ビラボンISAワールド・サーフィン・ゲームズ2011で、オーストラリアが金メダル(7/4)
オーストラリアが金メダルを奪還
【プラヤ・ベナオ、パナマ、現地時間2011年2011年7月02日(土)】2011年6月25日(土)からパナマのプラヤ・ベナオで開催されていた、世界中から集まった選り抜きのトップ・サーファーによって競われるサーフィンのオリンピック「ビラボンISAワールド・サーフィン・ゲームズ」が終了。3つのディビジョンのファイナルへ5人が勝ち上がった,サーフィン大国オーストラリアが金メダルを奪還した。
オーストラリアの優勝は,2008年に行われたポルトガル大会以来の3年振りのこと。オーストラリア・チームは、メンズ・オープンがミック・キャンベル、ドリュー・コートニー、トーマス・ウッズ、ネイザン・ヘッジ、ウイメンズがディミティ・ストイル、ジェシー・マイリー-ダイヤー、ロングボードがハーレー・イングルビー、デーン・ピオリという最強の布陣で挑み,そのうち5人がファイナル進出を果たし勝利を掴んだ。
ファイナル・チーム順位表
優勝:オーストラリア:15,000ポイント
2位:ブラジル:12,132ポイント
3位:フランス:11,816ポイント
4位:アルゼンチン:11,312ポイント
「今年、我々はプロ・ジュニアの若い選手と経験豊かなサーファーがミックスしたチーム編成にした」とオーストラリアのチーム・コーチのマーティン・ダンが言った。「これはオーストラリアに、あらゆるレベルで素晴らしい人材がおり、彼らがプレッシャーの下で戦うことができる素晴しいアスリートであるということとを証明した。」
チームUSAのトニー・シルヴァニが、ロングボードで金メダル。
チームUSAがロングボードで金メダルを獲得したのは,1996年のジェフ・モイサの15年振り。シルヴァニは、スタートからソリッドな8.17と8.73をスコア。終始ヒートをリード。残り時間5分で昨年のファイナリストである、ハーレー・イングルビー(AUS)が8.37をスコアするも逆転することは出来なかった。
シルヴァニは2009年にコスタリカで銅メダルを獲得。ついに今回、悲願の金メダルを獲得した。「全コンテストに集中し、コーチが言うことを全て聞いたお陰だね。これは僕の人生で最高の勝利だよ。ハードにトレーニングを受け、 毎日サーフィンをしてきたから、勝てて本当に嬉しい。家族や,友達,アメリカのみんなに感謝したい。これは素晴しいことだよ。」
2011年のISAワールド・ジュニア・チャンピオン、カネル・ブラードが金メダル
ウイメンズのファイナルは、2004年のISAとASPワールド・チャンピオンであるソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が前半をリードしたが、今年のウイメンズISAワールド・ジュニア・チャンピオンであるカネル・ブラード(FRA)がバックハンド・サーフィンで大逆転して勝利を掴んだ。ブラードは、同じ年にワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップとワールド・サーフィン・ゲームズで優勝した初のサーファーとなった。
ISAワールド・サーフィン・ゲームズでアルゼンチン初の金メダル
多くの人々がISAの歴史で最も信じがたく予想外の勝利と考える、アルゼンチンのサンチァゴ・ムニーツによる男子の金メダル。ASPワールド・ツアー・サーファーに対して、素晴らしいサーフィン・トラディションで、アルゼンチンのサーファーは,明らかに際立ったサーフィンを見せた。男子のファイナルは,最もタイトなヒートであったが、ムニーツは、クリーンなラインを描いて、強烈なプログレッシブなサーフィンを機能的なマニューバーで完成させた。
「信じられないね。いまの気持ちを表現する言葉が見つからないよ」と、興奮するムニーツが言った。「アルゼンチンのためにビッグな成績を残せて僕はうれしいよ。僕はこれに備えて、とても激しくトレーニングしたんだ。この勝利を祝うつもりだよ。僕のチームは、僕に良いエネルギーをくれて、ずっと刺激を与えてくれていた。サポートをしてくれた家族と父に感謝したい。僕のパフォーマンスの90パーセントは父のお陰なんだ。父とチームなしでは僕は優勝することは出来なかったよ。」
日本は27カ国中20位
日本選手は,メンズオープンの井上達貴、鈴木智喜がリパチャージR2まで勝ち進んだが残念ながら、そこで敗退。ロングのリパ2まで勝ち進んだ岡崎生水は、良い波をつかめないながらも2位をキープしたが、ラストで逆転され3位で敗退。ウィメンリパ2まで勝ち進んだ阿住聡子は、一進一退の波取り合戦の末,残り10秒で逆転され、ここでフィニッシュ。日本は総合で27カ国中20位という結果に終わった。
※日本サーフィン連盟のブログ
※大会オフィシャルサイト
男子メダリスト
1位:サンチァゴ・ムニーツ(ARG)
2位:ミック・キャンベル(AUS)
3位:トーマス・ウッズ(AUS)
4位:イアン・ゴウベイア(BRA)
ウイメンズ・メダリスト
1位:カネル・ブラード(FRA)
2位:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
3位:ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)
4位:ディミティ・ストイル(AUS)
ロングボード・メダリスト
1位:トニー・シルヴァニ(USA)
2位:ハーレー・イングルビー(AUS)
3位:ピッコロ・クレメンテ(PER)
4位:アントワン・デルペーロ(FRA)
ファイナル・チーム順位表
1. オーストラリア 15000
2. ブラジル 12132
3. フランス 11816
4. アルゼンチン 11312
5. ペルー 10930
6. ベネズエラ 10342
7. サウス・アフリカ 10008
8. アメリカ 96796
9. ニュー・ジーランド 7816
10.エクアドル 7740
11. コスタリカ 7696
12. タヒチ 7575
13. メキシコ 6618
14. プエルトリコ 6606
15. ウルグアイ 6466
16. パナマ 6126
17. エルサルバドル 5568
18. スイス 5328
19. グアテマラ 4595
20.日本 4080
21.ニカラグア 3516
22.チリ 2832
23.イスラエル 2436
24.コロンビア 1920
25.ジャマイカ 1440
26.カナダ 1296
27.アイルランド 540
***世界選日本代表選手結果***
<メンズオープンクラス>
鈴木 智喜 選手(茨城北)61位
井上 達貴 選手(茨城南)61位
<ウィメンズオープンクラス>
清永 亜希子 選手(湘南茅ヶ崎)37位
阿住 聡子 選手(福島1区)25位
<ロングボードオープンクラス>
岡崎 生水 選手(静岡2区)25位
中山 祐樹 選手(横浜)37位