2011年11月2-12日 オーシャン・ビーチ、サン・フランシスコ、カリフォルニア
ケリーはクオーターファイナル進出を決め、再び11度目の勝利を手にする。(11/7)
Josh Kerr (AUS),Credit: ASP/CESTARI
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【オーシャン・ビーチ、サン・フランシスコ/カリフォルニア(2011年11月6日日曜日)】コンディション不良のため3日連続で延期を強いられていたASPワールド・タイトル・イベント第10戦「リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ」が再開。コンテストは、ピーキーな3~5フィートのコンディションでラウンド4が行われ、ケリー・スレーター(USA)が改めて11回目のASPワールド・タイトルを獲得した。
スレーターのラウンド4の対戦相手は、ヤング・ブラジリアン・ペアのミゲール・プポ(BRA)とガブリエル・メディーナ(BRA)。ラウンド4は1位がクオーターファイナル進出、2位3位がラウンド5へというノー・エリミネイション・ラウンド。スレーターは見事トップでクオーター進出を決め、11度目のワールドタイトルを手に入れた。
ケリー、再び11度目の勝利を手にする。
クイックシルバーのホームページによれば、今回の計算間違いを申告したのはケリー本人。マークと名乗る人からの「まだ決定ではないのではないか」と言うメッセージがきっかけだった。自ら計算間違いを確認し、その間違いを正すためにケリーはASPに申告した。
「この間、決まったものだったけど、いま確定したよ。」と、スレーターが言った。「嬉しいね。確かに、その時は気が動転したけど、それも面白いなと思ったんだ。ASPのことは悪く思わない。ミスは起こることだからね。間違いを指摘するのは簡単さ。でも、立ち直るのは少し難しかったよ。まして、自分の子供でもおかしくないキッズ達との対戦だったからね。彼らはラディカルなエアを決めていたよ。自分としては、クローズアウトのオンショア・ランプではない、オフショアのビッグバレルを望んでいた。僕は、そこで何をすべき分からなかった。エア・セクションがあるかも分からなかったのさ。パワーはあったけど、ちょっとフラット。着地も怪しいクローズアウト気味の早い波だったね。」
計算間違いで、先走ってASPワールド・チャンピオンの王冠を手渡されてしまったスレーターは、この2度目の受賞が精彩を欠いたものになったと言った。「少し拍子抜けだね。」と、スレーターが言った。「僕は母にメールしたんだ。おかしいからね。この間は感動が本当になかった。これは自分の職業。シチュエーションを理解するのは自分でもあり、それは誰のせいではないんだ。
長い歴史の間には、このような少しの誤りがあった。でも今回は少し怪しかった。僕はその朝にASPワールド・ツアー・マネージャーのレナート(ヒッケル)に電話したんだ。ダン・パトリック・ショーに出ることになっていたからね。まだ決まっていなかったのに。自分は数日間レイデイとなるのは知っていたんだ。だから人々は、それを忘れ、僕自身も再びフォーカスするための数日を過ごすことができたんだよ。」
ジョシュ・カー(AUS)
勢いに乗るジョシュ・カー(AUS)は、ピーキーなコンディションのオーシャン・ビーチで行われたラウンド3でインバーテッド・グラブ・エアリバースを披露し勝ち上がった。「サイズは上がったとはいえ、良い波はなかったね。だから目の前に来た波を全部を掴んでいた。」と、カーが言った。「辛抱強く波を待っても、何も見つけられない時もある。だから自分には攻め続けるのがベストだった。バンクの中央から良い波が来ていて、僕はそれを掴んでアップ・サイド・ダウンのグラブ・エアリバースをやったんだ。」
ASPワールド・タイトル・ランキングNo.8のカーは、ラウンド4でもその勢いを続け、巨大なアリウープで9.57をスコア。ヨーロッパでの不調を払拭する圧倒的な強さを見せつけた。「彼がパワフルな波で上手いから、ヒートがタフなのは知っていた。ヨーロッパでは最悪だったから、今回復活出来た気分だね。」
キーレン・ペロー(AUS)
