2011年ASPジャパンツアー第7戦2スターイベント「Malibu HYUGA PRO」大会最終日。

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2011年ASPジャパンツアー「Malibu HYUGA PRO」

2011年10月8日(土)- 10月10日(月)宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸

地元宮崎の椎葉順が「MALIBU HYUGA PRO 2011」スターシリーズイベントチャンピオンとなる。

jun shiiba_Q2H5206.JPGjun shiba:photo:s.yamamoto


【2011年10月10日、月曜日(体育の日)宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸】宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸で開催中の2011年ASPジャパンツアー「Malibu HYUGA PRO」が終了。5名の2011年イベントチャンピオンが誕生した。 今朝の会場付近の天候は晴れ、無風のクリーンコンディションで波のサイズは3フィート(1.5メーター)。各ディビジョンでファイナルデイに相応しい素晴しいパフォーマンスが繰り広げられた。

カデット(U16)

カデット(U16) は、セミファイナル第1ヒートで優勝候補の小林直海が敗退する中、ファイナルに勝ち進んだのが、西修司 、森友二、児玉椋、そして西慶司郎の4名。この厳しい戦いに優勝したのは西兄弟の長兄で、好調な西修司だった。

カデットファイナルは宮崎の児玉 椋が、フォアハンドのエアーリバースを決め5.25をスコア。バックアップも3.50スコアして前半をリード。地元の児玉は波を知り尽くし、長身から繰り出すビッグなマニューバーで圧倒的なサーフィンを見せる。

しかし、後半に西修司がセットの波を掴み、バックハンドでリエントリーを何度も繰り出し6.75をスコアして大逆転。森友二もライトのセットの波にチャージし、5.10、4.50をスコアして第2位へ。3位へ転落していた児玉は終了間際の波で勝負をかけるも一歩届かず、西修司が逃げ切り見事優勝した。

Grom(U12)

Grom(U12) ファイナルに勝ち進んだのは、安室丈、西 優司、須田喬士郎、そして野呂海利の4名。今期2勝の西と1勝の野呂と共にファイナルに勝ち上がった安室丈が初優勝を果した。

グロムのファイナルは、西 優司がオープニングライドから6.00をスコアし、ファイナルをリード。後半に入り、安室丈が5.65、2.65をスコアして2位に浮上。このまま西が優勝かと思ったが、最後の波で西 優司が赤の野呂海利にインターフェアを侵し、2位に転落。安室丈が大どんでん返しの優勝となった。

LQS女子

ウィメンズLQSファイナルに勝ち進んだのは、植村未来、宇井初美、そして吉川広夏の3名のWLTサーファーに加えて、実力者の割鞘ジュリの4名。この4人ヒートを制して優勝したのは植村未来(ウエムラ・ミク)となった。

LQS女子は宇井初美が、オープニングライドで4.75をスコアして、ファイナルをリード。他の選手とはスピードの違うライディングを披露する宇井は更に鋭いリエントリーで4.25をスコア。ファイナルを完全にコントロールする。そして、中盤に入り、割鞘ジュリと宇井初美が波を取り合い接触。割鞘ジュリがインターフェアをとられてしまう。

試合巧者のベテラン、植村未来は、2位で前半を折り返すが、後半に入り、バックハンドで5.50をスコアして1位の宇井を追い上げる。更にノーズライドからのリエントリーでフィニッシュを決めた植村未来が4.65をスコアして、大逆転で優勝を決めた。植村未来はマリブカップ3年連続優勝。

yujiro tsuji_Q2H5235.JPG2位となった辻裕次郎 photo:s.yamamoto

メンズスターシリーズイベント

メンズスターシリーズイベントのセミファイナル第1ヒートは、辻裕次郎と田中 樹。第2ヒートは、田嶋 鉄兵と椎葉 順。共に世界のプライムシリーズに参戦するサーファーと国内トップを走るサーファーによる絶好のカードが実現。そしてファイナルに勝ち上がったのは、椎葉 順と辻 裕次郎だった。

椎葉順の高さのあるエアリバースで幕を開けたファイナル。5.25、4,50を前半にスコアを揃える椎葉順がリードする。バックハンドのヴァーティカルでキレのあるオフザトップが冴える辻裕次郎は4.10、4.00をスコア。ヒートスコア8.10で追い上げる。椎葉順はセットの波でフォアハンドのオフザトップとカーヴィングの素晴しいコンビネーションで6.50をスコア。そのリードを広げる。

残り時間は14分。辻裕次郎が逆転に必要なスコアは7.65。更に4つのコンビネーション・マニューバーでベスト2ウェイブを伸ばして行く椎葉順。辻裕次郎はスコアリング・ウェイブを探し、チャージを繰り返すが、思ったような彼らしいライディングが出せない。

ヒート終盤に入り得意のバックハンドで、その差を縮める辻。更にファイナル最大のセットを掴んだ辻は深いボトムターンからリエントリーを連発し、7.10ポイントをスコア。逆転は出来ないものの、その差は5.65まで縮まった。しかし残り時間は2分。そしてヒート終了ホーンと同時に波を掴んだ辻だったが、僅かにスコアは足りず、地元宮崎の椎葉順が勝利を決めた。

「裕次郎は高得点を出して来るのが分かっていたので、頑張るしかないと思っていました。最後の波はやられたと思いましたが、波が以外と掘れてこなかったので助かりました。昔から一緒にやって来た裕次郎とファイナルを戦えてうれしかったです。皆さんの応援のお陰で地元宮崎で優勝することが出来ました。本当に嬉しいです。ありがとうございました。」WQS初優勝の椎葉順が言った。

tony silvagni_Q2H5437.JPGトニー・シルバーニ photo:s.yamamoto

メンズLQS

メンズLQSセミファイナル第1ヒートは、ユージーン・ティールと 畑 雄二。第2ヒートはトニー・シルバーニと藤井辰緒。今回のイベントを通してインフォームな2人のサーファーのティールとシルバーニがファイナルに進出を果たした。

