2010年4月23日-5月2日 インビトゥバ、サンタカタリーナ、ブラジル
ルーキーのジャドソン・アンドレがワールドツアー初優勝。
2位のスレーターはレイティング・トップになる(4/30)
ジャドソン・アンドレ(BRA)
ジャドソン・アンドレ【プライア・ダ・ヴィーラ、サンタカタリーナ、ブラジル(2010年4月29日木曜日)】日本時間で昨晩深夜2時頃、ASPワールドツアー第3戦「ビラボン・プロ・サンタカタリーナ」が終了。2-3フィートのクリーンなコンディションで行われたファイナルで、ケリー・スレーターを抑えたブラジリアン・ルーキーのジャドソン・アンドレが地元の大声援に応えて初優勝した。また優勝こそ逃したケリーだが、これでレイティング・トップに躍り出た。
「何て言ったらいいんだろう」とアンドレは言った。「僕の夢。これが僕の人生で努力してきた全てだよ。ビーチに戻ってきて自分が優勝したと聞いて、何か特別なものに支配された気分だった。今の気持ちを言葉には出来ないね。奇跡だよ。今まで悪いこともあったけど、これは素晴しい。みんなに本当に感謝したい」
ケリー・スレーター2010年のASPワールド・ツアー・ルーキーである20歳のジャドソン・アンドレ(BRA)は、今回のイベントを通して、フルレール・カーヴィングと、いとも簡単にメイクするエア・リバースを組み合わせ、全てのラウンドで異彩を放ち、スレーターとの難しいコンディションのファイナルを支配した。
今回の優勝により、アンドレはASPワールド・ツアー・ランキングで13位から4位にジャンプアップ。シーズン前半の終わりにエクセレントなポジションにつけた。
「それは僕のランキングに関して非常に重要だよ」とアンドレが言った。「トップ32のカットオフだけでなく、Jベイとチョープーにおける僕のシーディングにも役立つんだ。いつも、ケリー(スレーター)が必要なスコアを手に入れる事ができるのは分かっていたから、自分は早くスコアを掴んで、プレッシャーをかけてベストを尽くしたんだ」
デーン・レイノルズアンドレは、ルーキーの年にASPワールド・ツアー・イベントに優勝したサーファーとしては、2006年のボビー・マルチネス(USA)以来初で、南米の選手としての優勝は、昨年スペインで優勝したエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)以来である。
「エイドリアーノ(デ・スザ)は長い間、僕のヒーローだった」とアンドレが言った。「これまでの数年間、彼にすべてのプレッシャーがかかっていた。そして、僕は彼から学んだんだ。彼から多くの刺激を受けたし、今年は僕を本当に助けてくれた。自国を代表して、ここブラジルに優勝出来た事は、素晴しい気分だよ」
スレーターは、ブラジルでハイスコアリング・フォームを見つけられなかったが、様々なコンディションで行われた全てのラウンドに見事に順応し、ビラボン・プロ・サンタカタリーナで彼の卓越した本来の姿を示した。今回の2位入賞でスレーターはASPワールド・ツアー・ランキング・トップとなった。
オーウェン・ライト「ジェフリーズとタヒチを前に、確かに良いポジションにつけた」とスレーターが言った。「ランキングのトップになるのは2年振りぐらいかな。良い気分だよ。全てのヒートに勝ちたいのは誰だってそうだと思う。でも、ミック(ファニング)、ジョエル(パーキンソン)ジョディ(スミス)といったタイトルに関するより大きな脅威になる選手に負けた訳じゃない。今日ここで優勝出来たジャドソン(アンドレ)は格別だろう。死ぬまで忘れないんじゃないかな。」
現在のASP世界No.1のスレーターは、イベントを通して弱点をほとんど見せなかったが、ファイナルでアンドレのハイパーなフォアハンドに破れた。「このようなコンディションで、彼(アンドレ)を叩くのは難しくなりそうだね」とスレーターが言った。「エアのセクションのあるセットの波を掴まなくてはダメだったね。このコンディションでは彼に太刀打ちできなくて、彼にみんな負けた。彼がチョープーとパイプラインのような場所でのパフォーマンスに適合できるかどうか見たいね」
2010年のASPワールド・ツアー・ルーキーである20歳のオーウェン・ライト(AUS)は今日、3位タイという彼のキャリア最高リザルトを手に入れた。ライトはASPワールド・ツアー・ランキング23位から11位にジャンプアップ。そして、今シーズンの中間点で行われるトップ32へのカットオフに関するエクセレントなポジションをメイクした。
「ここブラジルでの結果に大喜びだよ」とライトが言った。「潮が本当に上げ過ぎていて、良い波を見つけることが難しくなった。ケリーはどんな事でも出来てしまうから、あのセミファイナルでも活気があるままだったね。3位で最高に嬉しいよ。次の2つのイベントのシードももらえるからね。Jベイに行ったことがないから、行けて凄く嬉しいよ」
デーン・レイノルズ(USA)は、クォーターファイナルでバックハンドのモンスター360メソッド・エアで9.77をスコア。それが今日のベスト・シングル・ウェイブ・スコアとなった。しかし、セミファイナルではアンドレを止めることが出来なかった。「ジャドソン(アンドレ)は早くにリズムを掴んだけど、僕は最後まで何もゲット出来なかった」とレイノルズが言った。
好調だったジョディ・スミス(ZAF)は、クォーターファイナルでスレーターに破れ5位入賞。それでも、今回の成績でランキング2位となり、彼のホームであるJベイの試合を前にエクセレントなポジションを手に入れた。
「ケリーと戦うチャンスを持てるのは特権だね。僕はレフトの波を狙ったんだけど、ケリーはそれまで全くブレイクしていなかったライトを狙った。でもケリーは波を呼び起こすことができるんだ。残念だけど、結果には満足。次のJベイが楽しみだよ」
2010年のASPワールド・ツアーの次のイベントは、南アフリカで2010年7月15日〜25日で開催予定のビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ。こちらのリポートもお楽しみに。
ビラボン・サンタカタリーナ・プロ:ラウンド4
優勝:ジャドソン・アンドレ(BRA)14.40
2位:ケリー・スレーター(USA)14.00
セミファイナル:
SF 1:
ジャドソン・アンドレ(BRA)17.70 デーン・レイノルズ(USA)16.67
SF 2:ケリー・スレーター(USA)13.50 オーウェン・ライト(AUS)10.56
クォーターファイナル:
QF 1:ジャドソン・アンドレ(BRA)15.50 ミシェル・ボウレズ(PYF)15.27
QF 2:デーン・レイノルズ(USA)14.27 C.Jホブグッド(USA)13.17
QF 3:オーウェン・ライト(AUS)13.34 テイラー・ノックス(USA)12.43
QF 4:ケリー・スレーター(USA)15.43 ジョディ・スミス(ZAF)13.87
ラウンド4
ヒート5:テイラー・ノックス(USA)15.93 ミック・ファニング(AUS)14.83
ヒート6:オーウェン・ライト(AUS)13.60 ジェレミー・フローレス(FRA)8.90
ヒート7:ケリー・スレーター(USA)13.27 クリス・デーヴィッドソン(AUS)12.00
ヒート8:ジョディ・スミス(ZAF)13.00 ロイ・パワーズ(HAW)8.50
現在のASPワールド・ツアー・トップ5(ブラジル後):
1、ケリー・スレーター(USA)2175pt
2、ジョディ・スミス(ZAF)18500pt
3、タジ・バロウ(AUS)18250pt
4、ミック・ファニング(AUS)15500pt
4、ジャドソン・アンドレ(BRA)15500pt
オフィシャルサイト
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。