2010年1月23日- 2月5日 パイプライン、ノースショア、ハワイ
ジェイミ・オブライエン、VOLCOMパイプライン・プロ優勝(2/2)
Above: Jamie O'Brien - one eye on the Backdoor and one eye on the prize Photo: Bernie/ASP Hawaii
オージーのアンソニー・ウォルシュとマーク・マシューズが2位、3位、フラー4位
トップ・ヒート・スコアをマークしたノースカロライナのブレット・バーリーは7位
【パイプライン、ノースショア、オアフ 現地2010年2月1日】ASP-WQS5スターイベント「VOLCOMパイプライン・プロ」が終了。10-15フィートのウェイブ・フェイス・ハイツで行われたファイナルで、26歳のロコボーイ、ジェイミ・オブライエンが、3度目のパイプライン・プロ・タイトルをつかみとり、ASP-WQSにおける2,000のレイティング・ポイントと優勝賞金16,000ドルを獲得した。
ファイナリストとなったオーストラリアのペア、アンソニー・ウォルシュとマーク・マシューズは、それぞれ2位と3位に入賞。ふたりは45分のファイナルでサーフボードを折り、ビーチまで泳ぐことを強いられた。4位はハワイのダニー・フラー。彼は今日唯一のパーフェクト10をセミ・ファイナルで記録したが、ファイナルでは深いチューブを抜け出ることができなかった。
オブライエンがマークした2つのハイスコアは8.77と8.23。2ウェイブ・トータル17.0で勝負を決めた。ファイナルのベストスコアは、2007年にオブライエンが優勝したときのイベントで2位だったマシューズが持っていた。マシューズはサーフボードを折る最悪のスタートとなったにもかかわらず、バックアップ・ボードで再度パドルアウトし、終盤に差し掛かりファイナルのベスト・ウェイブをオブライエンと分けた。
その波のピークからマシューズはバックドア、オブライエンはパイプへ行った。マシューズの波は非常に深く長いバレルとなったが、オブライエンの方は、よりサイズがあるが距離が出ない波だった。マシューズは、その波で9.57のベストスコアをゲット。しかし、逆転に必要だった7.43のセカンド・スコアを手に入れることは出来なかった。
「良い波だったと思ったよ。そのあと彼のスコアを聞いた」とマシューズが手に入れたベストスコアについてジェイミが言った。「パイプラインが大好きさ。すこしパイプラインに向かって話したんだ。ちょっとおかしいと思うかもしれないけど、最後がフラットになるように祈り始めてた。そして、マークは僕を見て言ったんだ。『これは君の願うように、きっとフラットになるぞ』って。「イェー」って感じだった!(笑)
「マークには勝算があった。彼と前に、ここでサーフィンをしたことがある。彼は素晴らしいサーファーだよ。でも、ちょっとおかしい話だけど、そう思うときはいつもダメなんだ。残り10秒でさえ、勝ったと思えなかったからね。ただこの波をサーフィンするのが好きであることが僕の情熱なんだ。僕のゴールは出来る限り多くのパイプ・コンテストに勝つこと。そのチャンスは毎年、ほんの少しだけある。もう1つ手に入れたい。だから僕はストークするんだ」
ファイナルのベストライドを決めたマーク・マシューズ:
ジェイミの祈りに応えた海に見捨てられ、マシューズは最後に必要なスコアをマーク出来なかった。「とてもがっかりだ」とマシューズが言った。「その9.5を手に入れたあと、これは勝てると確かに思った。逆転に必要だったのは7.43だけで、ヒートの初めは波がたくさんあったからね。残り時間も10分ぐらいあった。でも全く波は来なかった。フラットになってしまったんだ。
「ショッキングなスタートでヒートを開始して、潰され、サーフボードを失った。最悪な波も何本か手を出して、数回食らったよ。でも、ここでは、こんなもんだって分かってた。1本で逆転だった。そして僕はそれを掴んだ。でも、もっと小さい波が必要だったけど、それは来なかった。これからビッグウェイブを追いかけるつもりだよ。我々は、僕のドキュメンタリーを仲間のリッチー・ヴァスと撮影している。そして、必要なだけのWQSを回りたいね。トリプルクラウンにも出場する。それは僕の大好きなコンペティションだからね」
第2位のアンソニー・ウォルシュ:
第2位のアンソニー・ウォルシュも、マシューズとともに落胆の色は隠せなかった。「1度のチャンスしかないと思っていた。そして、とても本当に良い波を手に入れた」とウォルシュが言った。「それが短いバレルになりそうだったので、ハイスコアを出すためテイクオフの後にできる限りボトムで待った。どちらにせよ50/50で、それは成功しなかった。でも第2位は素晴しい結果。最高だよ」
トッド・チェッサー・メモリアル・アワードはデビッド・ワッセルへ:
ファイナリストとともに、トッド・チェッサー・メモリアル・アワードが、ノースショア・ライフガードで永遠の親善大使であるパイプライン・チャージャーのデビッド・ワッセルに贈られた。ワッセルはクォーターで破れたものの、間違いなく、このイベントを通してチャージを見せていた。
イベント・ベスト・スコアはバーリー:
ノースカロライナのブレット・バーリーのシンデレラ・ストーリーはセミファイナルで終わった。しかし、彼はラウンド2でマークしたイベント最高ヒート・スコア:19.67の満足感とともにパイプラインを去る 。「初めて参加したパイプラインのコンテストで、こんなところまで勝ち上がれて、多くのことを学べました」とバーリーが言った。「ここまで勝ち上がれて最高です。全くがっかりしてませんよ。自分の初めてのヒートにおいて、コンテスト初の波で満点を出した。それは自分の限界を超えてましたね。まだ実感が沸きません。最後はイベント最高点だなんて、最高にハッピーですよ」
Volcomパイプライン・プロは、素晴らしいノースショア・サクセス・ストーリーであった。近年希に見るベスト・コンディションのパイプラインでのコンテストは非常に興奮した。ビッグで、チャレンジングな4日間のコンテストのうち、半分以上が本当のパイプのパーフェクションで、ワールドクラスのライダーが魅せた。悪夢のようなワイプアウトにより合計27本のサーフボードが餌食になった。
Volcomパイプライン・プロ ファイナル
優勝:ジェイミ・オブライエン (Haw)17.00
2位:アンソニー・ウォルシュ(AUS)14.87
3位:マーク・マシューズ(AUS)14.14
4位:ダニー・フラー (Haw) 12.16
セミ・ファイナル・:
ヒート1:アンソニー・ウォルシュ(AUS);ジェイミ・オブライエン (Haw) ;イアン・ウォルシュ (Haw) ;ジョン・ジョン・フローレンス (Haw)
ヒート2:マーク・マシューズ(AUS);ダニー・フラー (Haw) ;キロン・ジャボー (Haw)
ブレット・バーリー(NC、アメリカ);
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。