男子ASPワールド・ランキングNo.32のキーレン・ペロー(AUS)は、トリッキーなオーシャン・ビーチ・ラインアップで好調さを維持し、ベテランのテイラー・ノックス(USA)とマット・ウィルキンソン(AUS) を下してクオーターファイナル進出を決めた。「最高だよ。僕はここで良い結果を必要としていた。そして、僕は良い波になることを期待している。」と、ペローが言った。「波が良くなって来ているように感じる。5ポイントで勝てるとは思っていなかったけど何とか勝てた。良い波をゲット出来ることを望むよ。至る所で波がブレイクしていた。僕は最初の数分でスコアを手に入れたんだ。このようなコンディションは最悪だよね。でもこのラウンドは幸いにも敗者がいないから良かったよ。」
アレホ・ムニーツ(BRA)
アレホ・ムニーツ(BRA)はヒート終了間際に良い波を捉え、ブレット・シンプソン(USA)を大逆転し、クオーターファイナルへ勝ち上がった。「物凄くタフだった。アナウンスが聞こえないので何点が必要なのか全く分からなかった。」と、ムニーツが言った。「時にベストである必要はない。ただ2つの素晴らしい波が必要なだけだ。クオーターに勝ち上がれて嬉しかったよ。ポケットでのサーフィンを心掛けた。ミッドレンジのスコアは持っていたけど、グッド・スコアをゲットするためにトライしたんだ。」
今シーズンからツアー入りを果たしたムニーツはASPルーキーオブザイヤーの有力候補だが、快進撃を続けるジュリアン・ウィルソン(AUS)に勝てないことを彼は分かっていた。「素晴しいね。できる限り多くのことを学ぼうと努力しているんだ。」と、ムニーツが言った。
「たくさんのヒートをメイクすることは本当にハードなこと。みんなサーフィンが上手いから自分に自信をつけるように努力しているんだ。自分自身楽しめるように努力している。ジュリアンを捕まえるのは難しいと思う。彼はリッピングしているからね。でも僕は、もう一つの結果を得るためにトライを続けるよ。」
パトリック・グダスカス(USA))は、彼のラウンドのヒートで、パワフルなサウス・アフリカのジョディ・スミス(ZAF)を下すため、巨大なダブルグラブのバックハンド・フリップを決め、シングル・マニューバーで8.73をスコアした。しかし、グダスカス(USA))は、着地時に足首を痛めたようで、そのまま海から上がり、予定されていたラウンド4は棄権。怪我の具合や彼がラウンド5に出場出来るか否かはこの時点では不明である。
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ:ラウンド5
ヒート1:テイラー・ノックス(USA)対ミゲール・プポ(BRA)
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート3:ブレット・シンプソン(USA)対パトリック・グダスカス(USA)
ヒート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)対オーウェン・ライト(AUS)
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ:ラウンド4
ヒート1:キーレン・ペロー(AUS)10.67、テイラー・ノックス(USA)9.94、マット・ウィルキンソン(AUS)9.43
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)17.17、ガブリエル・メディーナ(BRA)15.33、ミゲール・プポ(BRA)14.83
ヒート3:アレホ・ムニーツ(BRA)14.60、ブレット・シンプソン(USA)12.83、オーウェン・ライト(AUS)9.36
ヒート4:ジョシュ・カー(AUS)は13.63、ジョエル・パーキンソン(AUS)10.57、パトリック・グダスカス(USA)0.00
リップ・カール・プロ・サーチ・サンフランシスコ:ラウンド3
ヒート11:ジョシュ・カー(AUS)16.44 def.。ティアゴ・ピレス(PRT)9.83
ヒート12:パトリック・グダスカス(USA)13.46 def.。ジョディ・スミス(ZAF)10.90
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。