2011年10月3−14日 クラマス、バリ・インドネシア
ジュニア世界チャンピオンが、まさかのラウンド3敗退。日本勢は17位に終わる(10/8)
Darmaputra Tonjo (IND)
Credit: Hains
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【クラマス、バリ/インドネシア(2011年10月7日金曜日)】ASPワールド・ジュニア・ツアー第1戦である「オークリー・ワールド・プロ・ジュニア・バリ」は大会5日目。昨日に引き続きメイン会場となるクラマスで試合を再開。クリーンな3 - 4フィートのコンディションで、男子ラウンド3が行われた。
世界ジュニアチャンピオンがラウンド3敗退
ASPワールド・ジュニア2位のナット・ヤング(USA)をラウンド2で下した、レギャン出身のバリ島ローカルであるダンプトラ・トンジョ(IND)。今度はASPワールド・ジュニア・チャンピオンに君臨するジャック・フリーストーン(AUS)を下す大番狂わせを起こした。
トンジョはオープニング・ライドから7.33をスコアして、フリーストーンを最初から窮地に追い込んだ。フリーストーンはいくつかの巨大なエアを決めたが、必要とされるスコアに僅かに届かず、バリ・ローカルがネクスト・ラウンドへ勝ち上がった。「僕は、とてもうれしいです!」と、トンジョが通訳を通して話した。「 僕がナンバー1と2を負かしたなんて、信じられないです! スタートから高得点を出して勢いがつきました。今でも信じられないです。」
破れたフリーストーンはチャンピオンとして対戦相手を誉め称えた。「本当に残念です。逆転出来る波を掴んだのに、それは起こらなかった」と、フリーストーンが言った。「それは刺激的な良いヒートでした。トンジョは、この試合で異彩を放つ選手でした。彼がさらに番狂わせを引き起こしても、私は驚きませんよ。」
僅か2本で勝ったデイヴィ・キャスルズ(AUS)
デイヴィ・キャスルズ(AUS)は、サウス・アフリカのマイケル・フェブラリー(ZAF)に対して、ハラハラどきどきのヒートを生き残った。キャスルズは30分ヒートで、最初と最後の2本の波だけをキャッチ。しかし、それは 彼の対戦相手に僅差で勝って、ラウンド4へ勝ち上がるのに十分なスコアだった。
「ヒートの前にサーフィンをしたとき、いくつかのセットが来ていたんです」と、キャスルズが言った。「それで僕は良い波を待つ作戦にしたんです。でも最初の波に乗ったあと、全く波が来なかった。波待ちをしながら、このヒートで1本しか波に乗らないで終わっちゃうの?って思っていました。残り時間2分で、もう頭がおかしくなりそうになって作戦変更。インサイドの良い波に乗ってスコアを掴んだんです。」
クロスヒートに競り勝ったベイリック・デ・ブリース(ZAF)
ベイリック・デ・ブリース(ZAF)とトーマス・ウッズ(AUS)は、彼らのラウンド3でロング・チューブとビッグエアによる素晴しいショーを演じた。何度もトップが入れ替わるシーソーゲームで、ヒート終了のホーンが鳴ったときトップ・スポットを掴んでいたのはデ・ブリースだった。2011年のASPオーストラレーシア・プロ・ジュニア・シリーズ・チャンピオンのウッズは17位タイでフィニッシュとなった。
「 いつでもトーマス(ウッズ)が巨大なエア・リバースを決められるのは分かっていたんです。幸運にも、僕は今回の旅におけるベスト・ウェイブの2つを手に入れて、彼を破ることができました。」と、デ・ブリースが言った。「トーマスは僕のミステイクで、彼のベスト・ウェイブを手に入れたんです。しかし、僕はセカンド・チャンスを手に入れて、バレルをゲットした。」
今日の最高点をマークしたライアン・キャリナン(AUS)
ライアン・キャリナン(AUS)は、リップから空高く飛び出し、今日の最高ヒート・トータルスコアの16.67をマーク。今日のベスト・パフォーマンスを見せた。ラウンド4でキャリナンは、16.67をスコアした今日のもう一人のベスト・パフォーマー、カイオ・イベリ(BRA)と対戦する。
「グーフィー・フッターがもう殆ど残っていないですね」と、キャリナンが言った。「あれは自分にとってボーナスですよ。コンディションはちょっと厳しいですね。でも、ここは僕のホーム・ブレイクと本当に良く似ているんです。僕のバックハンドは、僕の大きなポイントの1つなんですよ。」
日本男子、惜しくもここで全員敗退となる。
本日行われた男子のラウンド3では、加藤嵐がヒート5でマルコ・フェルナンデス(BRA)と、田中海周がヒート11でキロン・ジャボー(HAW)と、大橋海人がヒート16でイアン・ゴウベイア(BRA)と対戦した。
オープニングライドからビッグセットを掴むもクローズアウト・セクションに掴まる加藤嵐。対戦相手のマルコはミドルセクションからバレルをメイクし4.17をスコアする。スコアリング・ウェイブが少ない中、ウェイブ・セレクションが明暗を分ける戦いとなった。
マルコ・フェルナンデスはパワフルなボトムターンからフィンスローの豪快なオフザトップで7.17をスコア。残り時間10分を切り、加藤嵐が逆転に必要なスコアは8.21と追い込まれた。
慎重になり過ぎたのか、優先権を持ちながら波をスルーする加藤。残り時間3分、ようやく波を掴み3発のリエントリーで4.93をスコア。続けて掴んだ波でもミドルセクションで大技を仕掛けるがインコンプリート。その差を縮めたがタイムアップ。惜しくもここで敗退となった。
