フランスのレ・ブルデンヌで開催されていたASPスウォッチ・ガールズ・プロ・フランスのジュニア・イベントで大村奈央が5位。(6/5)
今年のWJCに日本代表として出場した時の大村奈央。photo:S.yamamoto
【レ・ブルデンヌ・セノッス、フランス(2011年6月4日土曜日)】フランスで6月1日から開催されていたASPウイメンズ6スターイベント「スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス」が終了。オーストラリアのサリー・フィッツギボンズが優勝した。また、同時開催のプロジュニアではニュー・ジーランドの16歳、サラ・メイソンが優勝した。
6スターイベントとはいえ、4-タイム・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモアをはじめ、タイトル・チャレンジャーである20才のサリー・フィッツギボンズ、17才のタイラー・ライト、20才のハワイアン、ココ・ホー、フランスのポーリーン・アドゥなど、世界の女性トップサーファーが集結。ワールドツアーさながらの面子が顔を揃え、盛り上がりを見せた。
今年、ASPトップ17によって行われる2011年のASPウイメンズのワールドツアーは全7戦。そのうち既に5戦が終了しており,WT第6戦「ロキシー・プロ・ビアリッツ」はフランスのビアリッツで7月11-17日に開催予定。ウイメンズは、早くも大詰めを迎えている状況だ。ワールドツアーにクオリファイするためのスターイベントも今年は1スター1戦,6スター6戦の7戦しか行われないため、来季にリクオリファイを目指すサーファーは,今回のフランスを含む、スペイン、ポルトガルで行われるこのヨーロピアンレングの残りの4つの6スターが非常に重要なイベントとなっている。
そんなハイレベルなコンテストに日本から唯一人、大村奈央が出場。昨年はルーキーイヤーにしてJPSAのグランドチャンピオンを獲得した大村奈央。今回は一人で世界に挑戦状を叩き付けた。彼女は6スターイベントのラウンドオブ72の最終ヒートとなった ヒート6に登場。かなりタフなコンディションのなか,バックハンドで軽快にインサイドまで繋ぎ4,25をスコア。終始2位をキープしていたが,残り時間3分でゼッケンブルーの選手が4.50をスコアしてトップへ。バックアップを見つけられない大村は3位に転落した。大村に必要なスコアは3.51で、終了間際にミドルサイズの波を捕らえたが逆転には僅かにスコアが足らず惜しくも3位敗退。初戦のファーストヒートで世界で戦う厳しさを思い知らされた。
しかし、同時開催のプロジュニアにもエントリーしていた大村奈央は,ラウンド1を2位でラウンドアップ。ラウンド2、ラウンド3で調子を上げてトップ通過。クオーターファイナルへ勝ち上がった。クオーターのマンオンマンの対戦相手はオーストラリアのフェリシティ・パーメター。パーメターとは今年の1月にオーストラリアでおこなわれたWJCのラウンド3で対戦した相手。その時はクロスヒートの末,最後にハイスコアを出され破れており,今回はそのリベンジ・マッチとなった。パーメターは,いきなり9.00、7.50のハイスコアを連打。コンビネーションに追いやられた大村は諦める事無く終盤に4.75、4.00をスコアし応戦するも惜しくも敗退。それでもプロジュニアで5位にはいった。
大村は,このままヨーロッパに残り、ポルトガルで6/10〜12で開催されるASPウイメンズ6スターイベント「エストリル・サーフ&ミュージック ビラボン・ガール2011」に出場予定だ。世界を目指し、がんばれ,大村奈央。がんばろうニッポン。