トップシード選手が、クイックシルバー・プロ・ニューヨークの大会2日目をコントロール。マルチネスが出場停止となる(9/8)

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ASPワールド・ツアー第6戦「クイックシルバー・プロ・ニューヨーク」

2011年9月4-15日 ロング・ビーチ、ロング・アイランド、ニューヨーク

トップシード選手が、クイックシルバー・プロ・ニューヨークの大会2日目をコントロール。マルチネスが出場停止となる(9/8)

851.jpgAdriano De Souza (Brazil). Image: Quiksilver Pro/Rowland.

【ロング・ビーチ、ロング・アイランド、NY(2011年9月7日)】史上最高の賞金総額100万ドルのASPワールドツアー第6戦「クイックシルバー・プロ・ニューヨーク supported by vitaminwater 」は、ロング・アイランドのロング・ビーチで2日連続の開催となり、ラウンド2全ヒート、及びラウンド3の第4ヒートまでが開催された。クイックシルバー・プロ・ニューヨークはツアー中盤のローテーション前のファイナル・イベントとなる。

サーフィン史上最高賞金総額100万ドルが用意された今回のイベントには、現在大西洋上を移動中のハリケーン・カティアから、一日を通して最高で6フィートの波が届けられ、明日は更にサイズがアップするという予報が出ている。しかし今回のハリケーンは、勢力を弱めながら米国とカナダには接近せずに通過すると見られている。

エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)がトップ・ヒート・トータル。

ASPワールド・タイトル・シリーズNo.4のエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)は、ロング・ビーチのレフトハンダーでバックハンド・アタックを見せ、ベスト・スコアの9.20を含む、17.93のトップ・ヒート・トータルを手に入れて、ラウンド2を勝ち上がり、更にラウンド3も勝って一足早くクラウンド4進出を決めた。

「今日の自分のパフォーマンスには満足だよ」と、デ・スザが言った。「僕の最初のヒートの方が確かによかったね。僕は9ポイントと8ポイントを手に入れたんだ。でもラウンド3ではリズムを掴もうとしていただけ。この勢いで行きたいね。ここで良い結果を手に入れたいんだ。僕のホームは、ニューヨークの波に似ている。こんなコンディションでサーフィンしているとブラジルにいる気分だよ。」

ラウンド2でトラヴィス・ロギー(ZAF)を破ったデ・スザ(BRA)は、ラウンド3ででパトリック・グダスカス(USA)を下し、ASP世界タイトルレースに生き残った。デ・スザ(BRA)は、このニューヨークで良い結果を残し、再びASPワールド・タイトル・ランキングのNo.1ポジション奪還を目指す。

「 今日、勝ち上がれて最高だったよ」と、デ・スザが言った。「タフなコンディションだった。僕が今日のヒートで破れていたら、ワールド・タイトル・レースから脱落するのを知っていたんだ。メイク出来て嬉しいよ。残りのイベントもこのリズムをキープ出来るといいね。敗者の無いのラウンド4が楽しみだよ。この調子で勝ち続けたいね。」

ビッグなアリーウープを決めたタジ・バロウ(AUS)

タジ・バロウ(AUS)は、ラウンド3において、サイドの風を最大限に利用し、ロング・ビーチのライトハンダーでフォアハンドの素晴らしいエアリアル・パフォーマンスを披露。17.10のヒート・トータルでアダム・メリング(AUS)破った。「かなり良かったね」と、バロウが言った。「今日のような風は、エア系の技が好きなレギュラーフッターの僕たちには絶好のコンディションだ。最初の波でビッグなアリーウープをやたんだ。スタックしたんだけど、飛んだ時、ボードが足にくっつくのを感じたんだよ。このヒートが面白くなるなって思っていたんだ。僕はランキング上の彼(アダム・メリング)のポジションのことは知らなかったけど、賞金のことは知っているよ。考えないようにしているけど、頭から離れないんだ。」

ミック・ファニング(AUS)エポキシから変更。

2度のASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)は、昨日のラウンド1での敗退を跳ね返し、エクイップメントを変更して、ローカル・ワイルドカードのバララム・スタック(USA)を破った。「ラウンド1で破れるのは、いつもハードなんだ。全てを修復して、再び戦わなくてはならないからね」と、ファニングが言った。

「ワイルドカードは難しいよ。彼らは通常ローカルで、このスポットを熟知しているからね。早くから動き出して、常に攻めていたよ。潮が干いてきていたから、早く波を掴もうとしていたんだ。昨日の僕のサーフボードは、あまり調子よくなかった。だから、いつも乗っているノーマルなショートボードに替えたんだよ。」

ブレット・シンプソン(USA)は、テイラー・ノックス(USA)を破る

ブレット・シンプソン(USA)は、ラウンド2でASPドリーム・ツアー・ベテランのテイラー・ノックス(USA)を下した。ASPワールド・ランキングNo.30のノックス。彼がワールドツアーのポジションを維持出来るかどうかは、クイックシルバー・プロ・ニューヨークでまだ勝ち残っている彼より下位の選手の成績次第となっている。

「みんな、このイベントの前までテイラー(ノックス)がツアーに残るために何かをする必要があるのは理解していたはず。僕はチョープーから勢いを失った」と、シンプソンが言った。「昨年、僕がツアーをスタートさせた時から、彼は僕にとって良き助言者であり友人だった。彼は、我々全員をインスパイアした。僕は心配だった。彼が境界線上にいるのを分かっていたからね。そういう僕もランキングを上げたいんだ。」シンプソンは、ラウンド3でASPドリーム・ツアー・ルーキーのジュリアン・ウィルソン(AUS)と戦う。

