ(BRA)13.83 def.。ブレット・シンプソン(USA)11.83
QF 4:ジョエル・パーキンソン(AUS)16.76 def.。ジョシュ・カー(AUS)10.93
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ:ラウンド5
ヒート1:テイラー・ノックス(USA)14.67 def.。ミゲール・プポ(BRA)12.83
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.93 def.。マット・ウィルキンソン(AUS)13.70
ヒート3:パトリック・グダスカス(USA)怪我のため棄権しブレット・シンプソン(USA)が不戦勝。
ヒート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)11.60 def.。オーウェン・ライト(AUS)6.40
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。