ブレット・バーリーが再び脚光を浴びる。脇田は17位。田中譲は49位(2/1)

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ASP WQS5スターイベント/VOLCOM パイプラインプロ

2010年1月23日- 2月5日 パイプライン、ノースショア、ハワイ

ブレット・バーリーが再びスポットライトを浴びる(2/1)

491.jpgAbove: John John Florence - 17-year-old local standout today. Photo: Bernie/ASP Hawaii


パイプ・マスターズのローカル8スポットが決定。
日本の脇田貴之17位、田中譲49位。



【パイプライン、ノースショア、オアフ 現地2010年1月31日】ASP-WQS5スターイベント「VOLCOMパイプライン・プロ」はコンテスト3日目。予想通り、15フィートプラスまでサイズアップし、ソリッドなパイプラインでコンテストは再開された。コンテストはクォーターファイナルまでが終了。コンディションによって明日の朝、セミファイナルとファイナルでクライマックスを迎えるスケジュールだ。

先日行われたラウンドオブ96で、パーフェクト10とイベント・ベスト・ヒートスコアをマークしたダークホースのブレット・バーリー。ノースカロライナ出身の20歳のバーリーは今日も、巨大で危険なパイプラインでタフな3ラウンドを耐え抜いた。

今日のバーリーにはホームからギャラリーが集まり、彼を応援した。そして、そこには伝説的なパイプ・マスターであるジェリー・ロペスの姿もあった。バーリーは、パイプライン・ロコのイアン・ウォルシュ(マウイ)、ジェイミ・オブライエン、ダニー・フラー、ジョン・ジョン・フローレンス、キロン・ジャボー、オーストラリアのマーク・マシューズとアンソニー・ウォルシュといったサーファー8名とともにセミファイナルに進んだ。

バーリーは、ヒート終了間際にバックドアのレアなバレルを見つけ出し、第2位で最後のセミ・ファイナル・スポットを勝ちとった。ヒート時間内に砂浜へ戻ってきたバーリー。結果がアナウンスされるとギャラリーから大歓声が沸き上がった。

「お金や名声を、どれくらい手に入れるかってことではない。僕はただパドルアウトして、波に乗って楽しみたいだけなんだ。そして、これは明らかにこれまでのコンテストで最も楽しいものだよ。確かにね」とバーリーが言った。

「間違いなく、文句なしに、これは僕の人生で最高の結果だよ。ヒート終了間際に、カマレイ(アレキサンダー)は僕を阻止しようとしていた」とバーリーが説明した。「あの波(バックドア)がクローズアウトしないで本当にラッキーだった。あれを手に入れてなかったら、カマレイが勝っていたはずだよ。彼は良いサーフィンをしていたからね」

Volcomパイプライン・プロは、年末に開催されるアルティメット・プロ・サーフィン・ショーダウンであるトリプルクラウンのファイナルストップ「パイプライン・マスターズ」のASPハワイによる予選でもあった。

今日の結果に基づいて、12月のパイプライン・マスターズへの8つのローカル・ワイルドカードは、以下の選手に与えられた:イアン・ウォルシュ(マウイ)、ジェイミ・オブライエン、ジョン・ジョン・フローレンス、ダニー・フラー、キロン・ジャボー、ダスティー・ペイン(マウイ)、ブルース・アイアンズ(カウアイ)、クレイ・マルゾー(マウイ)。

コンペティションよりは、マインドブローなフリーサーフィンで知られている未来的なサーファーのマルゾー。クォーター・ファイナルでは惜しくもラウンドアップを逃したが、彼の独創的なアプローチが、今年のパイプマスターズで見られることは喜ばしいことである。

イアン・ウォルシュは今日のトップスコアをマーク。ベスト・シングル・スコア9.7と2ウェイブ・トータル・ヒート・スコア17.37でクォーター進出を決めた。そして、ティーンエイジ・ペアである17歳のジョン・ジョン・フローレンスと19歳のキロン・ジャボーは、オーディエンスの称賛を得た。

フローレンスは、ブルース・アイアンズとマーカス・ヒックマンを破り、勢いに乗るジェイミ・オブライエンに次いでパイプでのファイナルに向けて生き残った。ジャボーは、マウイのダスティー・ペインとウェスト・オーストラリアンのジェイ・デーヴィスを下した。

