ASPプライムのオニールCWCカリフォルニアで辻裕次郎が25位(10/29)
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サンタクルーズ、カリフォルニア/アメリカ(2011年10月28日金曜日)オニールが開催する歴史あるサーフィンコンテスト、コールド・ウオーター・クラシック(CWC)。今年は既にスコットランド、ニュージーランドといった場所で開催され、地球上で最も過酷なコンディションで行われるサーフ・コンテストのシリーズ・チャンピオンを決定する。そして最終戦がカリフォルニアのサンタクルーズでスタートした。
10月26日から31日のウエイティング期間で行われる「ASP PRIMEオニール・コールド・ウオーター・クラッシック」はサンタクルーズのスティーマーレーンで熱い戦いの火蓋を切った。今回のイベントは、11月1日からワールドツアー第10戦がサンフランシスコで予定されているため、多くのトップ34の選手が参加。また来年度のワールドツアーへクオリファイを狙う世界中のトップが集結し、ハイレベルなサーフィンが繰り広げられている。
そんなコンテストに、日本から大野修聖と辻裕次郎が参加。辻裕次郎がR-96のH-21、大野修聖がH-24にクレジットされた。サンセット・タイムのスティーマーレーンでスタートした辻裕次郎のヒート。対戦相手はテイラー・ノックスとゲイブ・クリング、ブラジリアンのトーマス・ハームスといった強敵だ。
ヒート開始と同時に、辻裕次郎はオープニングライドでパワフルなバックハンドのリエントリーとカーヴィングのコンビネーションで5.67をスコア。さらに2.33をスコアしてヒートをリードする。ブラジリアンのトーマス・ハームスがミドルセクションでスコアを伸ばしトップとなり、辻裕次郎は2位、テイラー3位、クリング4位で前半を折り返す。波数が少なく、崖沿いの激し波とり合戦を繰り広げる4名。
残り時間5分で、3.67をマークしてスコアを伸ばす辻裕次郎は2位をキープする。終盤に入って来たヒート最後のセットの最初の波に乗り、彼らしいバックハンドのサーフィンを披露する辻裕次郎は5.13をスコア。テイラー・ノックスが掴んだ波はクローズアウト、クリングもスコアを伸ばせないままタイムアップ。辻裕次郎はワールドツアーサーファー達を相手に堂々としたサーフィンを見せ、ヒートスコア10.80をマークし、見事2位でラウンドアップした。
翌日の朝に持ち越された大野修聖のヒート。朝のハイタイドに極端に波数は少なかった。しかもインコンシスタントなコンディションのスティーマーレーン。大野修聖は、ビード・ダービッジ、ブレイク・ソーントン、ジョディ・スミスと対戦。スゴいメンツだ。
ダービッジがスタートから4.83をスコア。スミスは2本の波を掴みヒートスコア6.66でトップへ躍り出る。ヒート前半に波はこの3本しか乗られなかった。波を待ち続けた大野修聖はヒート中盤になって、セットの波を掴み、クリティカル・セクションにハードに当て込むバックハンドのオフザトップで6.50をスコアする。続けて2本目にテイクオフした大野修聖は、2.73をスコアしてトップに躍り出る。しかし、ジョディとダービッジのふたりは7ポイントをスコアして逆転。マーは3位となり残り時間は10分を切った。その時点でマーに必要なスコアは4.47。しかし波が入ってこない。残り時間2分でインサイドで波を掴むマーだがスコアは2.93。そのままタイムアップとなりマー大野は3位敗退となった。
マーのヒートを最後にコンテストは一時中断。ラウンド1の3ヒートのみをハイタイドのスティーマーレーンで行い、ラウンド2の数ヒートをワッデル・クリークへ移動して行うことになった。そして再び潮が干いて来たスティーマーレーンに戻ってくるというCWC史上初の試みとなった。
辻裕次郎のラウンド2のヒートはワッデル・クリークで行われた。上の映像がその時のもの。ヒートは終始ティアゴ・ピレス(PRT)がリード。辻はレフトの波でフィンフリーのリエントリーと得意のレイバック、フローターからのカーヴィングターンや、テールスライドなど技のバリエーションを魅せたがヒートスコア9.50で2位をキープしたが、後半追い上げて来たビード・ダービッジが7ポイントを2続けてスコア。辻は3位へ押し出され、そのままタイムアップ。プライムで25位でフィニッシュとなった。
コンテストはまだまだ続く。
http://www.oneill.com/cwc/SantaCruz.html