2011年10月15日(土)- 16日(日)宮崎県日南市風田海岸(通称:昭寿園前)
ASP-LQS「Real Bvoice Pro Longboard 日南」でボンガと吉川広夏が優勝。(10/16)
ボンガと畑雄二。photo:s.yamamoto
【日南市風田、宮崎(2011年10月16日日曜日】今年のASPジャパンツアー最終戦「Real BvoicePro Longboard Nichinan Press by MALIBU」が宮崎県日南市風田海岸(通称:昭寿園前)で終了。メンズは、ボンガ・パーキンス。ウイメンズは吉川広夏が優勝した。
天候は回復し、雲一つ無い秋晴れとなった日南。波のサイズは昨日より若干ダウン。潮の上げている時間帯は、波数も少なく選手達は厳しい戦いを強いられたが、正午前後の干潮時には腰胸のセットがコンスタントに入り出し、ファイナルに相応しいハイパフォーマンスが繰り広げられた。
ウイメンズ・セミファイナル
ウイメンズは、植村未来と宇井初美がクオーターファイナルで敗退するなか、セミファイナル第1ヒートは小栗瑞江と割鞘ジュリ、そして第2ヒートは今年のWLT日本代表のひとりである吉川広夏と地元宮崎代表の筌口聡子の戦いとなった。スローヒートとなったヒート1は割鞘が前半リードするも、後半追い上げて来た小栗が逆転し、そのままラウンドアップ。ヒート2の吉川と筌口の戦いは、ヒートのほとんどを吉川がリードするも、後半激しく追い上げて来た筌口が終了間際についに大逆転。しかし、その直後に吉川が更に大逆転しドラマチックなヒートを制しファイナルへ駒を進めた。
ウイメンズ・ファイナル
吉川広夏と小栗瑞江のファイナルは、吉川がスタートから安定したノーズライドでポイントを重ねる。逆に小栗は慎重に波を待つ。次々と波に乗る吉川はハングファイブとリエントリーのコンビネーションで3.15と3.00をスコア。前半にヒートスコア6.15をマークし大きくリードする。そして、その後は、ほとんどスコアリング・ウェイブは入らず、残り時間10分を切り、吉川が最後に安定感のあるノーズライドからオフザトップを決めて4.25をスコア。トータルポイントを7.40に押し上げ、前回の日向につづき2戦連続でファイナルを戦った吉川広夏が、今季初優勝を飾った。
優勝した吉川広夏(右)と小栗瑞江 photo:s.yamamoto
メンズ・セミファイナル
メンズ・セミファイナルヒート1は、昨年の太東大会で優勝をしているディフェンディングチャンピオンのボンガ・パーキンス(ハワイ)と、優勝候補の一人だった秋本祥平をクオーターで下した新城譲が対決。スタートから勝負を仕掛ける新城がリードをとるも、空かさずボンガがバックハンドで高得点をマーク。綺麗なハングファイブから、8.75 、6.75 をスコアし、新城をコンボに追い込んで圧勝した。
ヒート2では優勝候補のトニー・シルバー二をクオーターで破った、ハワイのスコッティ・フォングと、前回の日向でも好成績を残している若手の畑 雄二が対決。スタートからレフトの波に絞った畑雄二は、ノーズライディングとリエントリーのコンビネーションでスコアを重ね、前半をリード。スコット・フォングは、スピードに乗ったライディングを見せるがワイプアウトが目立ちポイントが伸びない。マイペースでレフトの波でポイントを重ねる畑がリードしたまま後半戦へ。スコットはインサイドのライトでポイントを重ね追い上げるが逆転には一歩及ばず、畑雄二がファイナルへ勝ち上がった。
ボンガ対畑雄二のファイナル
2XワールドチャンピオンのボンガとASP初ファイナル進出の畑雄二によるファイナルは、ボンガ・パーキンスがスタートから、フォアハンドのフェイドターンからハングファイブ、カットバックのコンビネーションで5.25をスコア、さらにバックハンドでと3.75をスコアしリード。対する畑雄二は思うように波を捉えることが出来ずノーライドのまま前半を折り返す。後半に入り、ようやく畑が波を捕まえ、フォアハンドでノーズライドからバーティカルなリエントリーのコンビネーションで、4.50をスコア。更にバックハンドで4.25をスコアし追撃を図るも、残り時間1分でボンガがバックハンドで駄目押しの8.00をスコアし、畑の追撃を振り切り、王者の貫禄を見せつけて勝利を手に入れた。
「Real B Voice Pro Longboard」結果
LQS / 1位:ボンガ・パーキンス、 2位:畑雄二、 3位:新城譲、スコッティ・フォング
LQS Womens / 1位:吉川広夏、2位:小栗瑞江、3位:割鞘ジュリ、筌口聡子
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