クライマックスに向け、ハイ-フライ・アクションが飛び出す。新井洋人は17位（1/15）

Pictured: Jadson Andre (BRA), 19, 2010 ASP Dream Tour rookie, continued to fly the ASP South American flag at the Billabong ASP World Junior Championships, posting an impressive 18.70 out of a possible 20 to advance through to the Quarterfinals. Credit: © ASP / SCHOLTZ

【ノース・ナラビーン、ニュー・サウス・ウェールズ/オーストラリア（2010年1月15日金曜日）】オーストラリアのノースナラビーンで開催中の「ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」は大会7日目。1-2フィートにサイズダウンしたノースナラビーンで、ワールド・ベスト・ジュニア・サーファーはハイパフォーマンス・サーフィンの限界をプッシュし続け、メンズのトップ8とウイメンズのトップ4が出揃った。

サイズダウンした厳しいコンディションのなかでも、2010年のASPドリーム・ツアー・ルーキーで昨年のイベント2位のジャドソン・アンドレ（BRA）は、積極的に波を攻め、非常に高さを持ったエアリアルを決め、ヒートトータル18.70をスコアし、今日最も勢いのある勝利を手にした。

「自分が住んでいるブラジルに良く似ている波だった。だから、この手の波でサーフィンするのは慣れているんだ」とアンドレが言った。「板が絶好調で、ここで良い感じで動いてくれている。イベントのスタートは良くなかったけど、この勢いでコンテストを勝ち上がって行きたいね」

アンドレは、クォーターファイナル2で、一人となったオーストラリア選手のスチュアート・ケネディ（AUS）（20）と戦う。

そして、17歳のマキシム・ハセナット（REU）は、午後の小さなライトハンダーを巧みに操り、優勝候補のオーウェン・ライト（AUS）（19）を下す、世界に衝撃を与える番狂わせを引き起こした。

ライトが小さいレフトハンダーでリズムを掴めないでいる隙に、ハセナットはフォアハンドでライトを攻め、14.74をスコアして、クォーターファイナルへ勝ち進んだ。

「オーウェン（ライト）は世界で最高のジュニア・サーファーです。だから、彼に勝てたなんて本当に幸運だと感じてます」とハセナットが言った。「自分でも良いサーフィンが出来ていると感じます。上手くやれて最高ですよ。彼は自分より優れたサーファーなので、より良い波を掴まなくては勝てないと思ったんです。良いライトを掴んで勝てて自分はラッキーでした」ハセナットは18歳のナット・ヤングと戦う。

世界で最もエキサイティングなフリーサーファーと知られるクレイ・マルゾー（HAW）（20）は、ナラビーン・レフトハンダーで彼の特許でもあるフィン・フリー・マニューバーを連発し、ウィゴリー・ダンタス（BRA）（20）を下した。

「波はタフで、小さくてむらがあったけど、始めに良い波を掴めて運がよかったよ」とマルゾーが言った。「楽しんでいるよ。より小さな波での技の向上に取り組んでいるんだ」マルゾーは、クォーターファイナル1で、南米の天才ガブリエル・メディナ（BRA）（16）と対戦する。

ウイメンズは、4名に絞られ、地元ノース・ナラビーンの18歳、ローラ・エネバー（AUS）が、ジョアン・デフェイ（FRA）と、昨年のASPワールド・ジュニア・チャンピオンであるポーリーン・アドゥ（FRA）はアレッサ・クイゾン（HAW）とセミファイナルを戦う。

今日の日本選手は、チームジャパンの最後の砦となった新井洋人がラウンド３を戦った。グランジャー・ラーセン（HAW）との戦いは大差で敗れた。それでも17位で日本人最高位となり、日本人の今大会はファイナルデイを前に終了した。今回大きな世界大会を経験した彼らには、自分たちがこれから進むべき方向がしっかりと見えたはずだ。今年も世界を目指して、頑張れ日本。

イベント主催者は、明朝、午前6時30分にファーストコールをする。

ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップは、ASPワールド・ツアーのコンペティション・フォーマットを採用して行われる、いわばワールドツアーの登竜門というべきコンテスト。そのうえ、このコンテスト上位入賞者には、ASPワールド・ツアーへの足がかりとなるWQSでのシード権も獲得出来る。

ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・

ウイメンズセミファイナル：
SF 1：ローラ・エネバー（AUS）対　ジョアン・デフェイ（FRA）
SF 2：アレッサ・クイゾン（HAW）対　ポーリーン・アドゥ（FRA）

メンズクォーターファイナル：
QF 1：ガブリエル・メディナ（BRA）対　クレイ・マルゾー（HAW）
QF 2：スチュアート・ケネディ（AUS）対　ジャドソン・アンドレ（BRA）
QF 3：マキシム・ハセナット（REU）対　ナット・ヤング（アメリカ）
QF4：アレホ・ムニーツ（BRA）対　グランジャー・ラーセン（HAW）




※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。