ビラボン・プロ・サンタカタリーナがスタートし、ラウンド2までが終了

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ASPワールドツアー第3戦/ビラボン・プロ・サンタカタリーナ

2010年4月23日-5月2日 インビトゥバ、サンタカタリーナ、ブラジル

ブラジルがスタート。多くのトップシードがラウンド2を強いられたが、ラウンド3へ生き残った。(4/26)

parkinson6831brasil10kirstin_l.jpgジョエル・パーキンソン(AUS)【プライア・ダ・ヴィーラ、サンタカタリーナ、ブラジル(現地2010年4月25日日曜日)】4月23日からブラジルでスタートしたASPワールドツアー第3戦「ビラボン・プロ・サンタカタリーナ」は、現地24日にスタート。ラウンド1を2-3フィートのコンディションで行い、25日にはラウンド2までが終了した。

ブラジルで唯一のASP-WTイベントであるこのイベントは、2010年のASPワールド・タイトルを争う上でも重要なコンテストである事は言うまでもないが、今シーズンの中盤から実施される新しいシステムにより、トップ45から32名に絞られる生き残りレースに非常に大事な試合となる。そんな中で、ラウンド1では数々のセンセーショナルなサーフィンが繰り広げられ、ハイシードが敗退する番狂わせが起きた。

burrow7740brasil10kirstin_l.jpgタジ・バロウ(AUS)
2度のASPワールド・チャンピオン・ミック・ファニング(AUS)を含む、現在のASPランキング1位のタジ・バロウ(AUS)、9度のASPワールド・チャンピオンである昨年のイベント勝利者であるケリー・スレーター(USA)までもラウンド2を強いられた。

そんな番狂わせが多発したラウンド1で、素晴しいパフォーマンスを見せてラウンド3へ勝ち上がったのが、ジョエル・パーキンソン(AUS)。彼は、巨大なフォアハンドのエアリアルを実行し、 9.93というベスト・シングルスコアを叩き出した。

slater7841brasil10kirstin_l.jpgケリー・スレーター(USA)「すでに2つのソリッドなスコアを持っていたから、リラックスして楽な気持ちでやれたよ」とパーキンソンが言った。「そのセクションをヒットしたとき、高く飛び過ぎた思ったよ。でも僕のボードは足に付いたままだったから、よし、着地するぞって思たんだ。それから、着地し易いソフトなセクションを見つけて成功したんだ。フィンのセットアップが凄く良いみたいで、サーフボードも凄く良い感じさ」

今シーズンのパーキンソンの2つの5位タイというスタートは、昨年のシーズンの驚異的なスタートからすれば、少々物足りない成績のようだが、彼は今後の巻き返しを確信しているようだ。「ツアーは、次から次へと押し寄せやってくるものさ」とパーキンソンが言った。「最初の数イベントで調子が良いものがいれば、次のいくつかのイベントで調子が良いものもいる。一年間のツアーは長い。自分の目の前にあるヒートに集中して行くだけだよ」

ラウンド2は、オフショアであるものの難しい2~3フィートのコンディション。 トップ・シード選手達は見事なリターンを見せた。

そんな中で、ラウンド2を強いられていた現在の世界ランキング1位のタジ・バロウ(AUS)は、悲惨なラウンド1からパワフルなトリックとエアリアルのコンビネーションで、パフォーマンスを回復させた。「ラインナップでは、ただ2本の波を掴む事に目を向けていた」とバロウが言った。

「プライア・ローザ(バックアップ・サイト)にステイしているんだけど、今朝起きたとき、海を見たら波が大きかったので、より大きいボードが必要かと思った。ここは、ずっと扱いやすいね。昨日から確かにバンクがシフトしている。勝ち上がれて嬉しいよ」

9度のASPワールド・チャンピオンで現在のASP世界ランキング2位のケリー・スレーター(USA)は、今日の厳しいコンディションで 、アリーウープ360を含むレパートリー豊富なテクニックを前面に打ち出し、ラウンド3へ勝ち上がった。

「昨日は海難に遭った感じさ」とスレーターが言った。「パドルした全て波は、1つのターンの後、消えてなくなる感じだった。今日のヒートは、多くの波を手に入れて、たくさんのマニューバーが入れられる波を選択することに集中した」

昨年のイベント・チャンピオンであるスレーターは、ベルズ・ビーチでの練習中に右足を負傷した。しかし、今日の彼のサーフィンは、ASPレイティング・リーダーのバロウに次いでホットなサーフィンだった。「まだ、かなり恐る恐るだよ。今日はテープを巻かなかった。医者でないのからね。テープを巻くとき、足の他の部分にストレスを与えてしまう時もあるんだ。でも良くなったよ。」スレーターは、ラウンド3で2010年のASPドリーム・ツアー・ルーキー、タナー・グダスカス(USA)と戦う。

また、ダン・ロス(AUS)が今日のベストヒート・トータル16.93を記録。ミシェル・ボウレズ(PYF)はハワイのルーキー、ダスティー・ペイン(HAW)を下しラウンドアップを果たした。今シーズンのルーキーとしては、唯一ジャドソン・アンドレ(BRA)がドリュー・コートニー(AUS)を下しラウンド3へ勝ち残っている。

イベント主催者は、明朝、午前7時に再びファーストコールする。

ASPインターナショナルとビラボンは、昨日のコンペティションにおけるウェブキャストの不具合について謝罪した。ラウンド3のスタートまでには問題は解決される見込みとのことだ。


ビラボン・サンタカタリーナ・プロ:予定されているラウンド3ヒート

ヒート1:ボビー・マルチネス(USA)対ルーク・マンロー(AUS)
ヒート2:ダミアン・ホブグッド(USA)対ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヒート3:キーレン・ペロー(AUS)対ミシェル・ボウレズ(PYF)
ヒート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート5:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対パトリック・グダスカス(USA)
ヒート6:デーン・レイノルズ(USA)対ケコア・バカルソ(HAW)
ヒート7:C.Jホブグッド(USA)対トム・ホイッティカー(AUS)
ヒート8:タジ・バロウ(AUS)対トラヴィス・ロジィー(ZAF)
ヒート9:ミック・ファニング(AUS)対ネコ・パダラッツ(BRA)
ヒート10:テイラー・ノックス(USA)対ティアゴ・ピレス(PRT)
ヒート11:ビード・ダービッジ(AUS)対オーウェン・ライト(AUS)
ヒート12:フレデリック・パターチア(HAW)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート13:ケリー・スレーター(USA)対タナー・グダスカス(USA)
ヒート14:クリス・デーヴィッドソン(AUS)対ダニエル・ロス(AUS)
ヒート15:ジョディ・スミス(ZAF)対ベン・ダン(AUS)
ヒート16:エイドリアン・バカン(AUS)対ロイ・パワーズ(HAW)




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