田中海周は、スタートから辛抱強く波を待つがスコアリング・ウェイブを見つけることが出来ない。それに対してキロン・ジャボーは、オープニング・ライドから7.00をスコアし、次々と波を掴みスコアを重ねて行く。完全にワンサイドゲームとなり、更に8.60をスコアしたキロン・ジャボー。田中海周はコンビネーションに追い込まれ、4.17、2.03をスコアしたが惜しくも敗退となった。
日本男子最後の砦となった大橋海人は、オープニングライドでパワフルなバックハンドのリエントリーを連発し、5.83をマーク。続けてレイト・テイクオフからクリティカル・セクションへ2つのビッグターンを決め、5,17をスコア。ヒートスコア11.00でヒートをリード。好調な滑り出しを見せた。
大橋の対戦相手であるブラジリアンのイアン・ゴウベイアはパワフルなグーフィーフッター。エア系マニューバーも得意な選手で一発でエクセレントを出して来る選手。案の定、インコンプリートではあるものの物凄いエアリアルを仕掛けてくるゴウベイア。大橋もフィンフリーなオフザトップで応戦。残り時間10分では大橋海人がトップをキープしていた。
後半から物凄い勢いに乗って来たゴウベイアは、ミドルセクションで物凄いリエントリーからのフローター・フィニッシュで6.83をスコアして逆転。大橋海人は、残り時間は5分で逆転に必要なスコア6.51と追い込まれた。更に7.67というヒートのベストスコアをマークするゴウベイアはその差を広げ、完全に大橋海人を追い込む。そのまま波は入らず、タイムアップ。大橋海人は惜しくも敗退。これで日本男子はラウンド3で全員敗退となり17位となった。
残る女子では、ラウンド3のヒート3で大村奈央(JPN)がフェイ・ゾーモールダー(ZAF)、ヒート8で橋本恋(JPN)がココ・ホー(HAW)とマンオンマン対決となる。日本の旗を掲げて海外で頑張る彼らの活躍に期待し、エールを送り続けよう。がんばろう!日本。
大会主催者は、明日現地正午にチャングーへ戻りファーストコール。男子ラウンド4か女子ラウンド3のどちらかがスタートする予定だ。
オークリー・ワールド・プロ・ジュニア・メンズ・ラウンド3:
ヒート1:デイヴィ・キャスルズ(AUS)11.33 def.。マイケル・フェブラリー(ZAF)9.70
ヒート2:ベイリック・デ・ブリース(ZAF)14.27 def.。トーマス・ウッズ(AUS)12.10
ヒート3:バスコ・リベイロ(PRT)10.34 def.。ミディ・ヴィミナルディ(REU)6.27
ヒート4:ショーン・ジュベール(ZAF)11.43 def.。フリーペ・トリード(BRA)9.86
ヒート5:マルコ・フェルナンデス(BRA)11.34 def.。加藤嵐(JPN)8.06
ヒート6:ギャレット・パークス(AUS)11.00 def.。エヴァン・トンプソン(USA)6.87
ヒート7:イズキール・ラウ(HAW)16.00 def.。キアヌ・アシン(HAW)14.87
ヒート8:ダンプトラ・トンジョ(IND)15.00 def.。ジャック・フリーストーン(AUS)14.53
ヒート9:デール・ステイプルズ(ZAF)14.33 def.。ジェイク・ハルステッド(USA)8.40
ヒート10:コナー・コフィン(USA)16.50 def.。タナー・ヘンドリクソン(HAW)7.77
ヒート11:キロン・ジャボー(HAW)15.60 def.。田中海周(JPN)6.20
ヒート12:ピーターソン・クリサント(BRA)12.77 def.。ディーン・ボウエン(AUS)12.57
ヒート13:カイオ・イベリ(BRA)16.67 def.。ディラン・ライトフット(ZAF)11.83
ヒート14:ライアン・キャリナン(AUS)16.67 def.。ディラン・グッディール(HAW)12.17
ヒート15:アンドリュー・ドヘニー(USA)12.04 def.。マキシム・フスナット(FRA)7.40
ヒート16:イアン・ゴウベイア(BRA)14.50 def.。大橋海人(JPN)11.00
オークリー・ワールド・プロ・ジュニア・メンズ・ラウンド4:
ヒート1:デイヴィ・キャスルズ(AUS)対ベイリック・デ・ブリース(ZAF)
ヒート2:バスコ・リベイロ(PRT)対ショーン・ジュベール(ZAF)
ヒート3:マルコ・フェルナンデス(BRA)対ギャレット・パークス(AUS)
ヒート4:イズキール・ラウ(HAW)対ダンプトラ・トンジョ(IND)
ヒート5:デール・ステイプルズ(ZAF)対コナー・コフィン(USA)
ヒート6:キロン・ジャボー(HAW)対ピーターソン・クリサント(BRA)
ヒート7:カイオ・イベリ(BRA)対ライアン・キャリナン(AUS)
ヒート8:アンドリュー・ドヘニー(USA)対イアン・ゴウベイア(BRA)
オークリー・ワールド・プロ・ジュニア・ウイメンズ・ラウンド3:
ヒート1:サラ・メイソン(NZL)対 ガブリエラ・レイテ(BRA)
ヒート2:ディミティ・ストイル(AUS)対 レイラ・ハースト(HAW)
ヒート3:フェイ・ゾーモールダー(ZAF)対 大村奈央(JPN)
ヒート4:ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)対 アレッサ・クイゾン(HAW)
ヒート5:フェリシティ・パーメター(AUS)対 ラニ・ドーティー(HAW)
ヒート6:ジョアン・デフェイ(FRA)対 モード・ル・カー(FRA)
ヒート7:フィリッパ・アンダーソン(AUS)対 クインシー・デイビス(USA)
ヒート8:ココ・ホー(HAW)対 橋本恋(JPN)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。