2011年9月4-15日 ロング・ビーチ、ロング・アイランド、ニューヨーク
素晴しいコンディションでベスト8が決定する。(9/9)
Adriano De Souza (Brazil). Image: Quiksilver Pro/Rowland.
【ロング・ビーチ、ロング・アイランド、NY(2011年9月8日)】史上最高の賞金総額100万ドル「クイックシルバー・プロ・ニューヨーク supported by vitaminwater 」は大会3日目。ロングビーチはハリケーン・カティアからのスウェルが届き、6フィートのコンディションで3日連続の開催となり、ラウンド5までが開催、ベスト8が決定した。そして、いよいよ明日ファイナルデイを迎えることとなるだろう。
今年、全11試合行われるASPワールド・タイトル・シリーズの第6戦となるクイックシルバー・プロ・ニューヨークでは、このイベント終了後に行われるローテーションを前に、史上初の賞金総額とポジションを獲得するための重要なポイントを得るため、正念場に立たされたASPトップ34はロング・ビーチでノンストップ・アクションを見せた。
ジョシュ・カー(AUS)が物凄い2つのエアリアルを決める。
ジョシュ・カー(AUS)は、フロントサイドのビッグ・アリーウープで9.37をマークし圧倒的なリードを取ったケリー・スレーター(USA)との差を徐々に縮め、2つのエアで逆転勝利を掴んだ。その最初のバックハンド・バリアルで9.57、もう一つは物凄く高さのあるアリーウープで9.70をスコア。大逆転でクオーターファイナルへダイレクトで勝ち上がった。カーの見せたバリアルは、足下でサーフボードだけを180度回転させるトリック。
「あんなこと信じられないよ。」と、カーが言った。「僕はバリアルをやるつもりはなかったんだ。それがメイク出来た時に『いま決める時だ』って思って、そのあとに、あのビッグなアリーウープに挑戦したのさ。それ以上のプランはなかったよ。ギャラリーの人たちも本当に最高で、みんな喝采してくれるニューヨークでコンテストが出来て素晴しいよ。間違いなく、あのヒートで自信をつけた。ケリーに勝ったことはなかったんだ。いま最高の気分だよ。」
オーウェン・ライト(AUS)が9.80のベストスコア。
オーウェン・ライト(AUS)は、ラウンド3で前ASPワールド・チャンピオンのC.J.ホブグッド(USA)と対戦。ロング・ビーチのハイパフォーマンス・レフト&ライトを最大限に利用し、キレたサーフィンを披露した。彼は、猛烈なインヴァーター・バックサイド・エアリバースを決め、イベントのベストスコアとなる9.80をスコア。圧倒的な強さでラウンド4から、ルーザ−スのラウンド5をスキップして、クオーターファイナルへ勝ち上がった。
「それが結果を必要とするC.J.とのハードなヒートだと分かっていました。そして、僕も結果を望んでいたんです。」と、ライトが言った。「波が良かったから、良いヒートを戦えると思って興奮してました。僕は良いスコアを組み立てることができましたが、C.J.はリズムをまったく見つけることが出来ませんでした。」
C.Jホブグッド(USA)がワールドツアーから脱落。
10年以上、ASPツアーサーファーだったホブグッドは、2011年のASPワールド・タイトル・シリーズに残るために、ラウンド3を勝ち上がる必要があったが、惜しくもライトに破れ、ツアーを離れることになった。「最後に単なる2001年の世界チャンピオンだったと思われたくない」とホブグッドが言った。「僕は、イエスを愛していた奴として思って欲しい。そしてみんなを愛し、ツアーを楽しんだ‥‥それだけだよ。僕にとって悲しい日ではない。波は凄くて、オーウェンは信じられないサーフィンをしていたよ。全ては理由があって起こることなんだ。今日のこの素晴しい日を僕は楽しんでいる。これに参加できて最高だよ。」
ヘイター・アルベス(BRA)がパーコとファニングを下す。
ヘイター・アルベス(BRA)は今日、2つの番狂わせを引き起こし、ラウンド3で2度のASPワールド・チャンピオン・ミック・ファニング(AUS)を、ラウンド5で現在のASPワールド・タイトル・ライバルであるジョエル・パーキンソン(AUS)を消去した。
「信じられないよ」と、アルベスが言った。「僕は3ヒートをサーフィンして今とても疲れているけど、最高の気分だよ。だって僕は、ジョエル・パーキンソンとミック・ファニングを破ったんだからね。すべて神のおかげで、神が私に与えてくれた。僕は良い結果を望んでいて、ここでそれが実現出来るかもしれないよ。」
ケリー・スレーター(USA)はクオーター進出。