ジェレミー・フローレス(FRA)もラウンド4へ

タヒチで素晴しいサーフィンを見せたジェレミー・フローレス(FRA)は、このニューヨークのビーチブレイクでも好調さを保ち、激戦のラウンド3のバトルにおいて、親友のティアゴ・ピレス(PRT)を下した。「僕はティアゴと戦いたくなかった。彼にはツアーに居て欲しい」と、フローレスが言った。「彼は僕の友達なんだ。僕はここで良い成績を残したかったし勝ち上がりたかった。でも、彼も良い結果が必要だったから上手くやって欲しかったんだ。僕は全く良い波を見つけることは出来なかった。僕の前のヒートで良い波が来ていたけど、僕のヒートの波はワイドで厚い波だったよ。僕の波のチョイスが悪かったんだと思うけど、それでも勝てたんだ。」

ボビー・マルチネス(USA)は資格を剥奪。

ボビー・マルチネス(USA)は、ASPワールド・タイトル・コンペティションから、ニューヨークで資格を剥奪された。2011年のASPインターナショナル・ルールブックを破る行為をしたマルチネスに対して、ASPインターナショナルは資格剥奪の処分を下した。ミッドイヤーのカットオフに不満を抱いていた彼は、ラウンド2のヒーローインタビューで爆発。サーフィンのスポーツのイメージに打撃を与える暴言を吐いたとして協会から処分されることとなった。以下がその一部始終。

「まず、ASPが俺に罰金を科すんだろうけど、俺はこのアホなテニス・ツアーみたいのに居たくないってこと。ここにいるすべてのプロ・サーファーは、テニス・プレーヤーになりたいらしい。ツアー中盤で行われる切り捨てをみんなやりたいんだろうよ。俺たちのレベルのサーファーと戦ったことの無いサーファーが、ワン・ワールド・ランキングでは俺たちより100人も上に居るんだ。そいつらは一度もここで戦ったことは無い連中だ。俺たちと戦う権利も持っていない連中なのに、我々は奴らにランク付けされる。そんなのデタラメだ。そういうわけで、俺はこれ以上このばかなコンテストにいるつもりはない。これが俺の最後のコンテストだ。スポンサーのFTWが、ニューヨークにあるから出たんだよ。俺はテニスは嫌いなんだ。俺が言っていることが分かるかな? もう一度言うぞ。よく聞けよ。俺のスポンサーがここにいなければ、このアホなコンテストのためにここにない。ASP? 奴らはサーフィンを悪化させているんだよ。」




サーフラインの予報では、期待されるハリケーン・カティアからのソリッドなSEスウェルが到着する見込みで、週の後半から週末にかけてはサイズダウンすると予想している。


クイックシルバー・プロ・ニューヨーク:ラウンド2
2つの結果のまわりのクイックシルバー・プロ・ニューヨーク:
ヒート1:ミック・ファニング(AUS)15.20 def.。バララム・スタック(USA)7.06
ヒート2:オーウェン・ライト(AUS)14.07 def.。アシャー・ノーラン(USA)11.33
ヒート3:エイドリアン・バカン(AUS)12.10 def.。キアヌ・アシン(HAW)9.00
ヒート4:ボビー・マルチネス(USA)14.06 def.。ビード・ダービッジ(AUS)13.73
ヒート5:フレデリック・パターチア(HAW)13.10 def.。ミシェル・ボウレズ(PYF)11.27
ヒート6:ダミアン・ホブグッド(USA)13.13 def.。ゲイブ・クリング(USA)10.00
ヒート7:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)17.93 def.。トラヴィス・ロギー(ZAF)14.40
ヒート8:キーレン・ペロー(AUS)13.17 def.。コリー・ロペス(USA)12.50
ヒート9:アダム・メリング(AUS)15.70 def.。マット・ウィルキンソン(AUS)13.97
ヒート10:カイ・オットン(AUS)13.50 def.。クリス・デーヴィッドソン(AUS)12.43
ヒート11:ブレット・シンプソン(USA)12.93 def.。テイラー・ノックス(USA)11.20
ヒート12:パトリック・グダスカス(USA)14.93 def.。ダニエル・ロス(AUS)8.83

クイックシルバー・プロ・ニューヨーク:ラウンド3
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)17.10 def.。アダム・メリング(AUS)12.87
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)15.60 def.。パトリック・グダスカス(USA)12.67
ヒート3:ジェレミー・フローレス(FRA)13.60 def.。ティアゴ・ピレス(PRT)12.73
ヒート4:ジャドソン・アンドレ(BRA)13.17 def.。ダミアン・ホブグッド(USA)7.93

残っているクイックシルバー・プロ・ニューヨーク:ラウンド3
ヒート5:ジョシュ・カー(AUS)対ラオニ・モンテイロ(BRA)
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)対ボビー・マルチネス(マルチネス失格のためケリーが不戦勝)
ヒート7:ミック・ファニング(AUS)対フレデリック・パターチア(HAW)
ヒート8:キーレン・ペロー(AUS)対アレホ・ムニーツ(BRA)
ヒート9:エイドリアン・バカン(AUS)対ヘイター・アルベス(BRA)
ヒート10:ジョエル・パーキンソン(AUS)対カイ・オットン(AUS)
ヒート11:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対ブレット・シンプソン(USA)
ヒート12:オーウェン・ライト(AUS)対C.J.ホブグッド(USA)


ASPワールド・タイトル・ランキングトップ5(ビラボン・プロ・タヒチ後)
1. ケリー・スレーター(USA)26,950pt
2. ジョディ・スミス(ZAF)26,500pt
3. ジョエル・パーキンソン(AUS)26,200pt
4. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)22,750pt
5. オーウェン・ライト(AUS)21,900pt



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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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