2011年10月4日-13日 ラ・グラヴィエール、ホセゴー・フランス
クイックシルバー・プロ・フランスは、ラウンド3までが終了。昨年の優勝者であるファニングが敗退(10/10)
Kelly Slater (USA), :(C) ASP / SCHOLTZ
Tweet
【ラ・グラヴィエール、ホセゴー/フランス(2011年10月9日日曜日)】コンディション不良で延期を強いられていたASPワールドツアー第8戦「クイックシルバー・プロ・フランス」は、クリーンな3~5フィートのラ・グラヴィエールで再開。ラウンド2とラウンド3が終了した。
ケリー・スレーター(USA)はワイルドカードに勝つ。
10タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)は、ラウンド3でワイルドカードとして出場の17歳、ラムジィ・ボウキアム(MAR)を下した。スレーターは、コンディションを細かく分析し、強烈なバックハンド・サーフィンをディスプレイ。16.90という今日の最高得点をスコアし、キッチリと彼の仕事をこなした。
「僕はヒートの前にナーバスになっていたんだ。自分のヒートの前にスローなヒートがいくつかあって、選手があまり波に乗れていなかった。」と、スレーターが言った。「ヒートの終わりに向かって、緊張がほどけたけどね。潮が変化していて、レフトが若干だけど良いスコアリング・ウェイブを提供し始めているようだった。それで、2つのベスト・ウェイブを手に入れることが出来たんだと思う。」
スレーターとヤング・オーストラリアンのオーウェン・ライト(AUS)のふたりは、この3試合において3連続でファイナルを戦うというASP初の記録的な戦いを続け、近年で最も素晴らしいASPワールド・タイトル・レースを繰り広げている。
「オーウェン(ライト)が、どんどんレベルアップしていることは分かっていた。」と、スレーターが言った。「彼をはじめとする若い選手は素晴しいね。デーン(レイノルズ)、ジョディ(スミス)、ジュリアン(ウィルソン)、そしてオーウェンのサーフィンは、素晴らしい。僕は若い時、常に年上の選手に目を向けていた。そして今、若い選手がどんなラインをとっているか、確かめるために彼らに目を向けている。」
今日の最終ヒートで、ティアゴ・ピレス(PRT)を破ったオーウェン・ライト(AUS)。ヒート開始早々に7.00 と 8.17をスコアして、2011年のASPワールド・タイトル争いにおける、もう一つのエキサイティングなチャプターをセットアップするラウンド4へ勝ち上がった。
ミシェル・ボウレズ(PYF)ラウンド4へ。
今季ワールド・エリート3シーズン目に入る、ASPワールド・タイトル・ランキングNo.10のミシェル・ボウレズ(PYF)は、パワフルなフォアハンドでモーニング・ライトハンダーを支配した。パワーみなぎるタヒチアンは、 13.76のヒートトータルでキーレン・ペロー(AUS)を下した。
「今日の波は凄く楽しかったね」と、ボウレズが言った。「地形が良いみたいで、いくつかのリッパブルなライトがいくつも来ていた。いま自分のボードが凄く調子良くて、精神的にも凄く安定している。ストレッチをたくさんして、よりサーフィンに集中しているよ。」
ランキングNo.10のミシェル・ボウレズ(PYF)は、今シーズン、特に印象に残るサーフィンを見せているが、ラウンド5を勝ち上がったことがなく、今回のフランスではそれを打破して上位入賞を目指す。「昨年は11位でフィニッシュしたんだ。今年の目標はトップ10入り。」と、ボウレズが言った。
「自分にとって、今年は素晴らしく良い年になっているよ。僕の成績はいま、かなり良い感じになっている。このまま年末まで目標に到達したいと思うよ。」ボウレズは、ラウンド4で、テイラー・ノックス(USA)とジェレミー・フローレス(FRA)と戦う。
ジョディ・スミス(ZAF)対デーン・レイノルズ。
ジョディ・スミス(ZAF)は8月のタヒチの怪我以来、初めてコンテストに出場した。ラウンド3のデーン・レイノルズ(USA)とのヒートは、今回のイベントの中でも注目のヒートととなり、2人は期待通りのプログレッシブ・サーフィンを見せた。「いくつかの波は来ていたけど、潮がちょっと上げ過ぎで、波がコンスタントではなかった。」と、スミスが言った。
「かなり良いランプがあって、デーンがヒート中に、それを見つけるんじゃないかと思っていた。僕はただ、良い波を探していて、前半に良いスコアを出せたんだ。アウトではかなりリラックス出来た。僕たちは、この一週間ずっと一緒にサーフィンしていたんだ。だからこのヒートもそれの延長みたいな感じだったのさ。」