「彼らのヒートを見たけど、強烈だった」とパイプライン・マスターズで優勝経験のあるオブライエンとアイアンズのふたりを引合いに出してフローレンスが言った。「ナーバスだけど、悪くはない。まだ全部のヒートでナーバスだよ。確かにセミファイナルは、これまでのASPイベントで最高だよ。たくさんのコンテストに出るつもりなんだ。今年資格を獲得できたら最高だね」

オーストラリアのビッグウェイブ・ライダーのアンソニー・ウォルシュとマーク・マシューズは、最もヘビーなドロップをチャージし、ラウンドアップを決めた。

「ローカルと戦うのはかなり難しい。彼らは冬の間ずっとここでサーフィンしているからね。それは彼らのホームブレイクなんだ」とマシューズが言った。「そのなかに名前があるなら最高だけど、自分は、そこにまだいない。まだもう2年かかると思う。

「それは常に海次第なんだ。しかし、決定をしなければならない。正しい波を選ばなければならない。そして、それによって最終的には差が生じる。ビッグウェイブ・ライディングのキャリアを手に入れた。それは僕にとって毎日の生活に必須のもの。明日も大きな波でやりたいね。それは僕にほんのわずかなアドバンテージを与えるかもしれない」

本日の日本勢。ラウンドオブ64の田中譲、ラウンドオブ32の脇田貴之ともに惜しくも敗退。脇田17位、田中譲49位でフィニッシュした。

イベント主催者は明日の朝、セミファイナルとファイナル開催を見込んでいる。


セミ・ファイナル・ドロー:
ヒート1:イアン・ウォルシュ (Haw) ;アンソニー・ウォルシュ(AUS);ジェイミ・オブライエン (Haw) ;ジョン・ジョン・フローレンス (Haw)
ヒート2:マーク・マシューズ(AUS);ブレット・バーリー(NC、アメリカ);ダニー・フラー (Haw) ;キロン・ジャボー (Haw)

今日の結果:
クォーター・ファイナル:
((1st & 2nd advance.3rd=9th;4th=13th)(特に明記しないサーファーはハワイ出身)
H1:イアン・ウォルシュ;アンソニー・ウォルシュ(AUS);クレイ・マルゾー;ニルス・シュワイツァー(アメリカ)
H2:ジェイミ・オブライエン;ジョン・ジョン・フローレンス;ブルース・アイアンズ;マーカス・ヒックマン
H3:マーク・マシューズ(AUS);ブレット・バーリー(アメリカ);カマレイ・アレキサンダー;デイブ・ワッセル
H4:ダニー・フラー;キロン・ジャボー;ダスティー・ペイン;ジェイ・デーヴィス(AUS)

ラウンドオブ32:
((1st & 2nd advance.;3rd=17th;4th=25th)
H1:イアン・ウォルシュ;ジェイミ・オブライエン;マーク・ラコメア(FRA);マルセロ・テルキノ(BRZ)
H2:アンソニー・ウォルシュ(AUS);マーカス・ヒックマン;脇田貴之(JPN);ソロモン・オルティス
H3:ジョン・ジョン・フローレンス;ニルス・シュワイツァー(アメリカ);マーク・ヒーリー;ロブ・マチャド(アメリカ)
H4:ブルース・アイアンズ;クレイ・マルゾー;サニー・ガルシア;ケヴィン・サリバン
H5:デビッド・ワッセル;ダニー・フラー;マクアカイ・ロスマン;マイルス・パダカ
H6:マーク・マシューズ(AUS);ジェイ・デーヴィス(AUS);クリス・ワード(アメリカ);フレッド・パターチア
H7:ダスティー・ペイン;カマレイ・アレキサンダー;オラ・エレオグラム;ディーン・モリソン(AUS)
H8:キロン・ジャボー;ブレット・バーリー(アメリカ);リーフ・マッキントッシュ;ネイザン・フレッチャー(アメリカ)

ラウンドオブ64の残りのヒート:
H12:ジェイ・デーヴィス(AUS);マクアカイ・ロスマン;デビッド・ギディングズ(アメリカ);ジョエル・センティオ
H13:ダスティー・ペイン;ネイザン・フレッチャー(uSA);サイオン・ミロスキー;アレックス・グレイ(アメリカ)
H14:カマレイ・アレキサンダー;キロン・ジャボー;マット・ペイガン(アメリカ);TJバロン
H15:リーフ・マッキントッシュ;オラ・エレオグラム;デーン・グダスカス(アメリカ);田中譲(JPN)
H16:ブレット・バーリー(アメリカ);ディーン・モリソン(AUS);トラヴィス・ベックマン(アメリカ);ブレイク・ジョーンズ(アメリカ)


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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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