2010年4月11日-16日 フィッツロイ・ビーチ、タラナキ、ニュージーランド
17歳のルーキー、カリッサ・ムーアが、TSBバンク・ウイメンズ・サーフ・フェスティバルで優勝(4/16)
カリッサ・ムーア(HAW)
【フィッツロイ、タラナキ/ニュージーランド(2010年4月16日金曜日)】ASPウイメンズ・ワールドツアー第3戦「TSBバンク・ウイメンズ・サーフ・フェスティバル」が終了。サリー・フィッツギボンズ(AUS)とのファイナルで、物凄いハイパフォマーンスを披露した2010年のASPウイメンズ・ワールド・ツアー・ルーキー、カリッサ・ムーア(HAW)が圧倒的な強さを見せ優勝した。
TSBバンク・ウイメンズ・サーフ・フェスティバルは、6日のイベント・ウインドウを通して、豊富なコンディションでコンテストが行われ、本日、ビーチを埋め尽くした多くのギャラリーの前でクライマックスを迎えた。今回の一週間にわたるフェスティバルは、ニュージーランド・ウイメンズ・オープンから、21歳以下のオーストララシア・ガールズ・プロジュニアが同時開催され一大イベントとなった。
ムーアはファイナルでスタートからチャージを開始した。そして、オープニング・ウェイブからバックハンドでエクセレントな9.33をスコアした。その直後にバックアップの波を掴んだムーアは、数々の技のレパートリーを見せ、完璧なマニューバーを披露して9.83をスコア。イベント最高得点となる19.16で一時はフィッツギボンズをコンビネーションに追い込んでの圧勝だった。
「今日の午後のコンディションは、明らかにスイッチがオンになったわ。サリー(フィッツギボンズ)にはマニューバーが可能な多くの波を渡してはダメだと思っていたの」とムーアが言った。「彼女は全てのラウンドで最も高いスコアを手に入れていた。彼女はとても危険なの。イベントを通して勢いが増しているのを感じていて、幸いにもファイナルでピークに達する事が出来た」
これまで最も有望なヤング・サーファーとされてきたムーアは、シーズン開幕から比較的スローなスタートを強いられ、2つの9位タイという結果により、納得出来ないランキング9位でいた。そして、今日の優勝によりランキングも6位に浮上。2010年のASPウイメンズ・ワールド・タイトルの本物の脅威として名乗りを上げた。
「シーズンの始まりは、あまりく満足出来るものではなかった」とムーアが言った。「より多くを自分自身に期待していて、何が起こっているのか理解できなかったの。でも、物事全てがこのニュージーランドで本当にぴったり収まった。そして、今年のキャンペーンに最高の結果を手に入れることが出来たの。本当にワクワクする。シドニーが楽しみよ」またムーアは、優勝賞金1万5000USドルを地元のワイタラ・バー・ボーダー・クラブに寄付した。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)ファイナルでのムーアの圧倒的なスタートにもかかわらず、フィッツギボンズは見事に反撃し、7.50と8.67をスコアするも、ムーアを捕まえる事はできなかった。「がっかりだけど、カリッサ(ムーア)はファイナルで手のつけようがなかった」とフィッツギボンズが言った。「波は本当に良くって、エキサイティングなヒートだった。優勝出来なくて残念だけど、それでも自分にとっては良い結果よ」
今日の2位という結果は、フィッツギボンズのキャリア最高のもので、ASPウイメンズ・ワールド・ツアー・ランキングで彼女を5位から2位へアップさせた。そして、彼女を名声のあるASPウイメンズ・ワールド・タイトル獲得に向けた絶好のポジションに彼女をセットした。「これは自分のベスト・リザルト。あと一歩のところまで来ているので頑張りたいわ。良い感じでサーフィン出来ていて、スマートにサーフィンをしていると感じるの。現在ランキングが2位で嬉しいわ。そして、ステフ(ギルモア)を次のいくつかのイベントで逆転する事が目標よ」
TSBバンク・ウイメンズ・サーフ・フェスティバルにワイルドカードで出場していた15歳のサラ・メイソン(NZL)は、タラナキで大あばれをした。そして、昨日行われたラウンド3で3度のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)を破る大番狂わせを引き起こし、今朝のクォーターファイナルではページ・ハレブ(NZL)まで下した。しかし、セミファイナルでムーアに敗れた。
また、メイソンとともに3位となったのは、2005年のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンであるチェルシー・ヘッジス。「2試合連続で3位ね。またファイナル進出を逃してしまったわ。コンスタントなのは良い事だけど、ワールドタイトルを狙うにはファイナルまで勝ち上がり、優勝しないとダメね。ワールドタイトルを獲得する事がゴールだから。でも、3位はOKよ。再び集中して、来週のシドニーに備えるわ」
2010年のASPウイメンズ・ワールド・ツアーの次のイベントは、2010年 4月21日からの26日までオーストラリア、シドニー、ディー・ワイ・ポイントで開催されるコモンウェルス・バンク・ビーチェリークラシックである。
TSBバンク・ウイメンズのサーフ・フェスティバル結果:
優勝:カリッサ・ムーア(HAW)19.16
2位:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.17
セミファイナル結果:
SF 1:カリッサ・ムーア(HAW)14.56 サラ・メイソン(NZL)11.33
SF 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.93 チェルシー・ヘッジス(AUS)15.17
クォーターファイナル結果:
QF 1:カリッサ・ムーア(HAW)14.17 メラニー・バーテルス(HAW)8.33
QF 2:サラ・メイソン(NZL)16.23 ページ・ハレブ(NZL)11.83
QF 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)18.33 ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)11.00
QF 4:チェルシー・ヘッジス(AUS)14.67シルヴァナ・リマ(BRA)13.30
現在のASPウイメンズのワールド・ツアー・トップ5:
1. ステファニー・ギルモア(AUS)2760pt
2. サリー・フィッツギボンズ(AUS)2280pt
3. チェルシー・ヘッジス(AUS)2268pt
4. ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)2076pt
4. メラニー・バーテルス(HAW)2076pt
6. カリッサ・ムーア(HAW)1920pt
7. ココ・ホー(HAW)1668pt
8. シルヴァナ・リマ(BRA)1656pt
9. レベッカ・ウッズ(AUS)1464pt
10. ページ・ハレブ(NZL)1272pt
11. ロザンヌ・ホッジ(ZAF)1080pt
11. ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)1080pt
11. リー・アン・カレン(FRA)1080pt
14. ブルーナ・シュミッツ(BRA)900pt
14. エミー・ドナホー(AUS)900pt
16. クレア・ベビラックァ(AUS)720pt
16. ニキータ・ロブ(ZAF)720pt
オフィシャルサイト
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