「自分がタイトルレースに戻るには、奇跡が起きる必要があるね。」と、怪我の前はランキング2位で、いまは8位となったスミスが言った。「僕はいまワールド・タイトルの事は考えていないよ。2つのイベントを欠場してしまったからね。ケリー(スレーター)は現在、タイトル獲得の良いチャンスを持っている。オーウェン(ライト)もね。」
ガブリエル・メディーナ(BRA)が大逆転
9月のミッドイヤーのローテーションでASPトップ34のニューフェイスとなった17歳のガブリエル・メディーナ(BRA)は、ベテラン・オージーのビード・ダービッジ(AUS)とのラウンド3終了間際に大逆転の勝利を収めた。ヤング・グーフィー・フッターは、フォアハンドで得意のエア・リバースを決め、7.73をスコア。これまでのベスト・リザルトとなるラウンド4進出を決めた。
「それは、自分には正当タフなヒートでした」と、メディーナが言った。「ビード(ダービッジ)は、エクセレントなサーファーですからね。フランスは、僕にとって特別な場所なんです。2年前に「King of the Groms」で優勝して、いまはメインイベントに出ているんですから。最高の気分ですよ。波も天候も素晴しい。今回は家族のサポートもあって最高です。」
ジェレミー・フローレス(FRA)は、カイ・オットン(AUS)とのラウンド3に勝ったが、足首を負傷した。そのためラウンド4への出場は未定である。また、昨年のクイックシルバー・プロ・フランス勝利者であるミック・ファニング(AUS)は、チームメイトのノックスに敗れた。
QUIKSILVER PRO FRANCE ROUND 3 RESULTS:
ヒート1:テイラー・ノックス(USA)9.77 def.。ミック・ファニング(AUS)6.50
ヒート2:ミシェル・ボウレズ(PYF)13.76 def.。キーレン・ペロー(AUS)11.60
ヒート3:ジェレミー・フローレス(FRA)15.34 def.。カイ・オットン(AUS)12.00
ヒート4:エイドリアン・バカン(AUS)13.83 def.。パトリック・グダスカス(USA)10.26
ヒート5:ガブリエル・メディーナ(BRA)12.56 def.。ビード・ダービッジ(AUS)10.96
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)16.90 def.。ラムジィ・ボウキアム(マー)6.90
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)14.16 def.。デーン・レイノルズ(USA)13.83
ヒート8:アレホ・ムニーツ(BRA)12.60 def.。ジャドソン・アンドレ(BRA)8.76
ヒート9:ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.33 def.。ミゲール・プポ(BRA)7.07
ヒート10:タジ・バロウ(AUS)15.47 def.。トラヴィス・ロギー(ZAF)15.34
ヒート11:ダミアン・ホブグッド(USA)13.00 def.。ブレット・シンプソン(USA)11.34
ヒート12:オーウェン・ライト(AUS)15.17 def.。ティアゴ・ピレス(PRT)8.57
クイックシルバー・プロ・フランス:ラウンド4
ヒート1:
テイラー・ノックス(USA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート2:
エイドリアン・バカン(AUS)、ガブリエル・メディーナ(BRA)、ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:
ジョディ・スミス(ZAF)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ヒート4:
タジ・バロウ(AUS)、ダミアン・ホブグッド(USA)、オーウェン・ライト(AUS)
ASPワールド・タイトル・トップ10(ハーレープロ後):
1. ケリー・スレーター(USA)44,950 pts.
2. オーウェン・ライト(AUS) 39,900 pt
3. ジョエル・パーキンソン(AUS)35,400pt
4.エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)31,950pt
5.ジョシュ・カー(AUS)30,800pt
6.タジ・バロウ(AUS)29,250pt
7.ミック・ファニング(AUS)28,200pt
8.ジョディ・スミス(ZAF)27,500pt
9.ジェレミー・フローレス(FRA)23,700pt
10.ミシェル・ボウレズ(PYF)22,250pt