ASPワールド・タイトル・ランキングの現在のリーダーであるケリー・スレーター(USA)は、ラウンド4の敗北を跳ね返し、午後のタフなオンショア・コンディションにもかかわらず、ラウンド5でジェレミー・フローレス(FRA)を粉砕。そして、ベテラン・サーファーはASPワールド・タイトル獲得のためには、クオーターファイナルに勝ち上がることの重要性を認めた。
「コンディションは厳しいね」と、スレーターが言った。「コンディションが僕の最後のヒートから物凄く変わったんだ。そして、東からの風で、特にレフトが、よりトリッキーになった。僕は、ピーキーな小振りなライトを探していたんだけど、どこに待つべきか、はっきりしなかったのさ。どう見てもワールド・タイトル獲得のためのポジションにいるには、少なくともクオーターファイナルをメイクしたい。多分、オーウェン(ライト)とジョエル(パーキンソン)は、同様のプレッシャーと向き合っているだろう。」
イベント主催者は、明日、午前6時30分に再びファーストコール。午前7時30分のスタートを目指す。
クイックシルバー・プロ・ニューヨーク・クオーターファイナル衡:
QF 1:タジ・バロウ(AUS)対ジャドソン・アンドレ(BRA)
QF 2:ケリー・スレーター(USA)対ジョシュ・カー(AUS)
QF 3:アレホ・ムニーツ(BRA)対ヘイター・アルベス(BRA)
QF 4:オーウェン・ライト(AUS)対ジュリアン・ウィルソン(AUS)
クイックシルバー・プロ・ニューヨーク:ラウンド5
ヒート1:ジャドソン・アンドレ(BRA)13.60 def.。エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)12.93
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)14.60 def.。ジェレミー・フローレス(FRA)6.67
ヒート3:ヘイター・アルベス(BRA)13.57 def.。ジョエル・パーキンソン(AUS)13.00
ヒート4:ジュリアン・ウィルソンAUS)13.97def.。フレデリック・パターチア(HAW)13.27
クイックシルバー・プロ・ニューヨーク:ラウンド4
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)14.93、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)14.77、ジェレミー・フローレス(FRA)11.37
ヒート2:ジョシュ・カー(AUS)19.27、ケリー・スレーター(USA)16.20、ジャドソン・アンドレ(BRA)12.50
ヒート3:アレホ・ムニーツ(BRA)12.10、ヘイター・アルベス(BRA)8.64、フレッド・パターチア(HAW)7.13
ヒート4:オーウェン・ライト(AUS)16.37、ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.00、ジョエル・パーキンソン(AUS)10.30
クイックシルバー・プロ・ニューヨーク:ラウンド3
ヒート5:ジョシュ・カー(AUS)13.33 def.。ラオニ・モンテイロ(BRA)10.83
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)対ボビー・マルチネス(USA)(マルチネス失格のためケリーが不戦勝)
ヒート7:フレデリック・パターチア(HAW)14.14 def.。ミック・ファニング(AUS)14.07
ヒート8:アレホ・ムニーツ(BRA)14.37 def.。キーレン・ペロー(AUS)8.33
ヒート9:ヘイター・アルベス(BRA)16.43 def.。エイドリアン・バカン(AUS)9.67
ヒート10:ジョエル・パーキンソン(AUS)14.80 def.。カイ・オットン(AUS)9.14
ヒート11:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.03 def.。ブレット・シンプソン(USA)12.57
ヒート12:オーウェン・ライト(AUS)18.67 def.。C.Jホブグッド(USA)11.77
ASPワールド・タイトル・ランキングトップ5(ビラボン・プロ・タヒチ後)
1. ケリー・スレーター(USA)26,950pt
2. ジョディ・スミス(ZAF)26,500pt
3. ジョエル・パーキンソン(AUS)26,200pt
4. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)22,750pt
5. オーウェン・ライト(AUS)21,900pt