クイックシルバーISA世界ジュニア選手権大会2011

JPN-Takumi-Nakamura. Photo:ISA/Rommel

【プンタ・エルモサ、ペルー、現地時間2011年5月27日】国際サーフィン連盟（ＩＳＡ）主催のクイックシルバーISAワールドジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ、世界ジュニア選手権大会は大会6日目。今大会は27カ国から276名の選手が参加，いよいよ明日のファイナルデイを前に、11カ国の32人のジュニア・サーファーに絞られた。明日は，ファイナルデイに相応しい、イベント史上最大の波が期待されている。そして現在までの国別順位は以下のようになっている。

1位-オーストラリア、2位-ハワイ、3位-南アフリカ，4位-ペルー、5位-USA、

今日も2つの異なったシナリオが、セニョリータスとカバレロの異なった波で描かれた。気が狂いそうな敗者復活戦ラウンドはカバレロのパーフェクトなライトで、セニョリータスのパワフルな6-8フィートのレフトでは、メイン・イベント・ファイナリストが決定した。

アンダー18では，2009年のISAワールド・ジュニアでアンダー16のボーイズで優勝したキアヌ・アシン（HAW）、ASPユーロ・プロ・ジュニアのレイティング・リーダー、バスコ・リベイロ（POR）、 2009年のアンダー16の銅メダリスト、デイヴィ・ブランド（RSA）、ローカルの優勝候補の一人，ミゲール・トゥデラ（PER）、ディビジョンのベスト・パフォーマンスで14.50（7.83 + 6.67）をマークしたポルトガルのバスコ・リベイロといった選手がファイナルデイに勝ち進んでいる。

「これは本当にタフなイベントなので、ヒートに勝って、とてもビッグな決勝近くまで勝ち上がれて本当に嬉しいです。」と、リベイロが言った。「敗者復活戦には行きたくなかったんです。ここまで来れて僕の目標は達成されています。波が明日、もっと大きくなるという事なので嬉しいですね。」

アンダー16では，ケイン・デイリー（HAW）、アリホ・テファアファナ（TAH）、フリーペ・トリード（BRA）、ジュニーニョ・ウルシア（PER）がメイン・イベント・ファイナル直前で、現在、メダル最も近い存在だと言える。

「メイン・イベントを勝ち上がる気持ちを上手く説明出来る言葉が見つかりません」と、トリードが言った。彼はそのラウンドにおけるベスト・ヒートスコアを記録した。「このコンテストはビッグなんです。僕は多くの訓練を受け、自分のサーフィンが出来て嬉しいです。ファイナルまで行ける気がするんです。そして、万事うまくいけば優勝も夢ではありませんよ。」

ガールズでは、ハワイアンのブリアンナ・コープとタティアナ・ウエストン-ウェッブ、オーストラリアのコーディー・クラインとニッキ・ヴァン・ダイクがガールズ・メイン・イベントで勝ち上がっている。

日本選手で唯一人勝ち上がっていたのは仲村拓久未。タクミはアメリカのテイラー・クラーク、タヒチのアリホ・テファアファナ、ペルーのジュニーニョ・ウルシアとラウンド4ヒート2で対戦。前半から2.50、4.50をスコアしヒートをリードする。しかし後半に入りアリホ・テファアファナ（TAH）が7.67、ジュニーニョ・ウルシアが7.60といったハイスコアを出され万事休す。4位で敗者復活戦へ進む事となった。

敗者復活戦では4.27、4.37をスコアするも逆転には一歩届かず、4位敗退で総合16位でのフィニッシュとなった。それでも日本人最高位となったタクミ。ASPのWJCでも日本代表を務める仲村拓久未。今回のペルーの前には奄美大島で開催されたASPジャパンの１６歳以下のカデットクラスで優勝し、絶好調だったが惜しくも敗退となった。しかし，この世界での大きな経験は、タクミだけに限らず、彼らを一回りも二回りも成長させたに違いない。明日の日本のサーフィン界を担うサーファーに成長していって欲しい。

明日は，現地朝8時（日本時間今晩夜10時）よりカバレロでファイナルデイが行われる予定。


※日本サーフィン連盟のブログ
※大会オフィシャルサイト

＊＊＊世界ジュニア日本代表選手＊＊＊結果

<U16クラス>
大原　洋人 選手（JPSA公認プロ）※体調不良のため欠場
稲葉　玲王 選手（JPSA公認プロ）61位
佐藤　魁 選手（湘南茅ヶ崎）73位
仲村　拓久未 選手（三重）16位

<U18クラス>
大森　海夏人 選手（茨城南）41位
松野　陽斗 選手（湘南茅ヶ崎）57位
渡邊　藍 選手（千葉南）41位
山中　海輝 選手（奈良）41位

<U18ガールズ>
水野　亜彩子 選手（JPSA公認プロ）43位
野呂　玲花 選手（徳島）43位
村松　爽香 選手（静岡２区）61位
高橋　みなと 選手（宮城仙台）49位