華麗なフットワークを見せるトニー・シルバーニ。長いノーズライドから、リエントリーとフローターなど、豊富な技のバリエーションで6.25、6.75をスコアして、ファイナルを完全にリードする。ノースカロライナ出身のトニー。今回の会場の波はホームの波とよく似ていたというように、縦横無尽に波を使い、素晴しいパフォーマンスを見せる。対するユージン・ティールはハングファイブからリエントリーのコンビネーションを繰り返し、スコアを重ねるも惜しくも敗退。トニー・シルバーニが見事優勝した。

Malibu HYUGA PRO 2011最終公式結果:

WQS 2 STAR
1st:500Pts, U$5,000 Jun Shiba(JPN) 宮崎県
2nd:375Pts, U$2,500 Yujiro Tsuji(JPN) 徳島県
3rd:281Pts, U$1,750 Izuki Tanaka(JPN) Teppei Tajima(JPN)

LQS 2 STAR

1st:500Pts, U$2,500 Tony Silvagni(USA)
2nd:375Pts, U$1,500 Eugene Teal(JPN)
3rd:281Pts, U$1,000 Yuji Hata(JPN) Tatsuo Fujii(JPN)

LQS Women 1STAR

1st:250Pts, U$1,000 Miku Uemura (JPN)
2nd:188Pts, U$400 Hatsumi Ui (JPN)
3rd:141Pts, U$250 Hiroka Yoshikawa(JPN)
4th:123Pts, U$150 Juri Warisaya(JPN)

Cadet(U16)
1st:250Pts Shuji Nishi
2nd:188Pts Yuji Mori
3rd:141Pts Ryo Kodama
4th:123Pts Keijiro Nishi

Grom(U12)
1st:250Pts Joh Azuchi
2nd:188Pts Yuji Nishi
3rd:141Pts Kiyoshiro Suda
4th:123Pts Kairi Noro

賞金総額$25,000- スターシリーズ2スターイベント「Malibu HYUGA PRO」、更に今年は同時開催イベントとしてグレードアップした賞金総額$10,000- LQSシリーズ・メンズ2スター、ウィメンズ1スター$2,000-の「MALIBU HYUGA PRO LONGBOARD」、そしてジュニアシリーズの育成リーグにあたるカデットクラスU-16とグロメットU-12「Quiksilver King of the Grommet Hyuga」が開催される。

日向市(ひゅうがし)は、宮崎県の北東部に位置する市である。 日向灘に面し、温暖で降水量が多い、一方で日照時間は全国トップクラスである。また宮崎県の他の市と同様台風の影響を受けやすく、しばしば大きな被害を受ける。また細島港という天然の良港に恵まれ、古くから県のゲートウェイとしての役割を担ってきた。県内有数の工業地帯としても知られる。 日向市出身者として有名なのは、闘志を前面に押し出したプレースタイルで知られ、元千葉ロッテマリーンズの「魂のエース」と称された、「ジョニー黒木」こと 黒木 知宏。更に2005年にはセリーグ最多安打記録を持つ東京ヤクルトスワローズの青木 宣親外野手が有名である。当然プロサーファーも多く輩出しており、今では日向のレジェンドサーファーとなった伊久良 城二を始め、窪田 聡、そして海埜 士 等の良き先輩達に続けと多くの楽しみな若手選手が豊富なエリアとして全国にその名を誇る。

今年も10月開催の南国九州での開催のこのイベントは毎年恒例開催のイベントであり、毎年のようにクラシックなコンディションでの開催される事で有名でもある。

スターシリーズは第2戦、LQSは初戦、そしてカデット、グロムクラスは今年2011年ASPジャパンツアーの最終イベントとなる。2011年ASPジャパンツアーカデットチャンピオの仲村拓久未は「Quiksilver King of Grommets」の本戦に出場のため現在フランスで海外のU-16と戦っている。そしてウィメンズLQSには来シーズンからジャパンツアーに移籍を決めているウエムラ・ミク(ハワイ)が2012年のワールド・ロングボード・チャンピオンズの枠を狙って参戦を決めジャパンツアー2011チャンピオンの宇井 初美との戦いが楽しみである。今回のイベントではメンズスターシリーズ、メンズLQSシリーズ、そしてカデット、グロメットと5名のイベントチャンピオン全員が出揃うのは10月10日体育の日となる。

ASPジャパンが行う、このイベントはインターネットによるライブ放送をご覧戴けます。

直接会場にお越し出来ない方はインタ-ネットライブをお楽しみ下さい。

イベント公式ページは、http://www.aspjapantour.com/live/2011/hyuga/ からどうぞ!

「Malibu HYUGA PRO」は、下記スポンサー各位に感謝すると共に提供されます。

・MALIBU(サントリーアライド株式会社)
・清本鐵工株式会社
・あくがれ(富の露酒造店株式会社)
・Quiksilver Japan(クイックシルバー・ジャパン株式会社)
・SYNDICATE(ビーチカルチャー)
・ASAHI SOFT DRINK(アサヒカルピス飲料株式会社)
・G-SHOCK(カシオ計算機株式会社)
・阪急交通


■問合せ先:ASPジャパン事務局
〒251-0037 神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-16-2 1F
電話:0466-30-2888 FAX: 0466-30-2889
Email:office@aspjapantour.com
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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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